地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |


日本から離れて暮らしていますと日本文化とは何か、日本らしさとは何かを考える事がよくあります。生花、茶道、武道そして食に関しても日本らしい物が多くあります。考え方としては新渡戸稲造の「武士道」などが有名ですが最近は日本人の中に「引き分け」を好む考え方が在る、これが色々な面に大きく影響していると見ています。日本人は何事でも引き分けにし、曖昧にして両者を混ぜて中間色にしてしまうのが特色という訳です。一番端的な例はプロ野球です。米大リーグでは引き分け等ありません。とにかく決着が着くまで戦います。何かの事情があると「何回・何アウトから」という形で別の日に試合を行ないます。試合は勝敗を付けるものであるという思想が根底にあるのだと思います。これに対して日本では引き分けがあります。各チーム年間数試合はあり、これが微妙に優勝に影響する事もあります。時間切れで引き分けになるのは当然と考えています。

国内の戦争で有名で人気があるのが「川中島の合戦」です。武田信玄と上杉謙信が何回も同じ場所で戦い最後まで決着が付かなかったのですが、この戦いに関しては今でも根強いファンが居ます。しかしながら双方とも中央から離れた場所で死闘を繰り広げるという愚を犯したのでこの戦いに固執して年齢が高くなり最後には天下を取る事が出来なくなってしまう。このような田舎で戦争をしていた事は結果的には余り賢いとは言えないと思います。確かにそれなりの事情があるのでしょうが、武田も早目に西を目指して行くべきであったのでしょう。外国に人にとってはこのような戦争を評価する考え方は理解出来ないと思います。戦争を模して作られている「将棋」にもこの思想が入り込んで世界各地に在る将棋の中で唯一相手の駒を自軍の勢力として利用出来るルールになっています。決着を付けない、要するに敵は殺して廃するのでは無く再利用するというのがいかにも日本的であると思います。

思想の面でも神仏合体というものがあります。外来の仏教が入って来て一般の人に理解出来ないとなるとそれまで一般に最も信仰されたいた神様と仏教の神を一緒にしてしまう、というのがありますが、本地垂迹要するに八百万の神々は、実は様々な仏が化身として日本の地に現れた権現であるとする考えで、伝統の神道かそれとも外国から入った仏教かの選択を迫られた当時の日本人の出した答えであった訳です。「南無八幡大菩薩」とはそれまであった八幡神は菩薩であるというものです。仏教はその後も日本では変化を遂げて本来は修行を通じて煩悩を取り除き悟りを得るというものであったのが、天台の思想では信じれば救われるという事になり、非常に日本的なものになって行きます。他の国と比較してキリスト教が余り信者を増やす事が出来なかったのは仏教と比較して聖典宗教の為に曖昧さが少なかったからだと思いますし、イスラム教はもっと日本に入り込むのは難しいと思います。

日本は外交が余り上手では無いとよく言われますがこの引き分け思想が大きく影響しているのでは無いかと思っています。「全方位外交」などという世界の誰とも仲良くしましょうというのが日本の基本姿勢のようですが、これは正直無理であると思います。例えばパレスチナの地を巡って二千年間の争いをしているアラブとユダヤですが、敵の味方は敵であると思うことでしょう。白黒をはっきりされるのを避ける為の方便として出ているのがこの「全方位外交」と思います。日本人は外国音痴で日本的な発想で国際問題を判断し、誤った結論を出す事がよくありますが、自分のこの特徴をよく理解して臨めばもっと適切に対処出来るものと思います。







日本の少年や若者に将来何になりたいのか希望を聞くと多分それぞれの状況にも拠りますが「漫画家」「漫才師」「野球選手」「医師」「国家公務員」「なという答えが返って来るのだと想像します。個人的には「科学技術者」とか「エンジニア」という答えを期待したいのですが、余り多くは無いのではないかと思います。日本は科学立国であり、原料そしてエネルギーを輸入し物を作りそれを外国に販売しその利益で食料を購入しています。食べる為の稼ぎは技術力で生み出しているのが日本の基本的な構造です。その意味でもエンジニアは金の卵を産む国の宝というべきものだと考えます。

医師や国家公務員が人気があるのは生活が安定している、高い収入がある、社会的な地位が高いなどという理由からでしょう。公務員の良さはお金を稼ぐ職業では無く使うのが仕事という点です。仕事の大変さ苦労があったとしても会社に勤務している人とは本質的に異なるものだと思うのです。人の苦労というのは見えないものですのでそこそこやっていれば生活が出来、休みも多く取れると考えている若者が多いのでしょう。医師の人気は高い収入と失業の心配が余り無い事、社会的な地位が高い事などが挙げられると思います。医師の給与が高いのは当然で人間の生命を直接扱う職業であり、常に緊張を要求されるからであると思います。またもう一つの大きな要因として常に病人と接しており一番病気にかかり易いからで健康に対するリスクを常に負いながら仕事をしています。この二つの職業に就くには勉強をし、学費として大金を準備するか難しい試験に合格する必要があり、誰でもなれる道ではありません。

最初に挙げた人気のある職業の中で一番簡単になれるように見えて多くの若者に人気があるのは漫才師だと思います。漫才師という職業は誰でも参入が可能な分、相当に競争が激しく、ほとんどの人が途中で挫折しているでしょうし、一度テレビなどに出演出来るレベルに達したとしても一発屋として多くは短期間だけで終わり、長期にわたり人気タレントとして活躍し、生活が出来る人はほんのごく少数だと思います。それでも多くの人がこの道に挑んでいます。聞けば最大手の吉本のタレントになるには最初に付属の学校に自費で通わなくてはならないそうです。アルバイトをやりながらこの学校に通い多くのライバルと競い合いながら可能性を探るのだそうです。ここを勝ち抜いてスポットライトを浴びる事が出来るのは少数であり、その後も絶えず多数の後輩が出て来るので獲得したポジションを維持するのさえ大変です。それでもこの道を目指すのは野球や将棋のプロのように明確な高いレベルを求められる事は無くプロになれる道であり、一見すると誰にでもチャンスがあるように見えるからだと思うのです。それでも多くの人が目指すのは僅かな数ですがスーパースターが居るからだと思うのです。ダウンタウン、島田伸介、ビートたけし、爆笑問題などのスターはテレビで適当にしゃっべいるだけで高額の所得があり、自分もあのようになりたいと思うのは自然だと思います。目指す人はそれが過酷な道であり、狭い門を幾つも通過する必要があることを分かっていてもチャンスがあるから目指すのだと思います。

エンジニアや科学者はどうでしょう。高度成長期、現在の団塊の世代が社会に出る時代は「理工系ブーム」であったそうです。現在と時代が異なりエンジニアが不足していて出世も早く大きな可能性があるように見えたのだと思います。その当時は出来る学生はこぞって工学部を目指す時代であったそうです。時代は変化して会社に勤務するエンジニアというのは社会的な地位はそこそこです。工場や建設現場で作業着で油まみれもしくは埃まみれになって働く必要があります。物作りの楽しさはあるでしょうが、高い安定した品質を求められるのと同時に工期、コストを厳守しなければなりません、作業の効率化、コスト削減は厳しさを増すばかりです。技術の進歩はどの分野にもあり、常に新しい情報を取り入れて勉強して行かなければなりません。またリストラなどのリスクは常にあり、到底安定している職業とは言えません。例えば土木設計の技術者になるには相当の勉強と努力と時間が必要ですが、多くのゼネコンではリストラされた時には行き場、再就職の場所がありません。このように長年掛けた努力が水泡と化す事がよくあります。

それではこの時代に技術者に優秀な学生を呼び込むにはどのようにしたら良いのでしょう。医師や国家公務員のようになればある程度の社会的な地位と安定した雇用もしくは報酬が期待出来る、それと同程度の対価を支払えないというのであれば、漫才師のようなスーパースターが目立つようにするしかないのかも知れません。数年前技術者でサラリーマンであった田中耕一さんがノーベル賞を受けるという事がありました。普通のサラリーマンが一躍スーパースターとなり、エンジニアが見直されました。このようなスーパースターが誕生するチャンスをもっと多く作り讃える必要があるのかも知れません。最近ようやく社員が何か発明した際に報酬が多少は正当に出るようになりました。青色ダイオードを発明した中村さんの場合にはほとんど一人で開発したにも関わらず社員であったからという理由で会社はその利益を正当には配分せず裁判沙汰にまでなりました。これが一つの契機となり発明に対して企業は特別の対価を支払うようにはなりましたが、まだその金額は十分とは思えません。何か大きな発明をして企業に莫大な利益をもたらした場合には数億円単位で支払うべきであると思います、少なくとも一流プロ野球の選手やお笑いのトップ並みには支払いをするべきでその程度の報酬が無いと後に続く人も出て来ないでしょう。学生時代に国際数学コンテストで優秀な成績を収めた学生は他の国では科学者か技術者になるのが普通ですが、日本の場合にはほとんど医師になっているようです。適正、興味は科学技術にあるのでしょうが、医師の方の報酬と社会的な地位の方が魅力的であると考えるのでしょう。エンジニアが高度成長期の時代のように再び職種にならないと日本の将来は危ういものがあり、社会全体として何らの手立てを講じて行く必要があると考えます。




人類は現在地球上に70億人近い人たちが暮らしていると言います。考えるに人類の個人の総意みたいなものがあり、人類の歴史を刻んでいるのではないかと考えるこの頃です。総意とは現在生きている人全員の意思もしかしたらむしろそのDNAの意思なのかも知れませんが一人一人がベクトルを持ち全世界の総計のベクトルが総意と考えます。個人の意思なのか個人の肉体自体それぞれはキャリアーでもしかしたらDNAの意思なのかも知れませんが人類全体の進む方向を決めているのではないかと想像するのです。勿論一人一人の方向性、強さは異なると思いますが、総合計は大きなもので一つの方向性を示していると考えるのです。

チンパンジーと別れて人類は進化して来ましたが、現在に至るまでの過程で幾つもの亜種が現れその数は20種類にも上ると言います。他の亜種が全て消滅させ現世人類が生き残ったと考えられています。ある時には飢餓への対策として硬い根を食べられる種と雑食性の肉食まで行う種が現れ競い合い、最終的には我々に繋がる肉食の種が残るなど多くの他の種類の人類と戦い勝ち残って来ました。その後アフリカで生き抜いた祖先は数万年前に数百名が出アフリカを果たし他の大陸に広がって現在に至ったと考えられています。その当時とにかく種としての総意は、まずは世界中に拡散し数を増やすの事であったと想像します。全世界に広がり、地域的なフロンティアは無くなると文化文明を持つようになります。これはもっと効率的に食料を得る事そして安全安心で衛生的な暮しが実行出来る事でより多くの人口を養えるようにする為であったと考えます。世界を覆い人口が増えると強い男を選択する為に戦争が行われました。戦争を行えば弱肉強食でより強い男が子孫を残せるという事であったのでしょう。

ある程度経ちますと戦争が高度化し巨大化し全体の生存を脅かす程の存在となるとこれを悪として抑制します。そして現在は人種間の開きが大きくなりました。このままでは亜種が生まれる危険、遠方の人類とは別種類になる危険が出て来たのでこれを混ぜ合わせる事が行われるようになりました。科学文明の発達は手段で目的は交通と通信を発達させ人を遠方に運び混ぜる事にあったのでないでしょうかか?混ぜる事で均一化を促進し種としての標準化を図るという訳です。国境という物は小さな戦争によって強い男を選択する為には有効でしたが、現代社会では余り意味が無いので次第にボーダレス化しているのは当然だと思います。近い将来には国境というものは存在の意味を失うと考えています。世界の代表達が温暖化や世界の将来に関して議論をしていますが、必ずしも本来的な人類の総意とは同じとは思えません。人類の想像を超える事態を既に想定し種として準備を開始しているのかも知れません。



人間は23の染色体を持っていてその内の一対が男性と女性で異なり性別は男性がXY、女性がXXとなっています。男性である事を決定するY遺伝子は父から息子へと男子のみで受け継がれている為にしばしばエラーが生じその度に次第に破壊され小さくなって来ているそうです。Xが1098個から出来ているのに対してYは僅かに78しか無いそうです。これはX染色体は男女両方がから提供されるのでエラーが生じても修復されて問題がないそうです。Y染色体の場合には今後もエラーが生じ次第に減少し数百万年後にはY染色体が消滅するという説まであります。

日本では家意識があります。男系の姓を代々受け継ぎ家門を維持する事が男子の役割とされ、また江戸時代、女性は借り腹という意識があり女性の体を借りて子孫を残すという発想がありました。これはY遺伝子の継続維持が根本にあるのだと思います。韓国では更に徹底しており、族譜なるものがあり、男系での親戚関係が長期間に渡り記されています。言い方を変えますと同じ一人の男性から出発したグループという事で同じY染色体を持っているグループという見方も出来ます。韓国では現在でも貫通罪、要するに結婚した女性が他の男性と関係を持つ事を禁じていますが、これもY染色体の維持に繋がっているのだと見ますと頷けます。同じ本籍に属する同じ姓の人とは近親であり倫理的な観点から結婚してはならないと考える根底にも染色体が同じである人との結婚を避ける意味があるのかも知れませんね。

更に近年は特に環境ホルモンなどの影響もあり、人類においては特に精子が不活発になり、男の能力に問題が出始めています。これを何とかしようと、生殖活動を活性化する為に男性の欲望を少しでも刺激する為に春画、そしてエッチな本やビデオなどが登場したのでしょう。子孫を残せる男が子孫を残す行動を意欲を持ってもらわないと将来が危ういというのが実情であったのでしょう。それでも男は弱りいよいよ自然な生殖活動では難しくなる人も多くなりバイアグラなどという薬が登場し、最終的には人工受精なる手段を開発し子孫を残すに至っています。

この先は胎盤を作る情報などY染色体の中の必要な情報を取り出し他の染色体に組み込むなどして使用するようになるのかも知れません。個体自身のコピーである単性生殖ですとエラーが生じ易く種を維持するには不安定になるので女性同士でも交配が可能にして男が絶えても子孫が残せるようにして行くのかも知れませんね。そうなりますとY染色体は不要となり男は必要が無くなります。そのような事態になりますと標本的に男性を残すのみとなってしまうのでしょう。男が生き残れるのか多少心配になるこの頃です。




世界が未曾有の経済危機に陥っているというニュースが毎日のように流れています。米国では多くの金融機関、証券会社更にはGMなどの自動車産業が大きなダメージを受けているのだそうです。日本も大きな影響があるようで株価は下がりソニー、トヨタなどの世界的な企業も苦戦しています。実態の経済が相当悪いのは確かでしょうが何となく世間一般には深刻さは感じられず本当に不況なのだろうか、考え込んでしまいます。経済の指標等の数字を見ている限りではその通りなのでしょう。

ある方の論理によりますと資本主義というのは一種のねずみ講のようなもので最初に参加した国ほど多くの利益を得る事が出来、最後の方の参加者になると収奪ばかりされるのだそうです。最初の資本主義バージョン1では産業革命により起きたもので、英国が中心であり、利益は英国が独占していた。次のバージョン2はアヘン戦争で中国をはけ口として組み込み第一次世界大戦で十分なリセットが行われず、不安定な状況となり当時の5大工業国である日米英独ソ五カ国による叩き合い要するに第二次世界大戦により米国を除く4ヶ国が戦争で疲弊して終わりバージョン3は米国の覇権が確定して始まる。そしてその終りに近づいているというのがこの説です。

バージョン3である現在の資本主義は機械や電気装置、自動車など工業製品を売っている国が有利というものでしたが、米国はこの点で比較優位には立てないとみるとバージョン4へ移行する事を画策し、ITと金融が核となる資本主義へグロバリゼーションの名の下に世界中が向かうように仕向けているのが現状と見ています。全世界がこれに迎合する事無く冷ややかな国が多い事もあり、一旦挫折したのが今回の経済危機であると思います。

前のバージョンの資本主義が終了する際には世界は二つの世界大戦という痛みを経験しました。現在は大きな出来事と言っても株価が下がった会社の経営状況が良くないなど見た目には何も変わっていない要するにインフラの破壊や戦争などは起きていません。これでは余りにもバージョンを変えて新たな資本主義に入るのにはパワー不足、弱い気がします。そうなりますとどこかで戦争を企てるかも知れません、大戦争が勃発して世界中が巻き込まれ大きなインフレを起こし、多くの国では債務を帳消しにしてまたゼロからスタートするという事です。ただ次のバージョンが米国の狙っている「IT」と}金融」そして著作権などの「知的財産」が中心になるのかどうかは分からないと思います。米国は座して世界中から使用料のような形でお金が入って来るという米国にとってだけは非常に有利で都合の良いシステムを世界が受け入れるとは到底思えません。9・11のような反発は当然であり、米国の為に世界が働くような仕組みに追随はしないでしょう。そうなりますと混乱は当分続くと考えていた方が良いのかも知れませんね。 

世界全体で同じ見方であるとは言えません。南米では北半球の人は何故あれほど大騒ぎをしているのだろうと不思議に思っている事でしょう。勿論南米にも大波は押し寄せ甚大な影響が出ているのは間違いし、これからその危機は大きくなる事でしょう。それでも南米では多くの人は「大した事は無い」と考えていると思います。ブラジルの預金封鎖、アルゼンチンの経済危機、この20年間だけを取っても南米では様々な経済の荒波があり南米人は少々の波には平気になっており、乗り越える知恵を備えています。「この程度の事はよくあることさ、北米や欧州・日本の連中が何でこの程度の事で大騒ぎをしているのだとう」そして「ここは北半球の連中が元気が無いので今がチャンス」と考えている人が多いと思います。




何かのセミナーとか研修等に参加しますと必ず出て来る言葉が「意識改革」です。「意識改革を行って仕事の効率を上げよう」などと言われます。会社のような小さな限られたコミュニティーの中でさせ意識改革を行う事は難しくまして政治の世界で国民を相手に行う事は更に難しいと思われます。時には外からの圧力や戦争、占領などを経て意識改革が起きる事もあります。日本は戦後民主平和に路線変更しそれまでの軍事国家を止め武器を捨て外国を占領する事よりも物を作り売る事に頭を切り替える事に成功し経済大国を築きましたがこのような意識改革はは米国を始めとする連合国との戦争の敗北の結果に起きたと言えるでしょう。韓国は現在は産業国として世界に冠たるものがあり人権を尊重する自由で民主的な国家になっていますが、長い李氏朝鮮の時代には考えられなかった改革を進め国民の意識が変わったのは日韓併合があったからでしょう。日韓併合に関しては功罪ありますが韓国民の意識改革の原点になっているのではないかと思います。

日本で戦前の軍国主義の時代の前に戦国時代にも戦いによって他国を占領し領土を広げる事が常識であった時代があります。戦国の世が終り秀吉が国内を統一し、まず行ったのが刀狩りと身分の固定です。農民が武器を手に戦いに参加する事が無いよう兵農分離を進めました。それでも天下泰平とは行かず関ヶ原の合戦から徳川に政権が移りました。徳川の幕府が出来た当時の世相はその後の安定した江戸中後期とは全く異なる殺伐としてもので多くの浪人が居て治安も相当悪かったたと想像します。江戸時代が我々が知るような強力な幕府の下で天下泰平の世の中になるのは元禄時代辺りでしょう。この時代になりお取りつぶしになる大名も減り安定した時代になった訳です。ここから幕末までの約200年近く大きな事件も無く江戸は世界最大の都市で警察組織も非常に小さなものであったにも関わらず大きな事件も起きず泰平の時代が続きます。これは元禄の時代に国民の意識改革を強力に実行したからだと思っています。当時の将軍は綱吉、「生類憐みの令」なる法令を公布し、動物などの殺生を禁止しました。お犬様に暴力も振れない状況となり当時の国民には不人気であったと思いますがこれにより殺傷事件が減り平和な時代を実現したものと思います。その過程で起きた「忠臣蔵」要するに播州赤穂浅野家の家臣による討ち入りに対して世論が同情的であったにも関わらず綱吉が断固たる処置を講じたのは当然であり、殿中で刃傷騒ぎを起こした浅野長恒には相当立腹し即日切腹という判断は当然であったと思います。とにかく徹底的に国民の意識改革を断行した綱吉は平時に国民の意識を変えたという点ではすごい人物、為政者であると思います。

日本は戦後の成功体験からまだ脱却をする事が出来ずこれからの時代の方向を持たないまま彷徨っているように見えます。政治家はこのような状況の中で国民に国の進方向性を示し綱吉のように強硬な手段を用いてでも国民に不人気でも意識改革を行う政策を実施する必要があるのでしょうが、民主主義の欠点として選挙権がある国民不人気の政策を強行する事は出来ないという制約の中では実現は難しいと思います。民主国家の中で政治の力で平時に国民を意識改革させるのは実際には無理なのかも知れませんね。日本人が意識改革をし、再び強力に前に進むようになるには民主国家であることか平時である事のいずれかの条件が崩れる時まで待つ必要があるのかと考え込んでしまいます。







国家の発展と社会の真の安定には何が必要なのでしょうか?個人的には嘘が少ない事が何より重要なのではないかと考えます。日本では国家的な嘘が幾つかあります。どう見ても軍隊を自衛隊と呼ぶ、人の能力は千差万別なのに教育の場では公平平等とする。などそれ程大きな嘘はついていないように見えます。自衛隊にしても皆が暮らしている日常とは別次元のもので大きな嘘にはなっていないように思います。

世界で驚異の経済発展を遂げている中国はどうでしょうか?この国は共産党の一党独裁の国です。資本家を打倒してプロリタリア革命を起こして出来た国家ですが、現在は貧富の差が広がっています。農民戸籍と都市戸籍に分かれていて農民が都市に正規に居住する事が出来ません。これなどは共産党の精神に最も反するものです。国家の表題と実態が乖離しており、その傾向は強まるばかりです。共産党は労働こそが価値という思想ですが、株式投資に走る人々の姿を見ますと大きな矛盾を感じます。様々な社会の中の軋轢、問題を大きくならない内に処理して行けるのかが今後も中国が発展出来るかどうかの鍵であると思います。そしてインドも中国と共に経済が発展している国で世界中が注目していますが、カースト制が未だに根強く残っており、身分差別が半ば公然と行われています。貧困層が依然として大きな割合を占めておりITを用いる先進的な頭脳集団の国というキャッチフレーズとは少々内容が異なってしまっているように見えます。

もう一つ世界の大きな問題はイスラエルでしょう。イスラエルに住んでいたユダヤ人は国を追われて世界に散らばったとされていますが、最近特にそれは事実の全てでは無く多くの古代イスラエルの人はそこに残りその後キリスト教やイスラム教に改宗し現在のパレスチナ人になっていて、外の地域で後の時代にユダヤ教に改宗した人達の子孫が現在のユダヤ人となっているという説があります。単純に考えますと全ての古代ユダヤ人が追放されたとは考え難く多くはその地に残るのが自然であり、この説は説得力があります。イスラエル建国はイスラムに西アジア全域を支配されるのはまずいと考えた人達の名案だと思いますが嘘とまでは断言は出来なくとも二千年前の故事が国家設立の根拠となっているイスラエルですので常に不安定な状態にあるのは仕方が無い事なのでしょう。

世界で一番の嘘つき国家の代表格は何と言いましても朝鮮でしょう。共産主義という建前ですが、絶対君主専制のような軍事国家であり、トップは金日成の一族がなるという不文律が存在しているように感じます。プロパガンダに拠りますと、基本的人権が守られ、身分差別も無く労働に喜びを感じる理想的な共産国が実現しているとしていますが、実際には李氏朝鮮時代とさほど変わらない状況で身分の差別は厳格で多くの国民が貧困に喘ぎながら暮らしています。韓国や米国と対立しながら存続していますが、対立が国家存続の強烈なモチベーションとなっており、韓国が接近して緊張が無くなると社会が不安定になる事に気が付き、最近ではまた敵対政策を取っています。

さて、嘘つき国家の将来はどのようなものでしょう。日本は第二次世界大戦の際には「大本営発表」で大きな嘘をつき国民に真実を隠しました。その結果は国家の崩壊と明治からの政府の終焉です。ソビエト連邦は「金持ちが無くなり平等になる」と人民に説明しましたが皆が貧乏になりかつその中で一部の特権階級が出来て矛盾だらけとなり最後はあえなく消滅しました。嘘が多く国民に真実を伝えていない国家は何となく胡散臭く、その気配が感じられます。嘘を多くついている国家、社会の基盤になっている部分が嘘の国は常に社会が不安定で政府に対する国民の真の大事に思う気持ちが無く結局は存続が難しくなり崩壊してしまう可能性が高いと見ています。





世界のボーダレス化が加速しより経済的な場所を求めて資本・金が動いているように見えます。中国・インドに企業が進出するなど世界では大きな変化が起きています。国としての日本は人口も減り始め、財政の問題、高齢化の重しがこれから社会全体に降り掛かって来るでしょうし余り魅力が無いようにも見えます。日本人の中には自信を失い将来に悲観的な意見が多いのも理解出来ます。この中で世界を国対抗では無く都市対抗と考えると様子が異なると思うのです。シンガポールや香港など古くはヴェネチアなどが都市国家的な存在でしたが、世界の大都市は富を競って争っているように見えます。具体的には世界の株式市場は時差の関係上、ニューヨーク、ロンドン、東京で24時間をカバーしていますが、東京の地位を上海やシンガポールが狙っています。空のターミナルとしてはアジアの拠点としてソウルなどが設備の充実を行い東京・成田の地位を奪おうと懸命です。このようなアジア唯一の先進国としての優位性も失いつつあるように見えます。このような状況の中で東京の現在、そして将来はどうなるのでしょう、NHKで沸騰都市という番組がありましたが、最終回、世界の沸騰都市の中で選ばれたのが東京でした。本当に悲観的な状況なのでしょうか。個人的には東京は世界の中で特異な存在であり今後も膨張を続けて行くと見ています。確かに日本の負の面は大きいですが他のライバル達も多くの問題を抱えており東京の世界都市としての比較優位は動かない、むしろ今後ますます存在が巨大化しているのではないかと思っています。

東京に行き、中心部の帝国ホテル辺りに宿泊し、丸の内でビジネスをして銀座で食事をして空いた時間は皇居付近を散策して過ごすとします。これですとニューヨークのマンハッタン、パリのシャンゼリゼ通り、ロンドンのピカデリーサーカスと比較してインパクトは少なく静かな都市、特に超大都会とは感じないで帰国してしまうのでしょう。東京の凄さは広がりとポイントの多さそして鉄道網を始めとするインフラの強さにあるように思います。ニューヨークに行きますと五番街辺りの高層ビル群に目を奪われます。ただ地図を見ますとマンハッタン島は意外に小さくそして高層ビルが在るのはダウンタンに近い金融センターとミッドタウンに限られています。他の地域は想像以上に雑然としています。少し街から離れると大きなショッピングはあるようですが、まとまった街という感じではありません。世界の大都市の多くが似たような状況にあると思います。これに対して東京は首都圏に在るJR、私鉄のどの駅もある程度の街になっています。例えばよく利用する京王線においても笹塚、千歳烏山、調布等は大きな商店街がありますし、その他の各駅停車の電車しか止まらないような駅の周辺も大きな街になっている場所も多くあります。例えば国領駅周辺は最近は発展して目を見張るばかりですが、京王線を利用しない大多数の東京の人もこの街の存在すら知らないと思います、ただ、この程度の街であれば首都圏では多分数百か所はあると思いますし、その多くは知りません。このようにポイントの多さというのは凄いものがあると思います。アルゼンチンのブエノスアイレスは南米を代表する大都会でフロリダ通り、ラバージェ通りなどの繁華街がありますが、この程度の商店街であれば23区内は勿論、町田、八王子、吉祥寺、柏、大宮、横浜、千葉など首都圏には数十か所はあると思います。もう一つポイントの観光に関しても東京であれば日帰りで一年間色々な場所に行ける程見る場所があると思います。歴史名所の数、テーマパーク、博物館、美術館、数知れずです。近郊にも箱根、日光、熱海などを始め名所が数多く存在します、このような都市は世界にはまず無いと思うのです。そしてインフラと都市整備、安全性は世界にも類が無いと思います。東京の中にスラムが無い事も特筆するべきでしょう。地価が高騰し以前は比較的貧しい地区であった場所、工場地帯などが高層住宅に代わり建っています。

さて、東京の将来を考えますと放置しておいても世界の人々は調査を市より多くの人が東京に関心を示し更に巨大化して行くでしょう。世界の巨大都市の激しい競争の中で勝ち上がって行く可能性は大きいと見ています。その為にも観光で東京を訪問する人を増やし、そして少しでも長い期間滞在してもうら方法を模索するべきであると思っています。現在外国人そして永住者にJRパスなる鉄道のフリーチケットを販売していますが当然の事ながら私鉄・バスは利用出来ません。関東地方全域でほとんどの交通機関でパスネットが利用出来るようになっています。これを一定期間の固定価格で外国人用に販売するのが良いでしょう。3週間首都圏に滞在してもらうように努力して行くべきであると思います。外国人特に若い世代に日本に来て長期間滞在型の旅行をしてもらうよう努めて行くべきでしょうね。




世界を取り巻く環境が激変し、世界でボーダレスが加速しているように感じます。遠くの国との交流・交易が進み、経済もより一体化していると感じます。この中で日本人の国際感覚にかなり疑問を持っています。南米に住んでいて機会があり訪日して経済セミナー等を開催しますと日本の人は関心を持ち、よく勉強をしていると感じるのですが、よく考えてみますとこのようなセミナーや展示会に参加する人は元々南米に関心を持っている人、取引がある人であり、この人達が理解していると言って一般的に認知されるとは言えない訳です。クイズ番組を見ていて一般常識の中で「地理」の理解が不足していると強く感じます。「中東を除くアジアの首都を一つ挙げる」という問題があり、まず「中東」が分からない、そしてまともに回答が出来ないのには正直驚きました。「ニューベリー」:これはインドのニューデリーを間違い、プーケット:日本では有名なリゾートで、遊ぶことしか考えていないのでしょう。ひどいのになると「かんこく」と答えている人が居ました。漢字では無くひらがなで書いているのでこれが「韓国」と国という文字が入っていることすら考えていないのでしょう。「タイワン」というものありました。大体台湾が国家であるのかどうかは非常に微妙な問題でもし「台北」と書いた場合にはこれを政界にするのかどうかは難しい判断が必要であると思います。台湾という国は存在せず当然あくまで正式には「中華民国」であり、公式には首都は南京です。教科書には「台北」と書いている指摘がありますが「中央政府は台北にある」という表現に留めており、決して首都・台北とは書いていません。

どうしてこれほどまで地理の知識が無いのか不思議に思っていましたが、ある方から数年前の地理の教科書を借りて驚きました。世界の説明の中に南米とアフリカが無いのです。一般の日本人が南米とアフリカに対する認識が薄いとは思っていましたが、まさか中学の教科書に全く載っていないとは知りませんでした。当地パラグアイに関して学事は一切なく義務教育を終える、要するに南米とアフリカを学ぶ必要は無いとしているのです。国際人を育てる上で学生への地理教育が必要である事は間違い無いと思っています。英語を小学校から教える、高校では英語の授業は英語で行うなどが言われていますが、教える方がしっかりと準備が出来ていないのにどのようにして行うのでしょう。確かに手段としての語学は重要で英語を重要視するのは悪いとは言いませんが、大学入試でクイズのような難解な英語だけで合否を判断するのは間違っていると思います。地理など受験に取る人はほとんどおらず、従って高校ではほとんど勉強しないとなりますとパラグアイはもちろん南米、アフリカに関して全く学ばないまま大学を出て大半の人にとっては南米と言うと出稼ぎに来ている人達というだけになってしまうのでしょう。

高校で世界史を必修にした事は評価しますが是非とも世界地誌も必修として少なくとも世界の地域に対する基本的な認識は持って欲しいと思います。日本が必要とする資源・食料を得るには南米・アフリカとの繋がりをより強化する必要があると思っています。もっと世界を学ぶ教育を行って欲しいものですね。






当地から見ていますと今の日本は何か変に自信を失っているように見えます。紅白の中で「がんばれ日本」という歌がありましたが、「強いぞ日本」というフレーズを何回も歌っていました。当方はその通りであると思っています。日本は過去150年で2回も債務を全てご破算にし、それまでの政府を止めて新しい政府を作った国です。その2回とも戦争を伴いインフラが失われる痛みを伴っていますが、現在は当面戦争に巻き込まれる危険も無い訳で何をそれほど恐れているのか分かりません。

外国に住んで20年が経過しますが、日本は非常に強い国家であり、日本人は優れた国民であり、他の国には決して真似が出来るものでは無いと実感しています。簡単な例で言えばあれほど精密な鉄道網、時間通りの運行が出来るのは日本だけです。インターネットで出発駅と目的駅を入力し予定時間を入力すれば何時何分の電車に乗れば良いのかたちどころに分かります。このような国は他にないはずです。日本が日本らしくあれば恐れる事など無いと思っています。

今回の世界的な金融危機の中で南米の人は元気です。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの人にとってはこの程度の経済的混乱は数年に一度起きているので平気なのです。ブラジルはこの20年間でハイパーインフレから預金封鎖そして極度の経済不振を経験していますので、この程度の落ち込みは皆さん慣れており、むしろ欧米の失策をチャンスと見ているのかも知れません。アルゼンチンもデフォルトがあり、常に混乱がありますが、至って元気です。日本人もこのタフさを見習って欲しいものですね。

日本は赤字財政、健康保険、国際競争力の低下など多くの問題を抱えていますが、全ての問題の根源は何かと言いますと「少子高齢化」にあると見ています。人口が減少している事で国民が弱気になっているのだと思います。既に少なくなっている若い人に如何にして子作りをさせるのかをもっと真剣に踏み込んで議論し、具体的な対策を打ち出す必要があると思っています。若い人が増え、人口が増加に向かえば変わると思うのです。30歳を過ぎても独身で居る方が多い事にもっと真剣に取り組むべきであると思います。インターネットを見ている限り日本人は世界で一番すけべではないかと思います。女性雑誌や少女コミックの内容は驚くばかりです。何故このようになっているのか言いますと若い時代にしっかりとした男女交際の教育が出来ていないからでしょう。当地に住んで感じるのは15歳になりますと女性の誕生日パーティーに男の子も呼ばれます。このような機会を通じてキスの仕方から女性に対する対応、気使いを学びます。この時代に若い人に適切な異性に対する教育を行っていない事に問題があるように思うのです。異性に対してしっかりと同じ人間として向かい合う事が必要だと思います。

若い時期に異性に対してしっかりとした対応を学び、パートナーとして生きて行く教育を施す事が必要なのでしょう。小手先の性教育では全く意味がないと思っています。出会いの場を提供する必要もあるでしょう。戦前までは日本も色々と社会的に教育するシステムがあったのでしょうが敗戦で多くの風習が失われた際に同時に消失してしまい、その後新たな仕組みを作れずに今日に至ったのでしょう。以前日本には混浴が一般的であり、誰も不思議には思っていませんでした。混浴で毎日異性の裸を眺めていれば異性に対しておかしな事はしないでしょう。中学3年生に対して月に一度くらい500人くらいづつまとめて全員混浴の風呂に入れて異性同士で背中でも流させ裸の付き合をさせれば良いかも知れませんね。





航空運賃に関しては以前は大体横並びであったのですが、最近は大きな違いが出ています。今回選択したのはユナイテッドで初めての利用となります。この会社はワシントンとシカゴがベースのようで、サンパウロからそして東京からこの両都市に便があり、これを乗り継いで行く事になります。接続時間の関係上空港での待ち時間が長く、40時間かかります。行きはサンパウロ-ワシントン-東京、帰りは東京-シカゴ-サンパウロというものでした。行きと帰りの経由地が異なるのは待ち時間の関係なのだそうで、お願いした旅行社では大体このようにしているそうです。

帰りに成田に行きますと「シカゴ便はキャンセルになる可能性が高いので特設カウンターに行って欲しい」と言われました。何とこれは大変と指示された特設カウンターに行きますと「882シカゴ」と表示されており、振替便を斡旋していました。カウンターに行き係員の説明を受けますとワシントン経由で行くのが最良とのこと、ただ混んでいて真ん中の席しか取れないとのこと、「他に方法は無いかと食い下がると「ちょっと待って下さい、探します」としばらくコンピューターで検索し、「ロスアンジェル便が3時間出発が遅れており、これに乗り国内便でシカゴに向かいその後は予定した便に乗る事が出来ます」との回答、出発時間もアスンシオン到着時間も同じなのでこれを選択しました。職員の対応は簡潔明瞭で非常に良く好感を持ちました。

荷物は日本航空などですと32キロを2個持って行けるのですが、こちらは23キロを2個との事で荷物の整理にかなり苦労しました。お土産を買う際に普通は値段を考慮するのが普通なのでしょうが、重量制限があるので重さを重視します、100グラム単位で考えながら買います。持って帰りたい物が多いのですが出来るだけ日本で食べて行く事にしていますので、訪日しますと太ってしまいます。出発前にスーツケースを計量し手荷物にもぎっしり詰め込んでの帰途となります。






09-hounichi-001.jpg









飛行機に乗りますとエコノミー49番と中央からやや後ろの席でした。座りますとアナウンスがあり、「34番から44番までの席は料金別設定になっていますので、席を移動しないで下さい」とのアナウンスがありました。同じエコノミーの座席ですが、食事やサービスの内容を変えて差別化をしているようです。ファースト、ビジネス、エコノミー(上)、エコノミー(下)と4段階になっている訳で、三等客と思っていたら実は四等客であったという訳です。確かに今回利用したエコノミー(下)では食事もまずく、量も少なくアルコールは有料、例えば缶ビールは600円を徴収と徹底したコスト削減を図っていると感じました。帰途の東京からサンパウロまでの4食を紹介しますが、一日半の間でこれだけの食事は確かに少ないです。行きもそうですが、サンパウロ路線は東京路線と比較して食事が一段と少なくお粗末という印象を受けました。朝食はパン1個とヨーグルトだけです。これは日本人は細かくうるさいのと他社との競争もあるのである程度の食事を提供しているのでしょう。

東京からの食事は見た目には綺麗ですが一律「チン」で温めている為にブロッコリーも台無し、肉料理も機械的に切り分けた少量の肉に多くのソースを掛けて量の少なさを誤魔化しているという感じです。容器も以前と比較しますとかなり小さいという印象です。長時間の割には量が少ないので今回初めて途中の空港ででマクドナルドのハンバーガーを買ってしまいました、旅行の途中で食物を買うのは南米に来て以来初めての経験です。機内食と比較しますと出来立で美味しくいただきました。マクドナルドの方がずっと上等な食事になるとは機内食も落ちたものですね。多分、将来はこれも有料となるのでしょう、マクドナルドを空港で買って飛行機の中で食べる時代になるのも近いと思います。まだ南米と東京の間にバリグが飛んでいた昔の古き良き時代には、「機内食は食べ切れないので、1回バスするかもしくは残すように」とアドバイスしていましたが、現在は全部食べても少々不足という状況になりました。

なお、途中ロスアンジェルス、シカゴ、サンパウロと空港に数時間滞在しましたが、確かにトータルの時間は余計にかかりますが、途中で休憩出来ると楽でした。飛行機が変わると気分転換にもなりこれも一つの方法だと思います。







09-hounichi-002.jpg








09-hounichi-003.jpg











09-hounichi-005.jpg











機内は清潔で乗っている分にはさほどの不自由は感じませんでした。とにかく安全にそして最低限のサービスがあれば利用する人は多いのでしょう。四等客でも結構、値段が安いのであれば割り切ってまた利用するかも知れません。








09-hounichi-006.jpg








09-hounichi-007.jpg








さて、以前はサンパウロ-東京の直行便はロスアンジェルスを経由していましたが、最近はニューヨークになっています。多くの人は何故遠回りするのか等と言っていますが実際にはこちらが最短コースです。丸い地球を平面で示す地図には何か不自然な点があるのですが、一番目にするメルカトル図法は見易いのですが、距離も方向も面積も実際とはかなり異なっています。この図法に東京サンパウロの最短コースを描くと大きなカーブのようになり、ほぼニューヨークを通過します。何故ルートが変更になったのかと言いますとソビエト崩壊でロシア上空を飛べるようになったからです。ソビエト時代には西側の飛行機が上空を飛ぶ事にかなり警戒心があり、許可は出ず、侵犯した時には大韓航空機のケースのように撃ち落とされる事までありました。ロシア上空を飛ぶ事が可能になった現在は当然最短コースを行く事となり、ニューヨーク経由になったという訳です。メルカトル図法ばかり見ていますとハワイのホノルルを経由して行くのが直線のように錯覚しますが実際にはこれは相当遠回りなのです。








CAPFXC3O.jpg






大分県杵築市にある農業文化公園は予想以上の大きな施設でした。大分市のみならず最近は北九州市更には韓国人観光客も訪問するそうです。最近は別府に来ている韓国からの客も訪問するそうで、この日も団体が来ていました。ただ、少々施設の規模が大き過ぎるような気がします。

〒879-1312 大分県杵築市山香町大字日指1-1

場所は杵築市に属していますが、安心院に近く国東半島の付け根の丁度中央という感じです。広大な敷地と様々な設備、維持管理も大変だと思います。


01-01-ooita-022.jpg


01-01-ooita-023.jpg

01-01-ooita-026.jpg

08-adsdf-0005.jpg

ad-honichi-010.jpg

01-01-ooita-024.jpg






大分名産にも色々ありますが、有名なのが「かぼす」です。緑色をした柑橘類ですが、健康にも良いと全国的に有名になっています。元々は家の軒先に1,2本植えられていて、時々取っては食べ物にかけるなどして使っていたもので、大規模に栽培する人は居なかったそうです。ある研究熱心な方がかぼすに目を付け、その後多くの農家が栽培するようになり、有名になったそうです。

すごいのはかぼすを使用した製品の多さです。ジュースは勿論、お酒やお菓子など様々に加工されて販売されています。

001-001-hounichi-014.jpg

001-001-hounichi-013.jpg

09-ooita-002.jpg

07-ads-0010.jpg



別府の観光名所として有名なのが地獄巡りです。今回はその内で「海地獄」に行きました。小さい時、両親に連れられて「地獄巡り」をし強烈な印象で、赤い「血の池地獄」を見て怖くてよく眠れない思い出があります。写真で撮影すると湯煙ばかりでよく分かりません。実際に見ますと相当の迫力で、硫黄の臭いもきつく「地獄」を実感出来ます。

竿が一本下がっていますが、これは名物の温泉たまごですね。温泉たまごは普通のゆでたまごとは全く違った風味で、小さい時には美味しいとは思いませんでしたが、今食べますと味わいが深く気に入りました。5個で300円なのですが、中国語と韓国語で表記されています。韓国語では「オンジョン、ケラン、5ケ330ウォン」即ち「温泉鶏卵、5個300円」と書かれています。韓国かた大分は近くまた直行便があるので韓国から多くの観光客が訪問されているようです。

07-02-ooita-006.jpg


07-02-ooita-007.jpg


07-02-ooita-008.jpg


07-02-ooita-009.jpg


07-02-ooita-010.jpg


今回の旅では宿泊は通常のホテルなのですが、大分と言えば温泉、知人に尋ねると「公営温泉」があるので行きましょう、との事で行きました。外観は昭和初期か大正というような建物です。正面に在るポストが良いですね。

番台に料金表があります。ここは市営なので安いとは想像していましたが、100円でした。普通の浴場に行くよりも安いですね。ここは砂湯もあるのだそうで、公営の砂湯とは珍しいですね。中は落ち着きますね。近代的な設備の温泉が増えている中で「和」を感じるこのような空間は貴重だと思います。

浴場を撮影する事はさすがに出来ませんでしたが、市民が気軽に利用している様子がよく理解出来ました。短い時間でしたが、「別府温泉」を堪能する事が出来ました。

07-02-ooita-001.jpg


07-02-ooita-002.jpg


07-02-ooita-003.jpg

07-02-ooita-004.jpg

07-02-ooita-005.jpg




大分市の人口は47万人なのだそうです。県全体で130万人ですから1/3以上がここに集中しているという訳です。日本全体では東京首都圏への一極集中が進んでいるという話ですが地方ではそれぞれの中核都市への集中が進んでいるようです。このまま行きますと大分市に半数という事になるのでしょう。九州の県庁と言いますと福岡市が飛びぬけた存在で熊本・鹿児島・長崎のまあ大都市と佐賀・宮崎・大分の小都市に分類されるという印象でしたが、現在は大分は急速に発展しており、熊本・鹿児島・長崎などに肩を並べるまでになっています。

東京から福岡まで新幹線が走り表街道という感じになっています。それ以外の地方は鉄道で東京に行く際には乗り換えを余儀なくされ、何となく「地方」という印象を受け発展が停滞している所が多いのですが、その中でこの40年の発展ぶりは大したものであると思います

歩いていて感じるのは「余裕」です。市民も何となくのんびりとしており、生活にもゆとりがあるのではないかと思います。気候も良く、海の幸、山の幸更には温泉の恵みと自然にも恵まれており暮らしやすい土地柄なのでしょう。

001-hounichi-003.jpg

001-hounichi-004.jpg

07-01-01-ooita-014.jpg

07-01-01-ooita-015.jpg

07-01-01-ooita-016.jpg









07-ads-0003.jpg




大分は大友宗麟で有名ですが、一度島津に滅ぼされ、現在の大分はその後の藩主によって築かれたようです。豊後の府中としてこの地方の中心ではあったようですが、譜代・松平氏の石高は10万石で明治になり、都市としてはそれほど大きなものではなかったようです。大分城内に県庁の建物を作ったそうで、現在は外観だけになっています。

特に観光地という訳でもなく、市民公園のような存在になっているように見えます。大分市は現在は人口が50万近くにまで膨張していますが、昔は佐賀、宮崎と並び人口の少ない県庁都市であったわけでこの40年急激に都市の規模が拡張しています。現在この城跡を訪問しますと市の大きさと比較して「小さい」と感じるのはこの為でしょうね。特に観光地となっている訳ではないのですが、城址公園として大分市民の憩いの場となっているようですね。

07-01-01-ooita-011.jpg

07-01-01-ooita-012.jpg

07-01-01-ooita-013.jpg





大分では一村一品運動が行なわれ、地域の振興を図っています。この日は駅で豊後高田市の物産展示が行なわれていました。豊後高田は日豊本線が開通するまでは港湾都市として栄えていたのですが、当時は鉄道が走る事を嫌いそれ以降は急速に寂れて来ました。最近は一村一品運動で町起こしをされ、活気が戻って来ているようです。

人口が3万にも満たない市ですが、実に色々な商品を作り出していると感心します。旅行者でなければ大量に買い込みたいところです。「いちじくのジャム」「鴨めしの素」などは欲しいですね。

07-oita-007.jpg

07-oita-006.jpg

07-oita-008.jpg

07-oita-009.jpg

07-oita-010.jpg


本州方面から大分へ行くには空路と鉄道が一般的で、鉄道の場合には新幹線で小倉へ行き乗り換えとなります。大分へは「ソニック」という特急が走っています。国鉄分割以前は日本中に同じダサいデザインの列車が走っていましたが、JRになり、各社それぞれ工夫を凝らした列車を走らせるようになっています。特にJR九州は鉄道ファンが乗ってみたくなる特急が多く在ると思います。ソニックもその中の一つでスマートなデザイン、豪華で落ち着いた車内、大分まで快適に過ごす事が出来ました。
車内は普通車なのですが、本州のJRのグリーン並の快適さです。座席はゆったりとしており、快適に過ごす事が出来ました。

列車はすばらしいのですが、JR分割以来、資金力の在る本州のJR3社とそれ以外の3社でかなりの格差が出来ているように思います。途中駅はどこも昔のままという感じで大きな投資は行なわれていないようです。学生時代に旅行した時を思い出しました。首都圏の駅はどこも改築されて面白みが余りありませんが、九州の駅は良いですね。

07-oita-001.jpg

07-oita-002.jpg

07-oita-003.jpg

07-oita-004.jpg

07-oita-005.jpg






日本の都道府県と当地日系社会とのより一層交流を深める事を目的として交流展が開催されました。14道県が参加され、各県の特徴を出していました。当地では各県人会が母県と連絡を取り合いながらそれぞれの県の特徴を出していました。その中で一番印象的であったのが埼玉県です。東京生まれで東京育ちなので埼玉県は非常に近い存在で何となくよく知っているような気になっていましたが、そこにある説明、ポスターを見て知らない名所が並んでいるのを見て実際には埼玉県の事をほとんど知らない事を思い知らされました。

改めて埼玉県を考え、地図を見ますと東京の北側に被さるように存在しています。鉄道は武蔵野線は別として東京の都心や副都心に向かうものが大半で横の連絡は余りなさそうに見えます。二人の方と話をしたのですが、一人の方は所沢、もう一人の方は春日部との事でお二方とも埼玉県なのですが、近いという事はないようで、互いにそれぞれの街を訪問した事は無いそうです。埼玉県というのは東の方は上野や北千住、赤羽の北、中央は池袋の先、そして西の方は西武新宿の先という感じで埼玉県は一つという印象はありません。よく考えますと規模は全く違いますがこれはカナダに似ているように思います、要するに米国とカナダの関係は東京都埼玉県と相似形という訳です。

埼玉県のブースを眺めて驚いたのは「今、埼玉は花なんです」という標語で、色々な場所の花畑をポスターにしていました。埼玉と言いますと東北本線沿線、大宮、浦和、川口という印象がありますが「花」とは結びつきませんでした。秩父の花畑というのは赤一色の絨毯のようで写真でこれだけの色なのですから実際に見ると多分もっと美しいのでしょう。よく通過はしましたが、振り返ってみますとほとんど降りた事、行った事は余りありません。小さい時に西武ユネスコ村に行った、学生時代に秩父に行ったくらいで降りて見物した事は全くありません。春日部も所沢もどんな町か知りません。

花のポスターはインパクトがありましたが、観光ポスターにはもっと驚きました。日高市、川島町などが紹介されていましたが、全く知りませんでした。なかなか歴史があり、色々な面白い文化、祭りがあるようです。よく考えてみますと埼玉県は江戸時代は幕府のある江戸のすぐ近く、同じ武蔵の国であり、色々な文化が花開いていたはずです。江戸が東京となり東京都はより一層近代化、都市化してしまい古い風習等は忘れられて行ったのに対してそれほどは急激に都市化しなかった埼玉県には色々なものが原型を残しているのでしょう。川越は有名ですが、同じように残っている場所がたくさんあるようです。次回訪日する機会がある時には是非魅力ある埼玉県を探索して行きたいと思っています。

08-01-shoukou-005.jpg


小さい時に馴染んでいた不二家と雪印ですが、不祥事から再生法の申請となり事実上倒産状態となってしまい消滅したと考えていました。どっこい街を歩いていますと不二家も雪印も健在でした。

特に不二家のペコちゃんは懐かしいですね、ミルキーそして不二家が提供していたポパイを思い出します。以前は「ポコちゃん」なる男の子が横に居たのですが、これは見掛けなくなりました。

a-peko-002.jpg


a-peko-001.jpg


a-peko-003.jpg


東京の中心に在る靖国神社は誰でも知っている有名な場所です。しかしながらこの神社自体がどうのというよりは首相や政府要人の誰が参拝したかというような事で有名になっています。久しぶりに実際に訪問してみました。靖国神社の雰囲気、印象は「戦前」で、昭和の軍国日本の感じがします。江戸時代の何となく粋で雑然とした感覚とは全く異質の妥協を許さない直線的な感じ、良く言えば緊張感がある、悪く言えば威圧的な感じがします。訪日して思うのは、同じ「日本的」と綴られる中にも実に多様な感覚が包括されているという事です。

先入観があるのかここを歩いていますと背筋がピンとします。多くの参拝者が居ますが確かに他の神社とは違った雰囲気です。澄んだ晩秋の朝、ここに来るには一番ふさわしい季節なのかも知れません。

aotiu-001.jpg


aotiu-002.jpg


aotiu-003.jpg


aotiu-004.jpg


aotiu-005.jpg







西武新宿線に乗り、新宿区を出て中野区に入り最初の駅が「新井薬師」です。小さい時に中野区に住んでいた事があり、近くという事もあり、「地名」としては馴染みがありました。寺か神社か何かが近くにあるので、このような駅名になっている事は知っていましたが実際にはどのような場所なのか知らずにいました。機会がありましたので、この名前の由来になっている「新井薬師」に行ってみました。

師走のこの日は丁度月に一度の縁日のようで、両側に屋台が立っていました。道路からここの門に向かう角の直ぐ右には不釣合いな大きな立体駐車場が立っており、敷地の形状、様子から見てここは新井薬師の土地であり、副業の事業であると推測します。今でこそ街の中にありますが、江戸時代の前にはこの辺りは武蔵野が広がるほとんど何も無いような場所であったでしょうから当時は相当に大きな敷地を有していたものと想像します。中に入りますとイメージ通りの「江戸」がありました。まず門に架かっている「新井薬師」と書かれている4つの提灯が如何にも日本風、他の国のものとどこがどのように違うのか論理的に説明しろと言われても無理なのですが、感覚的に強く「日本」を感じるものでした。長らく外国に住んでいますとこのような場所に来ると嬉しくなります。浅草寺には多くの外国人が訪問しましすが、都内にあるこのような由緒ある場所は数多くあるのですから、一覧を作り縁日などの情報を細かく記載して行けば良いのでは無いかと思います。
境内に入りここが「寺」である事を始めて知りました。薬師は薬師寺なのですね、由来を知り「なるほど」と思います。日本に住んでいますと宗教に対して非常に鈍感となり神社仏閣などとひとまとめにして言う事がよくあり、寺と神社が同じ場所にあり、そこにクリスマスツリーがあっても何にも不思議に思わないようになっていましたが、世界基準からしますとこれはかなり奇異な事であると思います。屋台を覗いていますと「あま酒」「ラムネ」という懐かしい名前ののれんが架かっているお店がありました。何となく懐かしい感じですね。新井薬師界隈は新宿のすぐ近く、歩いてでも行く事が出来る距離にありますが、何となく田舎的な要素、昭和的なものが多く残っているように思います。


aert-001.jpg



aert-002.jpg



aert-003.jpg

東急と西武は長い間東京の私鉄としてライバルの関係にあるように思います。東急は渋谷を拠点として西武は池袋が拠点です。鉄道から始めてデパート、スーパーそしてホテル、レジャー施設など多岐に渡って事業を伸ばして来ました。西武はレジャーに相当の力を費やしていたが行き詰まり東証一部に上場していましたが、有価証券報告書の虚偽記載が発覚したため、上場廃止となっています。鉄道事業への力の入れ方は対照的であり、東急は常に路線の近代化を目指しているのに対して西武は他の事業を優先し遅れを取っているように感じます。

東急は本線である東横線の他に田園都市線があり、現在はステータスの高い線として有名です。元々は路面電車であった旧玉川線を廃止して営団地下鉄が路線を作る予定であったところを政治力で東急の路線とし二子玉川以遠に関しては既存の大井町線を延長する事で高級住宅街を造成しています。ただ近年この路線の混雑は余りにもひどく渋谷駅の近くでは電車が団子状態になり、駅構内は大混雑となり通勤に使うには大変な思いをしなければなりません。この対策として東急は二子玉川から先を複々線にして大井町線を活用する計画のようです。

seibu-tokyuu-001.jpg


(写真:田園都市線・半蔵門線の乗り入れ)


seibu-tokyuu-002.jpg


(写真:東急・田園都市線・車内)

seibu-tokyuu-003.jpg


(写真:東急・田園都市線・沿線住宅街)

一方の西武でですが、電車は何となく軽い気がします。駅にもお金を掛けておらず昔ながらで懐かしい気分にはなりますが、東急に遅れを取っているのは否めません。新宿への乗り入れも中途半端で高田馬場が乗り換え駅になっています。将来は落合付近で東西線に乗り入れる案が浮上しているようです。

西武の中で他の線と全く連絡が無い路線があります。西武多摩川線で武蔵境駅と是政の間をワンマン運転しています。何と未だに単線であり、線路の両側には住宅が迫っており、今では電車を増やす事も新駅を作るのはかなり難しくなっています。元々は京王や小田急と並んで多摩地区に路線を延ばす計画であったようですが、鉄道に関心が無い経営者はそのまま放置し、現在でも30年前と変わらない雰囲気です。途中には大学等が増え、また運転免許を更新する府中自動車試験場がありますが、ほとんどこの路線を使わずバスで行くようです。試験場の横を通過するのですが丁度駅間の中央で新駅を作れば多くの人が利用するのでしょうが、投資を行なわなかったので無理のようです。電車には「開業80年」とありますが、もう少し努力をしていればもっと多くの利用客があったのにと残念です。


seibu-tokyuu-005.jpg


(写真:西武多摩川線)


seibu-tokyuu-006.jpg


(写真:西武多摩川線は単線)

西武線の沿線には独特な雰囲気があります。新宿線に乗り高田馬場を出ますと「西武の世界」が広がっています。例えば中井は新宿区なのですが、もう都心からは相当離れているように錯覚します。ここは都営大江戸線も通っている駅で、青山、六本木にあっという間に行く事が出来ます。代官山、田園調布などのステータスを作り上げた「東急の世界」とは異質の雰囲気ですね。


seibu-tokyuu-008.jpg



(写真:西武新宿線・中井駅前)


さて、この東急、西武の大きな目標は新宿乗り入れにあると見ています。東急-渋谷、西武-池袋の印象が強いのですが現在の東京の中心は新宿であり、電車を新宿に乗り入れる事に強い意欲があるように見えます。京王新宿駅ですが、この場所は元々は東横線が渋谷から延長しここに駅を作る予定になっていたようです。西武も西武新宿駅がありますが、歌舞伎町の場末に在るという印象があり、本格的に新宿に乗り入れる事を切望しているようです。この両私鉄の意図が東京メトロの副都心線のようです。池袋-新宿-新宿を結ぶ線は山手線と平行しており、余り新設する理由が無いように見えますが、西武池袋戦と東急東横線に乗り入れる予定になっており、この両本線の乗客が直接新宿に行く事が出来るようにするのが目的と考えると新設の意図が理解出来ます。東横線は東急の本線ですが、これで東京メトロに日比谷線、南北線と共に副都心線に乗り入れる事になり、便利になり、渋谷が通過駅となり終着駅では無くなる意義は大きいように思います。直通の電車が運行されるのかどうかは分かりませがん、秩父発元町中華街行きという電車が走るとなれば人の流れがまた大きく変わる事でしょうね。東京メトロとしては初となる急行(池袋-新宿三丁目-渋谷)が走る事でしょう。三副都心が山手線とこの新路線そして東急・西武と繋がりますとこの地域が副都心では無く一つの地域として「都心」そのものになって行くのかも知れませんね。



日本でプロ野球の帽子を購入しようと考え、どこで売っているのかインターネットで検索しますと「普通のスポーツ店では販売していない」というコメントが多数ありました。何でも大リーグの帽子は売っていても日本の球団の帽子はそれぞれのグッズ店もしくはインターネットでの購入しかないとの事でした。一昨年はたまたま仙台駅で楽天の帽子を買いましたが、楽天の帽子を関東で購入するのは非常に難しいとの事でした。贔屓チームの帽子が欲しいという思いは強く、買うとすれば横浜か楽天の帽子、せいぜい日本ハムくらいで他の球団の帽子など欲しくは無いと考えておりましたところ、横浜に行く用事がありましたので、横浜市の中心街、本拠地である横浜スタジアムが近くに在る関内駅前にある横浜ベイスターズの帽子を購入する事にしました。

2007-blog-hounichi-002.jpg


シーズンオフの12月の平日の午後で、お客は誰も居ませんでした。店内に並ぶ応援グッズ、ファンとしては非常に嬉しく、色々と手に取って眺めていました。店員に「横浜の人は皆ベイスターズを応援するべきであり、阪神などを応援するのは邪道だ」と発言したところ、「そうなんですよね、スタジアムに行くと阪神戦の時は相手の方が多くて一塁側まで阪神ファンが居るんです」とのお話、20年以上前に横浜スタジアムで観戦したのと同じ光景、このような許せない事態は今も続いているようです。更に「最近この近所に阪神グッズ店が開店して結構繁盛しているのです」とのこと、どうやらここよりも売れているらしいのです。「阪神の方が人気があるのですか?」と聞くと「人気選手が多いので・・」とのお話、「村田、芳村、寺原・・、横浜にも魅力的な選手が沢山居るのではないか」と反論しても店員さんは醒めた様子で余り乗って来ませんでした。グッズの店にはベイスターズを愛し熱く、そして野球に詳しい人を店員に置いて欲しいものでね。

2007-blog-hounichi-003.jpg


さて、帽子ですが、選手と同じものは大リーグと同じ使用なのだそうで、一つ5800円します。少々ごつい感じです。ファン用の帽子はフリーサイズで後ろが網になっており、こちらは2400円、若干高い気はしますが他に選択肢は無いのでこちらを購入しました。自分達が小さい時には子供はプロ野球の帽子を被るのがごく一般的でした。現在そのような子供は全く見掛けませんでした。特定のファンだけが使うのでは無く、多くの人、特に子供達にチームの帽子を使ってもらう事がファン開拓に関してまずやらなければならない事のように思います。横浜スタジアムで相手の巨人や阪神のファンの方が多いなどというのはファンとして本当に悔しいものです。経営的な観点で観客動員数だけ確保すれば良いというのでは無く、地元の熱狂的なファンを如何に増やして行くのか、千葉ロッテのような取り組みが我が横浜ベイスターズにも必要なのかも知れませんね。

2007-blog-hounichi-001.jpg


2007-blog-hounichi-004.jpg


懐かしかったのは「大洋ホエールズ」のグッズを売っている事でした。当方のように昔からのファンにとっては非常に嬉しいもので、思わず手に取ってしまいした。店員さんに尋ねると結構売れているのだそうです。並べてあるのをみますと、チームのイニシャルである「W」の字体が変化しているのが面白いですね。チームカラーが緑とオレンジであった時代がある事も思い出しました。当時は「みかん」のようでどうしてこれで「鯨軍団」なのかと疑問を持っていました。横浜に移転した際に「ベイスターズ」に改称されましたが、未だに「ホエールズ」と思い応援しているファンは多いと思います。

2007-blog-hounichi-005.jpg


ファンを増やして行くために個々の球団の利益を追うような球団毎のグッズ店ばかりでは無く、プロ野球のファンを増やす為に全チームの帽子などを販売する拠点をもっと各地に作って欲しいものですね。



今年も企業の決算が良く日本経済の好調さが伝えられています。バブル期を彷彿とさせる報道に日本企業、日本経済の強靭さを感じます。新卒者の就職も非常に好調のようで大手企業の間で争奪戦となっています。ただその内容となりますといささか心配になるのも事実です。一番の要因は円安にあります。現在世界では米ドルが一方的に売られています。ユーロに対して記録的な安値を付けていますが、ユーロだけでは無く、世界の多くの通貨に対して安くなっています。米中間の懸案事項として何時も取り上げられているのが、中国・人民元の切り上げ問題です。米ドルに対してもっと速いペースで元を切り上げるべきであるという議論です。

また南米でもドルに対して通貨が切り上がっています。ブラジル・レアルは常に米ドルに対して強く、当地パラグアイ・グアラニでさえ数年前の最安値では1ドルが7000グアラニを超えていたものが、最近では5000グアラニの水準まで切り上がっています。ドルに対して自国通貨が長期間切り上げ傾向になる経験が無いパラグアイ国民は非常に戸惑っています。そして当地では今後もドルが下がると予想して居る人が体勢を占めていますので、ドルを買う人は少なく余計に下がる圧力となっています。このドルが下がる傾向を示している数年間、物価は着実に値上がりしています。生活実感から約20%程度の物価上昇があったと思います。

この米ドルに対して日本の円は安くなっています。多くの説明を見ますとユーロの金利が上がり、円との金利差が大きくなり資金がユーロに向かっているとされています。確かにこれは正しいでしょうが、マクロの視点では日本売りが進行しているのではないかと心配しています。世界の大資本家達が意図的に日本円安を演出しているのではないかと疑っています。円安になりますと輸出産業の占める割合が大きい日本企業の決算は良くなりハッピーとなり、日本政府も政権維持に有利となります。一方では円の為替を引き下げるとただでさえ低い日本企業の時価総額を下げる事が出来ます。グロバリゼーションの名目で自分に有利な形に次々に日本の法律をハゲタカに有利な方向に変更させて優良な企業を乗っ取る作戦に出ていると見ています。例えば先月施行された三角合併解禁のような形です。この法律を使って具体的にはインド人の経営するミタルが新日鉄を狙っています。新日鉄と言いますと明治の国営製鉄所から出発したトヨタと共に日本を代表する企業であり、製造業の根幹を為す鉄を担う企業です。これが株式の時価総額がどうたら、という話で株式の等価交換か何かの方法でミタルに買収される可能性があります、新日鉄は勿論、日本にとって良い事は何もありません。新日鉄が長年培ったノーハウが全て持ち出されてしまうだけでしょう。

円安を実現出来ますと当然外貨建での時価総額、特にこのケースのように欧州に本拠地が在る企業にとっては下げる効果があります。このままですと日本の優良企業は外国のものになるか、外国に出て行くかのいずれかの形で日本経済の空洞化が一気に進行する可能性があると心配しています。このまま進行しますと主要の製造業は日産のように外国企業所有の企業ばかりになると想像します。そうなりますと日本人が努力して開発した技術、そのエッセンスは全てそれぞれの本社へ持って行かれる事になるでしょう。経済大国・技術立国・日本の看板に危機が訪れるのではないかと危惧するこの頃です。日本から優良企業が無くなり、多額の財政赤字と老人ばかりという全国夕張化現象が現実に起きるのではないでしょうか?



ここに来て年金問題が大きくクローズアップされて来ています。何でも5千万件の年金記録が誰のものか分からなくなっているそうで、更に数日後には1千4百万件も追加になりましたす。これだけ大量の情報が今ここに来て急に不明になったとは考えられません。関係者の間では自明の事であり、先送りされて今ここで表沙汰になったものと推測します。日本人は政治の不備に余り怒らない国民です。例えば不正を繰り返し、嘘を並べて国会で追及されて最後は自殺した大臣へはもうこれで幕引きという感じです。韓国が竹島を占領しても、中国が自国の海域で石油を掘り出しても、米国が策を弄して利権を巧みに吸い取り、優良企業を乗っ取られても自分自身に余り関係が無い事には強い関心を示さないように見えます。

これに対して今回の年金問題は一人一人の懐に直結する大問題です。他人事には寛容な国民も自分自身の生活に直結する問題には強い関心を示しています。政府は事の重要性をよく理解して何とか事態を鎮静しようと法案を国会に提出し、救済の方向を示しています。ただどう見ても焦りが見え、付け焼刃という印象があり、果たして効果があるのか、また本当に実施出来るのか疑問です。全面解決まで一年という期限を設けていますが、国民はこの期間が過ぎれば残りは「時効」として「解決済み」として処理されてしまうのかと疑心暗鬼になっています。ただグレーゾーンを認めるという処置を取りますと悪用する人達が大勢出て来るでしょう、裏の社会の人達はこれで何とか資金調達・・と考えるのは明らかです。公平さを保ちながら国民が納得出来る解決策を打ち出すのは至難と言えます。しかしながら、ここで国民に不信感を与えるとますます納付しない人が増えてしまう事は明らかです。そうなりますとただでさえ破綻が懸念されている年金システムが崩壊してしまう危険があります。

また社会保険庁のありかたが問題になっているようです。社会保険庁の人件費の他色々な経費が集められた年金資金から支出されているようです。潤沢な資金が入って来るのを自分のお金のように感じてしまっているように見えます。人件費やその他の経費などは税金から支出として、年金原資とは別枠に仕切るべきであったと思います。一度だけ社会保険庁の事務所に行った事がありますが、不思議な雰囲気のするオフィスでした。「30年前の郵便局」というような感じで化石的な印象がありました。競争も効率化も関係が無い惰性で仕事が流れているという感じでした。そしてこの年金資金がどのように使われているのかと言いますと長年財政投融資の原資となりその多くが不良債権化しています。

50歳も過ぎますと日本人の多くは勤労者であり、退職が秒読みとなり、年金を中心とするいわゆる老後の生活設計を考え始めます。何とか60歳まで働くとして年金が支給される65歳までどのようにして暮らして行くのが問題にされています。政府はこの穴埋めの為に65歳まで企業が雇用するように法律を制定しましたが、実際には難しいと思います。現在団塊の世代が60歳の定年を迎えてこれからは年金を受け取る方になります。大量の数のあの世代が全員年金を貰う年齢に到達する7~8年後に本当に年金が滞りなく支給出来るのか、心の底では多くの人は不安に思っているのでしょう、今回その不安な気持ちに火を付けた形となりました。

今後はこの問題から年金制度、年金資金の内容にまで踏み込んだ議論が出て来るでしょう。実際には長年財政投融資として使われて回収が難しいものが多く、問題が積み上がり大変な状況でマグマのように溜まって来ているのが実情でしょう。現状では不安ではありますが、多くの人はまだ自分は年金を受け取れると考えていると思います。日本人はまだ政府や国を信じておとなしくしているように見えます。もしこれが大丈夫では無く、将来の給付は不確実などという見解が出ますと一気に国民の不満が爆発し、おとなしい、政治に無関心と考えられている状況が一変すると見ています。大激変が起きるかも知れませんね、この問題は非常に深刻です。
最近「脱北者」が話題になっています。韓国に住む脱北者は最近一万人を超えたそうです。つい最近までは北出身者は珍しい存在であったのですが、1万ともなれば「普通の存在」になっています。韓国は資本主義の世界で当然ながら競争社会、弱肉強食の世界です。多くの富裕層が居る一方では貧困層も多く豊かにはなったとはいえ、先進国のレベルにはまだ及びません。民族は同じで言葉が同じと言いましても韓国での一般常識を全く持たない北出身者が社会の中で孤立して同化出来ない問題が表面化しています。韓国人でも失業する世の中で北出身者が簡単に仕事を見つける事が出来ず困った存在になっているようです。韓国社会に馴染めず犯罪を犯してしまう人まで出ているようです。50年以上の分断は簡単には埋まらないという事でしょう。

韓国ではこの所「統一」という伝統的なスローガンに対して少々後ずさりをしているように見えます。実際に統一して朝鮮全部の面倒を見ると考えると腰が引けるのでしょう。朝鮮全体ではなくても北から百万人単位で大量の難民が来た場合には社会は大混乱するのではないかと恐れているように見えます。太陽政策はこのような韓国の現状から出た現実的な対応、回避政策と言えるでしょう。朝鮮に崩壊されては困る、中国の属国となっても困る、何とか経済的に自立して欲しいと願っているのは理解出来ます。ただ韓国側の事情からのシナリオであり、前向きな発想から出た政策では無いのは明らかで成功する可能性は低いと見ています。

一昨日日本の青森県深浦に清津からの難民が漂着して話題になっています。1987年1月、今から20年前にズダン号という船に乗って福井県に漂着して以来の事件です。20年前にはまだ脱北自体が珍しく日本に親北の人も多く朝鮮が暮らし易い国であるという主張がまだまかり通っている時代でした。金萬鉄さんとその家族は朝鮮から南の暖かい島を目指しており、目的地は韓国でも日本でもありませんでした。まだ朝鮮の一般庶民には韓国が発展している事は理解されておらず、日本は敵国で直ぐに殺されると信じられていた時代でした。今回は20年経過して様変わりです。最初は韓国を目指していたが、難しいので取り合えず日本に向かったそうで、希望の国は韓国です。韓国や日本に対する情報がある程度一般にも知られるようになっているものと想像出来ます。ズダン号の人達は無知で無垢な印象がありましたが、今回の人達はどちらと言いますと計算ずくのようにも見えます。

さて、今後はどのような事になって行くのでしょうか?1990年代後半、東ヨーロッパ特に東ドイツでは住民の流出が相次ぎました。西側の情報が入り、体制が不安定になり、ついにはベルリンの壁の崩壊、社会主義国家の消滅にまで至りました。これと同じような事が起きる可能性は大きいと思います。ただ脱北者が向かう先は日本では無いと思います。日本は現在に至るまで敵国であり、悪い奴ばかりで到底住めるような場所では無いと教育されて来ているので日本に亡命したいとは考えないと思うのです。向かう先は韓国、そして朝鮮族が多く住む朝鮮族自治区でしょう。そして考えられるのは新大陸です。米国へは韓国人でも入国が難しいので南米へ向かう公算が大きいと考えています。ベネズエラ、ボリビア辺りが受け入れる可能性があると見ていますが如何でしょうか?
近年、日本では南米諸国はカントリーリスクの高い国として投資の対象になり難いと見られているようです。事実アルゼンチンは最近、債務不履行状態、実質的なデフォルトに陥いり他の諸国の経済も冴えない現実があります。

しかしながら日本経済そして日本も同様の道を歩んでいる、むしろ日本の危機・リスクこそ根が深いようにさえ見えます。ある人に「日本は近い将来、ここ数年の間に経済破綻で大混乱になるのでは?」と尋ねたところ、「日本人は非常に賢い国民で大変な事が起きないように皆で努力、対処、解決するから大丈夫」という答えが返って来ました。確かに、この返答はある意味では正しいように思います、現在まで何も起きないように場当たり的に、その場でその時に存在する問題を対処し、その代わりに大きな問題全てを先送りにして来たように思います。外見では日本はバブル期とほとんど変わっていないように繁栄し社会に厳とした秩序が存在し、平穏に見えますがその裏側には財政金融の問題の他に地震・台風など元来日本に存在しているリスクも大きくあります。一度日本のリスク特に経済に関するものをまとめてみます。

(1)地震
自然のリスクとしてはまず地震があるように思います。再三マスコミなどで「関東大地震」「東海大地震」が起きると警告が為されていますが、戦後の機械文明になってからは実際には一度も大地震は起きておらず、このリスクの大きさは推定の域を出ないと思います。東海大地震が起きた場合には直接的な被害も大きいでしょうが、日本の大動脈が寸断されてしまう事は間違い無いと思います。阪神大震災の際に新幹線の桁が落下する事態が生じましたが、幸いにも運転時間外で事なきを得ました。しかしながら運転していない時間というのは一日僅か6時間、次回もこの時間に起きるとは限りません、むしろ確率的には25%しか無く、運転されている間に起きると覚悟しておかなければならないと思います。建設から35年以上経過している東海道新幹線、補修も万全を期しているでしょうが、毎日振動を受けて構造物が劣化しているのは間違いないと思います。被害を受ける長い距離の間に弱い部分が全く無いとは考えられない気がします。もし桁が落ちたらと考えると戦慄が走ります。特に富士市付近では確か高速道路も含めた大動脈が狭い地域に密集しています。もしここが被害を受けてしまったらどうなるのか?日本の経済活動の長期間停滞は避けられないように思います。しかしながら、プレートが日本付近で複雑に衝突している現状ではこのリスクを避ける方法は無いように思います。

(2)火山列島
そして富士山のリスクが大きくなっているように思います。首都圏の隣接した場所にこの火山がある、これは大きなリスクであるように思います。江戸時代まで噴火を繰り返し現在の関東ローム層が出来た事を考えますと山麓地域の開発が進んでいる現代では甚大な被害になるものと予想されます。

(3)地政
次に地政的なリスクを考えてみたいと思います。日本は東アジアの端に位置しており、近代技術が発達する以前、長い期間にわたり鎖国も可能であったほど他の国と離れていました。しかしながら近代に入り、実質的な距離は急速に短くなっています。日本への直接的な脅威は隣国に位置する朝鮮半島と中国です。朝鮮半島が停戦状態になり、既に50年近くが経過しようとしています。経験則ですが、50年が経過するとどのような大事件も「歴史」となり呪縛が解け新しい時代になるように思います。あの世界大戦ですら例外では無く冷戦構造は完全に崩壊しました。朝鮮戦争から50年近く経過してどうやらこの戦争で活躍した(暗躍した)主役達の多くは亡くなり、「歴史」になりつつあるように感じます。北が崩壊して南北が統一するというシナリオが一番現実的であるように思いますが、最も平和的に統一した場合でも大きな混乱が生じる事は必至であると思います。また、日本に存在する在日社会にも大きな影響を与える事になるでしょう。そして場合によっては多くの難民がやって来るでしょうし、復興にも多額の費用がかかり、かなりの負担を日本は強いられる事になるでしょう。振り返りますと、日本が高度成長の発火材料がこの朝鮮戦争による特需であった事を考えれば相応の対応は自然な流れであると思います。そして中国、ここも分断国家として50年が経過しています。さすがに新しい時代に入り経済的には非常に密接な関係となっていますが、政治的には未だに解決の方策が見えて来ません、一方の当事者である国民党が実質的には崩壊し、ますます話し合いが難しくなっているにさえ見えます。この二つの分断国家が隣国であるという世界で最も厳しい状況の中に日本は存在している事を常に意識しておく必要があるように思います。

(4)人口構成・高年齢化
人口構成に関しては言うまでもありません(平均年齢は世界は26歳、日本は41.3歳)。これが50年には53.2歳まで高くなるそうで、今後しばらくは世界最高を維持すると見られるそうです。また日本でいま子ども1人に対し60歳以上が1.5人なのに対し、50年には日本を含む4カ国で「子ども1人に60歳以上が4人以上」と高齢化が急速に進行しており、世界でも例が無い老人大国になろうとしています。日本は年寄りばかりの国になるという事です。老齢化が進むと年金・医療費がかかり、コストが増加するのに対して生産人口は減少して経済を支える層が少なくなる懸念が持たれています。社会コストが高くなると、それを税金等の形で負担するとなり、企業のコスト増に繋がり、国際競争力が失われる事になると思います。また社会が保守化、硬直化し、新しい事態に即応出来なくなることでしょう。そしてインフラの老朽化の問題があります。東京などの大都市では高度成長期に都市の大改造を行い、高速道路、地下鉄などのコンクリート土木構造物を建設して来ました。これらの構造物の大規模な補修が必要になる時期が近づいているように思います。特に大きな要因が無いのに高速道路の桁が落下した・・などという事態が起きる可能性があるように思います。現に新幹線のトンネルでは構造物の一部が落下して電車に当たる被害が生じています。これらのコストも増えて行く事でしょう。

(5)エネルギー
そしてエネルギーの問題があります。自国燃料の確保と言う事で長い間「石炭産業」を保護して来ましたが、政策の転換で現在日本から炭鉱は消えました。自国で生み出しているエネルギーは水力発電などごく僅かであり、その多くを石油・天然ガス等の化石燃料と原子力に頼っているのが現状です。石油は当然ですが近い将来枯渇する資源です。現在までは何とか安価で購入する事が出来ますが、何時貴重品となるのか分かりません。政治的な道具にも利用され易いので、お金があっても必要量を確保出来るとは限りません。日本には寒い冬があります、燃料が無くては生活出来ません、必要なエネルギーを何時までどのくらい確保出来るのか、心もとない気がします。

(6)食料
そして食料、これは戦後飛躍的に生産量が増えて現在のところ、先進国では食料不足が顕在化していませんが、これも人口が爆発的に増加し、世界の多くの場所では飢餓が深刻な問題となっている現状から、ある時必要な量が確保出来ないという事態が来るかも知れません。鎖国の江戸時代には人口が約3千万で静止していました。度々起きる飢饉などもあり、人口が調節されていたのでしょう、現在はこの4倍の人が住んでいます。一旦食料が輸入されない事態となったらどのように食料を確保するのでしょう。日本の食料自給率は非常に低くそれも輸入飼料等を使った生産物を国産として計上したものです。

(7)貿易収支・国際収支
次に貿易について考えてみたいと思います。現在経常収支が次第に悪化しています。このまま推移するとこの数年の内には経常収支は赤字になる事でしょう。戦後の日本の貿易構造は、工業製品を売って燃料と食料を買うというものでした。ごく最近までは日本製品は国際的に高い評価を受けて、絶対的な優位を保って来ました。ここに来てその点が怪しくなっているように思います。高い技術力を底辺で支えて来た中小企業は崩壊状態となり、自動車・家電などの核となる産業も急速にその競争力を失いつつあります。エコノミストは在庫調整とか景気の循環等に注目しているケースが多いのですが、実際経済の根本のところで大きな変化が起きているように思います。このままの事態が進み、増税圧力が高まれば国際的に競争力のある企業は日本から拠点をどんどん外国に移して行くことになるでしょう。その一方で中国などの追い上げは急で、今後日本は何を売って行くのか戦略を立てる必要があるように思います。

(8)国際競争力
その技術力確保のために後継者としての人材育成が急務なのですが、教育の問題は深刻で学生の学力低下が取り立たされていますが、特に理数系の落ち込みは大きいようです。大学の理工学部は文系学部と比較すると拘束される時間は長く、油や泥にまみれながら地道に勉強する必要があります。企業においてある年齢になると技術職の多くは営業その他、他部門に配置転換される事が多く、またもしリストラされた場合には持っている技術が時代に合わない場合には就職も難しいという現実があります。この現実から理工学部に進学せず、経済学部で遊んで過ごして綺麗な事務所でカッコいいディイラーになりたいと思っても仕方が無いように思います。技術者を大切にする社会をもう一度構築する必要があるように感じます。

(9)民間財政
そして財政金融の問題があります。まず株価の低迷に関しては、低迷の要因を個人の資金が市場に入らない事に帰着している議論が多いのですが、現在全企業の決算を総合計すると赤字であり、要するに総計すると日本経済は収益を挙げていないという資本主義としては異常事態が発生しており、収益が上っていないので金利がゼロに近づいており、このような状態で株に価格が付いている方が不思議であるとさえ思います。また、銀行の不良債権が43兆円などと言われておりますが、実際には180兆円にも上るという推計もあります。国が資本を入れて何とか保っている銀行も多いようですが、配当が出来ないと国有化ということで、準備金を取り崩して何とか中間決算を凌いだ銀行が多いようです。銀行株は一本調子で下がり続けています。このままでは大銀行破綻と言うような最悪の事態も有り得るように思います。特融、資本の再注入もあるということですが、それこそ新旧勘定の分離くらい大胆な政策を取らないと問題は解決しないかも知れません。

(10)国家財政
そして国債の問題は更に深刻です。02年度末の国債残高は414兆円、国と地方の長期債務残高は693兆円に膨らむそうです。新規国債が30兆円に抑えたと大騒ぎしていますが、増大している事に何ら変化はありません、借り換えを含めて100兆円に達するのも時間の問題でしょう。銀行が70兆円というかなりの額を引き受けており、もし価格が下がれば膨大は損失を計上する必要があり、たちまち破綻してしまう金融機関も多いと思います。5年以上ゼロ金利を続けた弊害としてこれが経済の前提条件となってしまい、インフレに出来ない経済になっているように思います。表に出ていない、隠れた負債を含めると1000兆円あるという話を耳にします。もし本当であれば金利が僅か1%増えると10兆円の金利負担が生じるということになります。国債の増加を抑えるためには増税しか残されていないと思いますが、例えば消費税を20%にした場合、消費は壊滅的な打撃を受けるでしょうし、優良な企業・個人の流出に拍車をかけることになると思います。破綻せずにこのまま持ち堪えたとしても数年内には予算が組めない事態になってしまうように思います。大胆な構造改革が必要であることは言うまでもありません。

このように列挙しますと日本は実際には「リスク大国」であり、現在の前提条件のほんの些細な部分がおかしくなっても大混乱に陥る危険性を孕んでいるように思います。

この国債ですが近い将来、引き受け手が無くなり暴落する恐れがあります。銀行などが買ってくれないとしても、おいそれと国民が買ってはくれないと思います。一つのアイデアですが、国債をお札と同じような形で発行しては如何でしょうか?勿論あくまで国債ですから償還日を明記する必要はありますが、形や大きさ、外見をお札と同じようにして1万円、10万円札としても使えるように発行するのです。現在お金として流通している「日本銀行券」とこの「日本国債券」が一緒に流通するという訳です。(勿論額面の価値は同じという訳です)「国債券」に関しては償還日には利子を付けて「日本銀行券」と交換する事を明記しておきます。例えば償還期間を5年としますと最初の2年間くらいは「国債券」を手にしても使うかも知れませんが、償還日が近づくにつれて皆タンスにしまい込むと思うのです。残り2年くらいになると5年分の利子が手に入るわけですから使わずにそのまま持っている方が得と考え、多くの国民はこの国債券を保有する行動を取ると思います。これを継続的に行えば流通している通貨量を余り増やさず、結果的に広く国民に国債を保有してもらえる事が出来ると思うのですが如何でしょうか?
学生時代、日本の歴史を勉強している際に江戸時代までは「鎌倉時代」「室町時代」のように政権の交代を区切りとして時代区分をしているのに対して明治以降は天皇陛下の在位を基準にた元号、明治時代、大正時代、というように教わって来ている、これがどうもピンと来ない、と言って西暦でもしっくり来ない。そこで近代日本の歴史を「維新~年」「戦後~年」で眺めて見るとより理解が出来る様に考えますがいかがでしょうか?明治は維新とほぼ同じなのでこれを基準にし、終戦の昭和20年を戦後元年として見て行くという訳です、日本人は戦後50年くらいまでは西暦よりも元号よりも実際の基準としては、この「戦後~年」を使っていたように思います。

もう一度明治維新を振り返りますと、1000年近く続いた武士の時代が終焉し、江戸幕府という地方の武士豪族政権を取り纏める組織が頂点にある連合体のような政権が一気に崩壊し、武士というそれまで頂点に君臨していた階級が消え、両という通貨も消え江戸幕府という国家が消えて新生・大日本帝国が誕生した。第二次世界大戦の敗戦、いわゆる「終戦」という変革もそれ以上の政変で、それまで君臨していた軍人が消えて大日本帝国も消滅、円も新円切り替えで実質的に消え失せた。近代史はまさに激動、それぞれこの二つの変動の際に生きていた人達はそれまで生きて来た社会での価値観を全面的に変更する必要があった訳で非常に大変であったと想像します。

大日本帝国というのは国名からも明らなように帝国であり、具体的には軍事国家であったと思います。国力、国民の関心は専ら軍事であり、戦艦の大きさとか軍人の数が国力を測る基準と考えられていたと思います。経済的には例え蚕という蛾の幼虫が吐き出す排出物に依存しているという心もとない状況であっても軍艦の数が多く軍事が整い、当時の国際法上の「一等国」と名実とも認められれば国民は納得していたのだと思います。一方、戦後の日本国の国力の基準はGDPであったと思います。経済力が全てという宣伝が為されて、世界~位のGDPとマスコミで告げられ、それを一つでも上げるよう努力して来たのが戦後の歴史であると思います。

要するに大日本帝国と日本国を比較する場合には「維新」年号で軍事的に何があったのか、「戦後」年号で経済的に何があったのか比較すると日本の近代史が見えて来るように思うのです。

大政奉還が行われ、年号が明治になり、新政府が誕生し、一気に国際社会復帰を目指しました。維新10年でそれまでの支配勢力である武士の最後の抵抗が西南戦争という形で起きました。維新27年には日清戦争、維新37年には日露戦争に勝利して日本は名実ともに世界の強国にのし上がっています。この頃の日本は実に謙虚で対露戦争でも軍規はしっかりしており、統率も見事であったと思います。軍隊は弱小ながらも立派に機能し、それが勝利に結びついたものと思います。維新47~50年には第一次世界大戦が起き、欧州での戦いを高見の見物しながらドイツが持っていた山東の利権を獲得し、中国大陸にも足場を築きました。この頃までは軍はそれなりに機能していたと考えてられます。

これ以降次第に変質して行き、維新61年には満州事変を起こし、軍の暴走が始まり、以降は軍に政治が引っ張られるという状況に陥り、維新70年には櫨溝橋事件を起こし、中国への全面的な介入を始め、維新74年には勝算の無い対米戦争を始め国家は破滅への道を突き進みます。この戦争でよく理解出来ないのは精神的な面ばかりが前面に出て、国民全体、合理的な思考が停止状態となり、戦争を始めた以上、全体のマスタープラン、要するにどのようにして終戦に持ち込むのかという全体作戦も無いまま南方を占領するという曖昧な戦略だけで戦争をしている。絶頂期以降、過度の精神主義が謳われ、世界が軍艦主体から空母などより起動性が高い装備に変化していく中、日本は大型軍艦主義に固執した。どうも成功体験で思考が停止してしまったように思います。軍がまともに機能していなかったと思います。そして維新77年、敗戦を以って大日本帝国は終焉を迎え、日本軍は消滅しました。

このように振り返りますと、維新15年くらいまでは混沌とした状況が続き、それから30年間くらい高度成長の時代があり、維新45年~55年くらいの時に絶頂を迎え、そしてその後20年くらいで崩壊している。

戦後は戦後6年に朝鮮戦争が勃発し、戦後20年にオリンピックがあり、復興著しい日本を世界にアピールした。戦後26年に済大国日本の展示会である大阪万博を開催し、戦後29年にオイルショックを迎える。そして戦後42年~47年がバブル景気、バブルが崩壊し、戦後53年に山一証券・拓銀が破綻、その後均衡縮小の為のリストラ、合併、破綻が相次ぎ、経済が縮小均衡に向かっている。そして現在戦後58年を迎えている。維新の時と同じように15年くらいの混沌とした時期があり、30年くらいの高度成長期、そして5年間の絶頂期があり・・・

戦後・経済が維新・軍事のように進みますと破綻の方向に進む事になります。両者を比較すると5年くらい戦後・経済の方が進展が早いように思われます。そうしますと戦後70年くらい、後10年ちょい位でまた大変革があるという推論が出て来ます。大変革の後は15年混沌の時代があり、高度成長を迎えるという同じパターンを繰り返す事が出来るかも知れません。その時の価値、「軍事」「経済」に続く国力の基準、国民の関心の中心が何になるのか想像する毎日です。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。