地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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人間は23の染色体を持っていてその内の一対が男性と女性で異なり性別は男性がXY、女性がXXとなっています。男性である事を決定するY遺伝子は父から息子へと男子のみで受け継がれている為にしばしばエラーが生じその度に次第に破壊され小さくなって来ているそうです。Xが1098個から出来ているのに対してYは僅かに78しか無いそうです。これはX染色体は男女両方がから提供されるのでエラーが生じても修復されて問題がないそうです。Y染色体の場合には今後もエラーが生じ次第に減少し数百万年後にはY染色体が消滅するという説まであります。

日本では家意識があります。男系の姓を代々受け継ぎ家門を維持する事が男子の役割とされ、また江戸時代、女性は借り腹という意識があり女性の体を借りて子孫を残すという発想がありました。これはY遺伝子の継続維持が根本にあるのだと思います。韓国では更に徹底しており、族譜なるものがあり、男系での親戚関係が長期間に渡り記されています。言い方を変えますと同じ一人の男性から出発したグループという事で同じY染色体を持っているグループという見方も出来ます。韓国では現在でも貫通罪、要するに結婚した女性が他の男性と関係を持つ事を禁じていますが、これもY染色体の維持に繋がっているのだと見ますと頷けます。同じ本籍に属する同じ姓の人とは近親であり倫理的な観点から結婚してはならないと考える根底にも染色体が同じである人との結婚を避ける意味があるのかも知れませんね。

更に近年は特に環境ホルモンなどの影響もあり、人類においては特に精子が不活発になり、男の能力に問題が出始めています。これを何とかしようと、生殖活動を活性化する為に男性の欲望を少しでも刺激する為に春画、そしてエッチな本やビデオなどが登場したのでしょう。子孫を残せる男が子孫を残す行動を意欲を持ってもらわないと将来が危ういというのが実情であったのでしょう。それでも男は弱りいよいよ自然な生殖活動では難しくなる人も多くなりバイアグラなどという薬が登場し、最終的には人工受精なる手段を開発し子孫を残すに至っています。

この先は胎盤を作る情報などY染色体の中の必要な情報を取り出し他の染色体に組み込むなどして使用するようになるのかも知れません。個体自身のコピーである単性生殖ですとエラーが生じ易く種を維持するには不安定になるので女性同士でも交配が可能にして男が絶えても子孫が残せるようにして行くのかも知れませんね。そうなりますとY染色体は不要となり男は必要が無くなります。そのような事態になりますと標本的に男性を残すのみとなってしまうのでしょう。男が生き残れるのか多少心配になるこの頃です。




世界が未曾有の経済危機に陥っているというニュースが毎日のように流れています。米国では多くの金融機関、証券会社更にはGMなどの自動車産業が大きなダメージを受けているのだそうです。日本も大きな影響があるようで株価は下がりソニー、トヨタなどの世界的な企業も苦戦しています。実態の経済が相当悪いのは確かでしょうが何となく世間一般には深刻さは感じられず本当に不況なのだろうか、考え込んでしまいます。経済の指標等の数字を見ている限りではその通りなのでしょう。

ある方の論理によりますと資本主義というのは一種のねずみ講のようなもので最初に参加した国ほど多くの利益を得る事が出来、最後の方の参加者になると収奪ばかりされるのだそうです。最初の資本主義バージョン1では産業革命により起きたもので、英国が中心であり、利益は英国が独占していた。次のバージョン2はアヘン戦争で中国をはけ口として組み込み第一次世界大戦で十分なリセットが行われず、不安定な状況となり当時の5大工業国である日米英独ソ五カ国による叩き合い要するに第二次世界大戦により米国を除く4ヶ国が戦争で疲弊して終わりバージョン3は米国の覇権が確定して始まる。そしてその終りに近づいているというのがこの説です。

バージョン3である現在の資本主義は機械や電気装置、自動車など工業製品を売っている国が有利というものでしたが、米国はこの点で比較優位には立てないとみるとバージョン4へ移行する事を画策し、ITと金融が核となる資本主義へグロバリゼーションの名の下に世界中が向かうように仕向けているのが現状と見ています。全世界がこれに迎合する事無く冷ややかな国が多い事もあり、一旦挫折したのが今回の経済危機であると思います。

前のバージョンの資本主義が終了する際には世界は二つの世界大戦という痛みを経験しました。現在は大きな出来事と言っても株価が下がった会社の経営状況が良くないなど見た目には何も変わっていない要するにインフラの破壊や戦争などは起きていません。これでは余りにもバージョンを変えて新たな資本主義に入るのにはパワー不足、弱い気がします。そうなりますとどこかで戦争を企てるかも知れません、大戦争が勃発して世界中が巻き込まれ大きなインフレを起こし、多くの国では債務を帳消しにしてまたゼロからスタートするという事です。ただ次のバージョンが米国の狙っている「IT」と}金融」そして著作権などの「知的財産」が中心になるのかどうかは分からないと思います。米国は座して世界中から使用料のような形でお金が入って来るという米国にとってだけは非常に有利で都合の良いシステムを世界が受け入れるとは到底思えません。9・11のような反発は当然であり、米国の為に世界が働くような仕組みに追随はしないでしょう。そうなりますと混乱は当分続くと考えていた方が良いのかも知れませんね。 

世界全体で同じ見方であるとは言えません。南米では北半球の人は何故あれほど大騒ぎをしているのだろうと不思議に思っている事でしょう。勿論南米にも大波は押し寄せ甚大な影響が出ているのは間違いし、これからその危機は大きくなる事でしょう。それでも南米では多くの人は「大した事は無い」と考えていると思います。ブラジルの預金封鎖、アルゼンチンの経済危機、この20年間だけを取っても南米では様々な経済の荒波があり南米人は少々の波には平気になっており、乗り越える知恵を備えています。「この程度の事はよくあることさ、北米や欧州・日本の連中が何でこの程度の事で大騒ぎをしているのだとう」そして「ここは北半球の連中が元気が無いので今がチャンス」と考えている人が多いと思います。




何かのセミナーとか研修等に参加しますと必ず出て来る言葉が「意識改革」です。「意識改革を行って仕事の効率を上げよう」などと言われます。会社のような小さな限られたコミュニティーの中でさせ意識改革を行う事は難しくまして政治の世界で国民を相手に行う事は更に難しいと思われます。時には外からの圧力や戦争、占領などを経て意識改革が起きる事もあります。日本は戦後民主平和に路線変更しそれまでの軍事国家を止め武器を捨て外国を占領する事よりも物を作り売る事に頭を切り替える事に成功し経済大国を築きましたがこのような意識改革はは米国を始めとする連合国との戦争の敗北の結果に起きたと言えるでしょう。韓国は現在は産業国として世界に冠たるものがあり人権を尊重する自由で民主的な国家になっていますが、長い李氏朝鮮の時代には考えられなかった改革を進め国民の意識が変わったのは日韓併合があったからでしょう。日韓併合に関しては功罪ありますが韓国民の意識改革の原点になっているのではないかと思います。

日本で戦前の軍国主義の時代の前に戦国時代にも戦いによって他国を占領し領土を広げる事が常識であった時代があります。戦国の世が終り秀吉が国内を統一し、まず行ったのが刀狩りと身分の固定です。農民が武器を手に戦いに参加する事が無いよう兵農分離を進めました。それでも天下泰平とは行かず関ヶ原の合戦から徳川に政権が移りました。徳川の幕府が出来た当時の世相はその後の安定した江戸中後期とは全く異なる殺伐としてもので多くの浪人が居て治安も相当悪かったたと想像します。江戸時代が我々が知るような強力な幕府の下で天下泰平の世の中になるのは元禄時代辺りでしょう。この時代になりお取りつぶしになる大名も減り安定した時代になった訳です。ここから幕末までの約200年近く大きな事件も無く江戸は世界最大の都市で警察組織も非常に小さなものであったにも関わらず大きな事件も起きず泰平の時代が続きます。これは元禄の時代に国民の意識改革を強力に実行したからだと思っています。当時の将軍は綱吉、「生類憐みの令」なる法令を公布し、動物などの殺生を禁止しました。お犬様に暴力も振れない状況となり当時の国民には不人気であったと思いますがこれにより殺傷事件が減り平和な時代を実現したものと思います。その過程で起きた「忠臣蔵」要するに播州赤穂浅野家の家臣による討ち入りに対して世論が同情的であったにも関わらず綱吉が断固たる処置を講じたのは当然であり、殿中で刃傷騒ぎを起こした浅野長恒には相当立腹し即日切腹という判断は当然であったと思います。とにかく徹底的に国民の意識改革を断行した綱吉は平時に国民の意識を変えたという点ではすごい人物、為政者であると思います。

日本は戦後の成功体験からまだ脱却をする事が出来ずこれからの時代の方向を持たないまま彷徨っているように見えます。政治家はこのような状況の中で国民に国の進方向性を示し綱吉のように強硬な手段を用いてでも国民に不人気でも意識改革を行う政策を実施する必要があるのでしょうが、民主主義の欠点として選挙権がある国民不人気の政策を強行する事は出来ないという制約の中では実現は難しいと思います。民主国家の中で政治の力で平時に国民を意識改革させるのは実際には無理なのかも知れませんね。日本人が意識改革をし、再び強力に前に進むようになるには民主国家であることか平時である事のいずれかの条件が崩れる時まで待つ必要があるのかと考え込んでしまいます。







国家の発展と社会の真の安定には何が必要なのでしょうか?個人的には嘘が少ない事が何より重要なのではないかと考えます。日本では国家的な嘘が幾つかあります。どう見ても軍隊を自衛隊と呼ぶ、人の能力は千差万別なのに教育の場では公平平等とする。などそれ程大きな嘘はついていないように見えます。自衛隊にしても皆が暮らしている日常とは別次元のもので大きな嘘にはなっていないように思います。

世界で驚異の経済発展を遂げている中国はどうでしょうか?この国は共産党の一党独裁の国です。資本家を打倒してプロリタリア革命を起こして出来た国家ですが、現在は貧富の差が広がっています。農民戸籍と都市戸籍に分かれていて農民が都市に正規に居住する事が出来ません。これなどは共産党の精神に最も反するものです。国家の表題と実態が乖離しており、その傾向は強まるばかりです。共産党は労働こそが価値という思想ですが、株式投資に走る人々の姿を見ますと大きな矛盾を感じます。様々な社会の中の軋轢、問題を大きくならない内に処理して行けるのかが今後も中国が発展出来るかどうかの鍵であると思います。そしてインドも中国と共に経済が発展している国で世界中が注目していますが、カースト制が未だに根強く残っており、身分差別が半ば公然と行われています。貧困層が依然として大きな割合を占めておりITを用いる先進的な頭脳集団の国というキャッチフレーズとは少々内容が異なってしまっているように見えます。

もう一つ世界の大きな問題はイスラエルでしょう。イスラエルに住んでいたユダヤ人は国を追われて世界に散らばったとされていますが、最近特にそれは事実の全てでは無く多くの古代イスラエルの人はそこに残りその後キリスト教やイスラム教に改宗し現在のパレスチナ人になっていて、外の地域で後の時代にユダヤ教に改宗した人達の子孫が現在のユダヤ人となっているという説があります。単純に考えますと全ての古代ユダヤ人が追放されたとは考え難く多くはその地に残るのが自然であり、この説は説得力があります。イスラエル建国はイスラムに西アジア全域を支配されるのはまずいと考えた人達の名案だと思いますが嘘とまでは断言は出来なくとも二千年前の故事が国家設立の根拠となっているイスラエルですので常に不安定な状態にあるのは仕方が無い事なのでしょう。

世界で一番の嘘つき国家の代表格は何と言いましても朝鮮でしょう。共産主義という建前ですが、絶対君主専制のような軍事国家であり、トップは金日成の一族がなるという不文律が存在しているように感じます。プロパガンダに拠りますと、基本的人権が守られ、身分差別も無く労働に喜びを感じる理想的な共産国が実現しているとしていますが、実際には李氏朝鮮時代とさほど変わらない状況で身分の差別は厳格で多くの国民が貧困に喘ぎながら暮らしています。韓国や米国と対立しながら存続していますが、対立が国家存続の強烈なモチベーションとなっており、韓国が接近して緊張が無くなると社会が不安定になる事に気が付き、最近ではまた敵対政策を取っています。

さて、嘘つき国家の将来はどのようなものでしょう。日本は第二次世界大戦の際には「大本営発表」で大きな嘘をつき国民に真実を隠しました。その結果は国家の崩壊と明治からの政府の終焉です。ソビエト連邦は「金持ちが無くなり平等になる」と人民に説明しましたが皆が貧乏になりかつその中で一部の特権階級が出来て矛盾だらけとなり最後はあえなく消滅しました。嘘が多く国民に真実を伝えていない国家は何となく胡散臭く、その気配が感じられます。嘘を多くついている国家、社会の基盤になっている部分が嘘の国は常に社会が不安定で政府に対する国民の真の大事に思う気持ちが無く結局は存続が難しくなり崩壊してしまう可能性が高いと見ています。





世界のボーダレス化が加速しより経済的な場所を求めて資本・金が動いているように見えます。中国・インドに企業が進出するなど世界では大きな変化が起きています。国としての日本は人口も減り始め、財政の問題、高齢化の重しがこれから社会全体に降り掛かって来るでしょうし余り魅力が無いようにも見えます。日本人の中には自信を失い将来に悲観的な意見が多いのも理解出来ます。この中で世界を国対抗では無く都市対抗と考えると様子が異なると思うのです。シンガポールや香港など古くはヴェネチアなどが都市国家的な存在でしたが、世界の大都市は富を競って争っているように見えます。具体的には世界の株式市場は時差の関係上、ニューヨーク、ロンドン、東京で24時間をカバーしていますが、東京の地位を上海やシンガポールが狙っています。空のターミナルとしてはアジアの拠点としてソウルなどが設備の充実を行い東京・成田の地位を奪おうと懸命です。このようなアジア唯一の先進国としての優位性も失いつつあるように見えます。このような状況の中で東京の現在、そして将来はどうなるのでしょう、NHKで沸騰都市という番組がありましたが、最終回、世界の沸騰都市の中で選ばれたのが東京でした。本当に悲観的な状況なのでしょうか。個人的には東京は世界の中で特異な存在であり今後も膨張を続けて行くと見ています。確かに日本の負の面は大きいですが他のライバル達も多くの問題を抱えており東京の世界都市としての比較優位は動かない、むしろ今後ますます存在が巨大化しているのではないかと思っています。

東京に行き、中心部の帝国ホテル辺りに宿泊し、丸の内でビジネスをして銀座で食事をして空いた時間は皇居付近を散策して過ごすとします。これですとニューヨークのマンハッタン、パリのシャンゼリゼ通り、ロンドンのピカデリーサーカスと比較してインパクトは少なく静かな都市、特に超大都会とは感じないで帰国してしまうのでしょう。東京の凄さは広がりとポイントの多さそして鉄道網を始めとするインフラの強さにあるように思います。ニューヨークに行きますと五番街辺りの高層ビル群に目を奪われます。ただ地図を見ますとマンハッタン島は意外に小さくそして高層ビルが在るのはダウンタンに近い金融センターとミッドタウンに限られています。他の地域は想像以上に雑然としています。少し街から離れると大きなショッピングはあるようですが、まとまった街という感じではありません。世界の大都市の多くが似たような状況にあると思います。これに対して東京は首都圏に在るJR、私鉄のどの駅もある程度の街になっています。例えばよく利用する京王線においても笹塚、千歳烏山、調布等は大きな商店街がありますし、その他の各駅停車の電車しか止まらないような駅の周辺も大きな街になっている場所も多くあります。例えば国領駅周辺は最近は発展して目を見張るばかりですが、京王線を利用しない大多数の東京の人もこの街の存在すら知らないと思います、ただ、この程度の街であれば首都圏では多分数百か所はあると思いますし、その多くは知りません。このようにポイントの多さというのは凄いものがあると思います。アルゼンチンのブエノスアイレスは南米を代表する大都会でフロリダ通り、ラバージェ通りなどの繁華街がありますが、この程度の商店街であれば23区内は勿論、町田、八王子、吉祥寺、柏、大宮、横浜、千葉など首都圏には数十か所はあると思います。もう一つポイントの観光に関しても東京であれば日帰りで一年間色々な場所に行ける程見る場所があると思います。歴史名所の数、テーマパーク、博物館、美術館、数知れずです。近郊にも箱根、日光、熱海などを始め名所が数多く存在します、このような都市は世界にはまず無いと思うのです。そしてインフラと都市整備、安全性は世界にも類が無いと思います。東京の中にスラムが無い事も特筆するべきでしょう。地価が高騰し以前は比較的貧しい地区であった場所、工場地帯などが高層住宅に代わり建っています。

さて、東京の将来を考えますと放置しておいても世界の人々は調査を市より多くの人が東京に関心を示し更に巨大化して行くでしょう。世界の巨大都市の激しい競争の中で勝ち上がって行く可能性は大きいと見ています。その為にも観光で東京を訪問する人を増やし、そして少しでも長い期間滞在してもうら方法を模索するべきであると思っています。現在外国人そして永住者にJRパスなる鉄道のフリーチケットを販売していますが当然の事ながら私鉄・バスは利用出来ません。関東地方全域でほとんどの交通機関でパスネットが利用出来るようになっています。これを一定期間の固定価格で外国人用に販売するのが良いでしょう。3週間首都圏に滞在してもらうように努力して行くべきであると思います。外国人特に若い世代に日本に来て長期間滞在型の旅行をしてもらうよう努めて行くべきでしょうね。




世界を取り巻く環境が激変し、世界でボーダレスが加速しているように感じます。遠くの国との交流・交易が進み、経済もより一体化していると感じます。この中で日本人の国際感覚にかなり疑問を持っています。南米に住んでいて機会があり訪日して経済セミナー等を開催しますと日本の人は関心を持ち、よく勉強をしていると感じるのですが、よく考えてみますとこのようなセミナーや展示会に参加する人は元々南米に関心を持っている人、取引がある人であり、この人達が理解していると言って一般的に認知されるとは言えない訳です。クイズ番組を見ていて一般常識の中で「地理」の理解が不足していると強く感じます。「中東を除くアジアの首都を一つ挙げる」という問題があり、まず「中東」が分からない、そしてまともに回答が出来ないのには正直驚きました。「ニューベリー」:これはインドのニューデリーを間違い、プーケット:日本では有名なリゾートで、遊ぶことしか考えていないのでしょう。ひどいのになると「かんこく」と答えている人が居ました。漢字では無くひらがなで書いているのでこれが「韓国」と国という文字が入っていることすら考えていないのでしょう。「タイワン」というものありました。大体台湾が国家であるのかどうかは非常に微妙な問題でもし「台北」と書いた場合にはこれを政界にするのかどうかは難しい判断が必要であると思います。台湾という国は存在せず当然あくまで正式には「中華民国」であり、公式には首都は南京です。教科書には「台北」と書いている指摘がありますが「中央政府は台北にある」という表現に留めており、決して首都・台北とは書いていません。

どうしてこれほどまで地理の知識が無いのか不思議に思っていましたが、ある方から数年前の地理の教科書を借りて驚きました。世界の説明の中に南米とアフリカが無いのです。一般の日本人が南米とアフリカに対する認識が薄いとは思っていましたが、まさか中学の教科書に全く載っていないとは知りませんでした。当地パラグアイに関して学事は一切なく義務教育を終える、要するに南米とアフリカを学ぶ必要は無いとしているのです。国際人を育てる上で学生への地理教育が必要である事は間違い無いと思っています。英語を小学校から教える、高校では英語の授業は英語で行うなどが言われていますが、教える方がしっかりと準備が出来ていないのにどのようにして行うのでしょう。確かに手段としての語学は重要で英語を重要視するのは悪いとは言いませんが、大学入試でクイズのような難解な英語だけで合否を判断するのは間違っていると思います。地理など受験に取る人はほとんどおらず、従って高校ではほとんど勉強しないとなりますとパラグアイはもちろん南米、アフリカに関して全く学ばないまま大学を出て大半の人にとっては南米と言うと出稼ぎに来ている人達というだけになってしまうのでしょう。

高校で世界史を必修にした事は評価しますが是非とも世界地誌も必修として少なくとも世界の地域に対する基本的な認識は持って欲しいと思います。日本が必要とする資源・食料を得るには南米・アフリカとの繋がりをより強化する必要があると思っています。もっと世界を学ぶ教育を行って欲しいものですね。






当地から見ていますと今の日本は何か変に自信を失っているように見えます。紅白の中で「がんばれ日本」という歌がありましたが、「強いぞ日本」というフレーズを何回も歌っていました。当方はその通りであると思っています。日本は過去150年で2回も債務を全てご破算にし、それまでの政府を止めて新しい政府を作った国です。その2回とも戦争を伴いインフラが失われる痛みを伴っていますが、現在は当面戦争に巻き込まれる危険も無い訳で何をそれほど恐れているのか分かりません。

外国に住んで20年が経過しますが、日本は非常に強い国家であり、日本人は優れた国民であり、他の国には決して真似が出来るものでは無いと実感しています。簡単な例で言えばあれほど精密な鉄道網、時間通りの運行が出来るのは日本だけです。インターネットで出発駅と目的駅を入力し予定時間を入力すれば何時何分の電車に乗れば良いのかたちどころに分かります。このような国は他にないはずです。日本が日本らしくあれば恐れる事など無いと思っています。

今回の世界的な金融危機の中で南米の人は元気です。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの人にとってはこの程度の経済的混乱は数年に一度起きているので平気なのです。ブラジルはこの20年間でハイパーインフレから預金封鎖そして極度の経済不振を経験していますので、この程度の落ち込みは皆さん慣れており、むしろ欧米の失策をチャンスと見ているのかも知れません。アルゼンチンもデフォルトがあり、常に混乱がありますが、至って元気です。日本人もこのタフさを見習って欲しいものですね。

日本は赤字財政、健康保険、国際競争力の低下など多くの問題を抱えていますが、全ての問題の根源は何かと言いますと「少子高齢化」にあると見ています。人口が減少している事で国民が弱気になっているのだと思います。既に少なくなっている若い人に如何にして子作りをさせるのかをもっと真剣に踏み込んで議論し、具体的な対策を打ち出す必要があると思っています。若い人が増え、人口が増加に向かえば変わると思うのです。30歳を過ぎても独身で居る方が多い事にもっと真剣に取り組むべきであると思います。インターネットを見ている限り日本人は世界で一番すけべではないかと思います。女性雑誌や少女コミックの内容は驚くばかりです。何故このようになっているのか言いますと若い時代にしっかりとした男女交際の教育が出来ていないからでしょう。当地に住んで感じるのは15歳になりますと女性の誕生日パーティーに男の子も呼ばれます。このような機会を通じてキスの仕方から女性に対する対応、気使いを学びます。この時代に若い人に適切な異性に対する教育を行っていない事に問題があるように思うのです。異性に対してしっかりと同じ人間として向かい合う事が必要だと思います。

若い時期に異性に対してしっかりとした対応を学び、パートナーとして生きて行く教育を施す事が必要なのでしょう。小手先の性教育では全く意味がないと思っています。出会いの場を提供する必要もあるでしょう。戦前までは日本も色々と社会的に教育するシステムがあったのでしょうが敗戦で多くの風習が失われた際に同時に消失してしまい、その後新たな仕組みを作れずに今日に至ったのでしょう。以前日本には混浴が一般的であり、誰も不思議には思っていませんでした。混浴で毎日異性の裸を眺めていれば異性に対しておかしな事はしないでしょう。中学3年生に対して月に一度くらい500人くらいづつまとめて全員混浴の風呂に入れて異性同士で背中でも流させ裸の付き合をさせれば良いかも知れませんね。





航空運賃に関しては以前は大体横並びであったのですが、最近は大きな違いが出ています。今回選択したのはユナイテッドで初めての利用となります。この会社はワシントンとシカゴがベースのようで、サンパウロからそして東京からこの両都市に便があり、これを乗り継いで行く事になります。接続時間の関係上空港での待ち時間が長く、40時間かかります。行きはサンパウロ-ワシントン-東京、帰りは東京-シカゴ-サンパウロというものでした。行きと帰りの経由地が異なるのは待ち時間の関係なのだそうで、お願いした旅行社では大体このようにしているそうです。

帰りに成田に行きますと「シカゴ便はキャンセルになる可能性が高いので特設カウンターに行って欲しい」と言われました。何とこれは大変と指示された特設カウンターに行きますと「882シカゴ」と表示されており、振替便を斡旋していました。カウンターに行き係員の説明を受けますとワシントン経由で行くのが最良とのこと、ただ混んでいて真ん中の席しか取れないとのこと、「他に方法は無いかと食い下がると「ちょっと待って下さい、探します」としばらくコンピューターで検索し、「ロスアンジェル便が3時間出発が遅れており、これに乗り国内便でシカゴに向かいその後は予定した便に乗る事が出来ます」との回答、出発時間もアスンシオン到着時間も同じなのでこれを選択しました。職員の対応は簡潔明瞭で非常に良く好感を持ちました。

荷物は日本航空などですと32キロを2個持って行けるのですが、こちらは23キロを2個との事で荷物の整理にかなり苦労しました。お土産を買う際に普通は値段を考慮するのが普通なのでしょうが、重量制限があるので重さを重視します、100グラム単位で考えながら買います。持って帰りたい物が多いのですが出来るだけ日本で食べて行く事にしていますので、訪日しますと太ってしまいます。出発前にスーツケースを計量し手荷物にもぎっしり詰め込んでの帰途となります。






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飛行機に乗りますとエコノミー49番と中央からやや後ろの席でした。座りますとアナウンスがあり、「34番から44番までの席は料金別設定になっていますので、席を移動しないで下さい」とのアナウンスがありました。同じエコノミーの座席ですが、食事やサービスの内容を変えて差別化をしているようです。ファースト、ビジネス、エコノミー(上)、エコノミー(下)と4段階になっている訳で、三等客と思っていたら実は四等客であったという訳です。確かに今回利用したエコノミー(下)では食事もまずく、量も少なくアルコールは有料、例えば缶ビールは600円を徴収と徹底したコスト削減を図っていると感じました。帰途の東京からサンパウロまでの4食を紹介しますが、一日半の間でこれだけの食事は確かに少ないです。行きもそうですが、サンパウロ路線は東京路線と比較して食事が一段と少なくお粗末という印象を受けました。朝食はパン1個とヨーグルトだけです。これは日本人は細かくうるさいのと他社との競争もあるのである程度の食事を提供しているのでしょう。

東京からの食事は見た目には綺麗ですが一律「チン」で温めている為にブロッコリーも台無し、肉料理も機械的に切り分けた少量の肉に多くのソースを掛けて量の少なさを誤魔化しているという感じです。容器も以前と比較しますとかなり小さいという印象です。長時間の割には量が少ないので今回初めて途中の空港ででマクドナルドのハンバーガーを買ってしまいました、旅行の途中で食物を買うのは南米に来て以来初めての経験です。機内食と比較しますと出来立で美味しくいただきました。マクドナルドの方がずっと上等な食事になるとは機内食も落ちたものですね。多分、将来はこれも有料となるのでしょう、マクドナルドを空港で買って飛行機の中で食べる時代になるのも近いと思います。まだ南米と東京の間にバリグが飛んでいた昔の古き良き時代には、「機内食は食べ切れないので、1回バスするかもしくは残すように」とアドバイスしていましたが、現在は全部食べても少々不足という状況になりました。

なお、途中ロスアンジェルス、シカゴ、サンパウロと空港に数時間滞在しましたが、確かにトータルの時間は余計にかかりますが、途中で休憩出来ると楽でした。飛行機が変わると気分転換にもなりこれも一つの方法だと思います。







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機内は清潔で乗っている分にはさほどの不自由は感じませんでした。とにかく安全にそして最低限のサービスがあれば利用する人は多いのでしょう。四等客でも結構、値段が安いのであれば割り切ってまた利用するかも知れません。








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さて、以前はサンパウロ-東京の直行便はロスアンジェルスを経由していましたが、最近はニューヨークになっています。多くの人は何故遠回りするのか等と言っていますが実際にはこちらが最短コースです。丸い地球を平面で示す地図には何か不自然な点があるのですが、一番目にするメルカトル図法は見易いのですが、距離も方向も面積も実際とはかなり異なっています。この図法に東京サンパウロの最短コースを描くと大きなカーブのようになり、ほぼニューヨークを通過します。何故ルートが変更になったのかと言いますとソビエト崩壊でロシア上空を飛べるようになったからです。ソビエト時代には西側の飛行機が上空を飛ぶ事にかなり警戒心があり、許可は出ず、侵犯した時には大韓航空機のケースのように撃ち落とされる事までありました。ロシア上空を飛ぶ事が可能になった現在は当然最短コースを行く事となり、ニューヨーク経由になったという訳です。メルカトル図法ばかり見ていますとハワイのホノルルを経由して行くのが直線のように錯覚しますが実際にはこれは相当遠回りなのです。








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大分名産にも色々ありますが、有名なのが「かぼす」です。緑色をした柑橘類ですが、健康にも良いと全国的に有名になっています。元々は家の軒先に1,2本植えられていて、時々取っては食べ物にかけるなどして使っていたもので、大規模に栽培する人は居なかったそうです。ある研究熱心な方がかぼすに目を付け、その後多くの農家が栽培するようになり、有名になったそうです。

すごいのはかぼすを使用した製品の多さです。ジュースは勿論、お酒やお菓子など様々に加工されて販売されています。

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別府の観光名所として有名なのが地獄巡りです。今回はその内で「海地獄」に行きました。小さい時、両親に連れられて「地獄巡り」をし強烈な印象で、赤い「血の池地獄」を見て怖くてよく眠れない思い出があります。写真で撮影すると湯煙ばかりでよく分かりません。実際に見ますと相当の迫力で、硫黄の臭いもきつく「地獄」を実感出来ます。

竿が一本下がっていますが、これは名物の温泉たまごですね。温泉たまごは普通のゆでたまごとは全く違った風味で、小さい時には美味しいとは思いませんでしたが、今食べますと味わいが深く気に入りました。5個で300円なのですが、中国語と韓国語で表記されています。韓国語では「オンジョン、ケラン、5ケ330ウォン」即ち「温泉鶏卵、5個300円」と書かれています。韓国かた大分は近くまた直行便があるので韓国から多くの観光客が訪問されているようです。

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今回の旅では宿泊は通常のホテルなのですが、大分と言えば温泉、知人に尋ねると「公営温泉」があるので行きましょう、との事で行きました。外観は昭和初期か大正というような建物です。正面に在るポストが良いですね。

番台に料金表があります。ここは市営なので安いとは想像していましたが、100円でした。普通の浴場に行くよりも安いですね。ここは砂湯もあるのだそうで、公営の砂湯とは珍しいですね。中は落ち着きますね。近代的な設備の温泉が増えている中で「和」を感じるこのような空間は貴重だと思います。

浴場を撮影する事はさすがに出来ませんでしたが、市民が気軽に利用している様子がよく理解出来ました。短い時間でしたが、「別府温泉」を堪能する事が出来ました。

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大分市の人口は47万人なのだそうです。県全体で130万人ですから1/3以上がここに集中しているという訳です。日本全体では東京首都圏への一極集中が進んでいるという話ですが地方ではそれぞれの中核都市への集中が進んでいるようです。このまま行きますと大分市に半数という事になるのでしょう。九州の県庁と言いますと福岡市が飛びぬけた存在で熊本・鹿児島・長崎のまあ大都市と佐賀・宮崎・大分の小都市に分類されるという印象でしたが、現在は大分は急速に発展しており、熊本・鹿児島・長崎などに肩を並べるまでになっています。

東京から福岡まで新幹線が走り表街道という感じになっています。それ以外の地方は鉄道で東京に行く際には乗り換えを余儀なくされ、何となく「地方」という印象を受け発展が停滞している所が多いのですが、その中でこの40年の発展ぶりは大したものであると思います

歩いていて感じるのは「余裕」です。市民も何となくのんびりとしており、生活にもゆとりがあるのではないかと思います。気候も良く、海の幸、山の幸更には温泉の恵みと自然にも恵まれており暮らしやすい土地柄なのでしょう。

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大分は大友宗麟で有名ですが、一度島津に滅ぼされ、現在の大分はその後の藩主によって築かれたようです。豊後の府中としてこの地方の中心ではあったようですが、譜代・松平氏の石高は10万石で明治になり、都市としてはそれほど大きなものではなかったようです。大分城内に県庁の建物を作ったそうで、現在は外観だけになっています。

特に観光地という訳でもなく、市民公園のような存在になっているように見えます。大分市は現在は人口が50万近くにまで膨張していますが、昔は佐賀、宮崎と並び人口の少ない県庁都市であったわけでこの40年急激に都市の規模が拡張しています。現在この城跡を訪問しますと市の大きさと比較して「小さい」と感じるのはこの為でしょうね。特に観光地となっている訳ではないのですが、城址公園として大分市民の憩いの場となっているようですね。

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日本の都道府県と当地日系社会とのより一層交流を深める事を目的として交流展が開催されました。14道県が参加され、各県の特徴を出していました。当地では各県人会が母県と連絡を取り合いながらそれぞれの県の特徴を出していました。その中で一番印象的であったのが埼玉県です。東京生まれで東京育ちなので埼玉県は非常に近い存在で何となくよく知っているような気になっていましたが、そこにある説明、ポスターを見て知らない名所が並んでいるのを見て実際には埼玉県の事をほとんど知らない事を思い知らされました。

改めて埼玉県を考え、地図を見ますと東京の北側に被さるように存在しています。鉄道は武蔵野線は別として東京の都心や副都心に向かうものが大半で横の連絡は余りなさそうに見えます。二人の方と話をしたのですが、一人の方は所沢、もう一人の方は春日部との事でお二方とも埼玉県なのですが、近いという事はないようで、互いにそれぞれの街を訪問した事は無いそうです。埼玉県というのは東の方は上野や北千住、赤羽の北、中央は池袋の先、そして西の方は西武新宿の先という感じで埼玉県は一つという印象はありません。よく考えますと規模は全く違いますがこれはカナダに似ているように思います、要するに米国とカナダの関係は東京都埼玉県と相似形という訳です。

埼玉県のブースを眺めて驚いたのは「今、埼玉は花なんです」という標語で、色々な場所の花畑をポスターにしていました。埼玉と言いますと東北本線沿線、大宮、浦和、川口という印象がありますが「花」とは結びつきませんでした。秩父の花畑というのは赤一色の絨毯のようで写真でこれだけの色なのですから実際に見ると多分もっと美しいのでしょう。よく通過はしましたが、振り返ってみますとほとんど降りた事、行った事は余りありません。小さい時に西武ユネスコ村に行った、学生時代に秩父に行ったくらいで降りて見物した事は全くありません。春日部も所沢もどんな町か知りません。

花のポスターはインパクトがありましたが、観光ポスターにはもっと驚きました。日高市、川島町などが紹介されていましたが、全く知りませんでした。なかなか歴史があり、色々な面白い文化、祭りがあるようです。よく考えてみますと埼玉県は江戸時代は幕府のある江戸のすぐ近く、同じ武蔵の国であり、色々な文化が花開いていたはずです。江戸が東京となり東京都はより一層近代化、都市化してしまい古い風習等は忘れられて行ったのに対してそれほどは急激に都市化しなかった埼玉県には色々なものが原型を残しているのでしょう。川越は有名ですが、同じように残っている場所がたくさんあるようです。次回訪日する機会がある時には是非魅力ある埼玉県を探索して行きたいと思っています。

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今年も企業の決算が良く日本経済の好調さが伝えられています。バブル期を彷彿とさせる報道に日本企業、日本経済の強靭さを感じます。新卒者の就職も非常に好調のようで大手企業の間で争奪戦となっています。ただその内容となりますといささか心配になるのも事実です。一番の要因は円安にあります。現在世界では米ドルが一方的に売られています。ユーロに対して記録的な安値を付けていますが、ユーロだけでは無く、世界の多くの通貨に対して安くなっています。米中間の懸案事項として何時も取り上げられているのが、中国・人民元の切り上げ問題です。米ドルに対してもっと速いペースで元を切り上げるべきであるという議論です。

また南米でもドルに対して通貨が切り上がっています。ブラジル・レアルは常に米ドルに対して強く、当地パラグアイ・グアラニでさえ数年前の最安値では1ドルが7000グアラニを超えていたものが、最近では5000グアラニの水準まで切り上がっています。ドルに対して自国通貨が長期間切り上げ傾向になる経験が無いパラグアイ国民は非常に戸惑っています。そして当地では今後もドルが下がると予想して居る人が体勢を占めていますので、ドルを買う人は少なく余計に下がる圧力となっています。このドルが下がる傾向を示している数年間、物価は着実に値上がりしています。生活実感から約20%程度の物価上昇があったと思います。

この米ドルに対して日本の円は安くなっています。多くの説明を見ますとユーロの金利が上がり、円との金利差が大きくなり資金がユーロに向かっているとされています。確かにこれは正しいでしょうが、マクロの視点では日本売りが進行しているのではないかと心配しています。世界の大資本家達が意図的に日本円安を演出しているのではないかと疑っています。円安になりますと輸出産業の占める割合が大きい日本企業の決算は良くなりハッピーとなり、日本政府も政権維持に有利となります。一方では円の為替を引き下げるとただでさえ低い日本企業の時価総額を下げる事が出来ます。グロバリゼーションの名目で自分に有利な形に次々に日本の法律をハゲタカに有利な方向に変更させて優良な企業を乗っ取る作戦に出ていると見ています。例えば先月施行された三角合併解禁のような形です。この法律を使って具体的にはインド人の経営するミタルが新日鉄を狙っています。新日鉄と言いますと明治の国営製鉄所から出発したトヨタと共に日本を代表する企業であり、製造業の根幹を為す鉄を担う企業です。これが株式の時価総額がどうたら、という話で株式の等価交換か何かの方法でミタルに買収される可能性があります、新日鉄は勿論、日本にとって良い事は何もありません。新日鉄が長年培ったノーハウが全て持ち出されてしまうだけでしょう。

円安を実現出来ますと当然外貨建での時価総額、特にこのケースのように欧州に本拠地が在る企業にとっては下げる効果があります。このままですと日本の優良企業は外国のものになるか、外国に出て行くかのいずれかの形で日本経済の空洞化が一気に進行する可能性があると心配しています。このまま進行しますと主要の製造業は日産のように外国企業所有の企業ばかりになると想像します。そうなりますと日本人が努力して開発した技術、そのエッセンスは全てそれぞれの本社へ持って行かれる事になるでしょう。経済大国・技術立国・日本の看板に危機が訪れるのではないかと危惧するこの頃です。日本から優良企業が無くなり、多額の財政赤字と老人ばかりという全国夕張化現象が現実に起きるのではないでしょうか?



ここに来て年金問題が大きくクローズアップされて来ています。何でも5千万件の年金記録が誰のものか分からなくなっているそうで、更に数日後には1千4百万件も追加になりましたす。これだけ大量の情報が今ここに来て急に不明になったとは考えられません。関係者の間では自明の事であり、先送りされて今ここで表沙汰になったものと推測します。日本人は政治の不備に余り怒らない国民です。例えば不正を繰り返し、嘘を並べて国会で追及されて最後は自殺した大臣へはもうこれで幕引きという感じです。韓国が竹島を占領しても、中国が自国の海域で石油を掘り出しても、米国が策を弄して利権を巧みに吸い取り、優良企業を乗っ取られても自分自身に余り関係が無い事には強い関心を示さないように見えます。

これに対して今回の年金問題は一人一人の懐に直結する大問題です。他人事には寛容な国民も自分自身の生活に直結する問題には強い関心を示しています。政府は事の重要性をよく理解して何とか事態を鎮静しようと法案を国会に提出し、救済の方向を示しています。ただどう見ても焦りが見え、付け焼刃という印象があり、果たして効果があるのか、また本当に実施出来るのか疑問です。全面解決まで一年という期限を設けていますが、国民はこの期間が過ぎれば残りは「時効」として「解決済み」として処理されてしまうのかと疑心暗鬼になっています。ただグレーゾーンを認めるという処置を取りますと悪用する人達が大勢出て来るでしょう、裏の社会の人達はこれで何とか資金調達・・と考えるのは明らかです。公平さを保ちながら国民が納得出来る解決策を打ち出すのは至難と言えます。しかしながら、ここで国民に不信感を与えるとますます納付しない人が増えてしまう事は明らかです。そうなりますとただでさえ破綻が懸念されている年金システムが崩壊してしまう危険があります。

また社会保険庁のありかたが問題になっているようです。社会保険庁の人件費の他色々な経費が集められた年金資金から支出されているようです。潤沢な資金が入って来るのを自分のお金のように感じてしまっているように見えます。人件費やその他の経費などは税金から支出として、年金原資とは別枠に仕切るべきであったと思います。一度だけ社会保険庁の事務所に行った事がありますが、不思議な雰囲気のするオフィスでした。「30年前の郵便局」というような感じで化石的な印象がありました。競争も効率化も関係が無い惰性で仕事が流れているという感じでした。そしてこの年金資金がどのように使われているのかと言いますと長年財政投融資の原資となりその多くが不良債権化しています。

50歳も過ぎますと日本人の多くは勤労者であり、退職が秒読みとなり、年金を中心とするいわゆる老後の生活設計を考え始めます。何とか60歳まで働くとして年金が支給される65歳までどのようにして暮らして行くのが問題にされています。政府はこの穴埋めの為に65歳まで企業が雇用するように法律を制定しましたが、実際には難しいと思います。現在団塊の世代が60歳の定年を迎えてこれからは年金を受け取る方になります。大量の数のあの世代が全員年金を貰う年齢に到達する7~8年後に本当に年金が滞りなく支給出来るのか、心の底では多くの人は不安に思っているのでしょう、今回その不安な気持ちに火を付けた形となりました。

今後はこの問題から年金制度、年金資金の内容にまで踏み込んだ議論が出て来るでしょう。実際には長年財政投融資として使われて回収が難しいものが多く、問題が積み上がり大変な状況でマグマのように溜まって来ているのが実情でしょう。現状では不安ではありますが、多くの人はまだ自分は年金を受け取れると考えていると思います。日本人はまだ政府や国を信じておとなしくしているように見えます。もしこれが大丈夫では無く、将来の給付は不確実などという見解が出ますと一気に国民の不満が爆発し、おとなしい、政治に無関心と考えられている状況が一変すると見ています。大激変が起きるかも知れませんね、この問題は非常に深刻です。
最近「脱北者」が話題になっています。韓国に住む脱北者は最近一万人を超えたそうです。つい最近までは北出身者は珍しい存在であったのですが、1万ともなれば「普通の存在」になっています。韓国は資本主義の世界で当然ながら競争社会、弱肉強食の世界です。多くの富裕層が居る一方では貧困層も多く豊かにはなったとはいえ、先進国のレベルにはまだ及びません。民族は同じで言葉が同じと言いましても韓国での一般常識を全く持たない北出身者が社会の中で孤立して同化出来ない問題が表面化しています。韓国人でも失業する世の中で北出身者が簡単に仕事を見つける事が出来ず困った存在になっているようです。韓国社会に馴染めず犯罪を犯してしまう人まで出ているようです。50年以上の分断は簡単には埋まらないという事でしょう。

韓国ではこの所「統一」という伝統的なスローガンに対して少々後ずさりをしているように見えます。実際に統一して朝鮮全部の面倒を見ると考えると腰が引けるのでしょう。朝鮮全体ではなくても北から百万人単位で大量の難民が来た場合には社会は大混乱するのではないかと恐れているように見えます。太陽政策はこのような韓国の現状から出た現実的な対応、回避政策と言えるでしょう。朝鮮に崩壊されては困る、中国の属国となっても困る、何とか経済的に自立して欲しいと願っているのは理解出来ます。ただ韓国側の事情からのシナリオであり、前向きな発想から出た政策では無いのは明らかで成功する可能性は低いと見ています。

一昨日日本の青森県深浦に清津からの難民が漂着して話題になっています。1987年1月、今から20年前にズダン号という船に乗って福井県に漂着して以来の事件です。20年前にはまだ脱北自体が珍しく日本に親北の人も多く朝鮮が暮らし易い国であるという主張がまだまかり通っている時代でした。金萬鉄さんとその家族は朝鮮から南の暖かい島を目指しており、目的地は韓国でも日本でもありませんでした。まだ朝鮮の一般庶民には韓国が発展している事は理解されておらず、日本は敵国で直ぐに殺されると信じられていた時代でした。今回は20年経過して様変わりです。最初は韓国を目指していたが、難しいので取り合えず日本に向かったそうで、希望の国は韓国です。韓国や日本に対する情報がある程度一般にも知られるようになっているものと想像出来ます。ズダン号の人達は無知で無垢な印象がありましたが、今回の人達はどちらと言いますと計算ずくのようにも見えます。

さて、今後はどのような事になって行くのでしょうか?1990年代後半、東ヨーロッパ特に東ドイツでは住民の流出が相次ぎました。西側の情報が入り、体制が不安定になり、ついにはベルリンの壁の崩壊、社会主義国家の消滅にまで至りました。これと同じような事が起きる可能性は大きいと思います。ただ脱北者が向かう先は日本では無いと思います。日本は現在に至るまで敵国であり、悪い奴ばかりで到底住めるような場所では無いと教育されて来ているので日本に亡命したいとは考えないと思うのです。向かう先は韓国、そして朝鮮族が多く住む朝鮮族自治区でしょう。そして考えられるのは新大陸です。米国へは韓国人でも入国が難しいので南米へ向かう公算が大きいと考えています。ベネズエラ、ボリビア辺りが受け入れる可能性があると見ていますが如何でしょうか?
近年、日本では南米諸国はカントリーリスクの高い国として投資の対象になり難いと見られているようです。事実アルゼンチンは最近、債務不履行状態、実質的なデフォルトに陥いり他の諸国の経済も冴えない現実があります。

しかしながら日本経済そして日本も同様の道を歩んでいる、むしろ日本の危機・リスクこそ根が深いようにさえ見えます。ある人に「日本は近い将来、ここ数年の間に経済破綻で大混乱になるのでは?」と尋ねたところ、「日本人は非常に賢い国民で大変な事が起きないように皆で努力、対処、解決するから大丈夫」という答えが返って来ました。確かに、この返答はある意味では正しいように思います、現在まで何も起きないように場当たり的に、その場でその時に存在する問題を対処し、その代わりに大きな問題全てを先送りにして来たように思います。外見では日本はバブル期とほとんど変わっていないように繁栄し社会に厳とした秩序が存在し、平穏に見えますがその裏側には財政金融の問題の他に地震・台風など元来日本に存在しているリスクも大きくあります。一度日本のリスク特に経済に関するものをまとめてみます。

(1)地震
自然のリスクとしてはまず地震があるように思います。再三マスコミなどで「関東大地震」「東海大地震」が起きると警告が為されていますが、戦後の機械文明になってからは実際には一度も大地震は起きておらず、このリスクの大きさは推定の域を出ないと思います。東海大地震が起きた場合には直接的な被害も大きいでしょうが、日本の大動脈が寸断されてしまう事は間違い無いと思います。阪神大震災の際に新幹線の桁が落下する事態が生じましたが、幸いにも運転時間外で事なきを得ました。しかしながら運転していない時間というのは一日僅か6時間、次回もこの時間に起きるとは限りません、むしろ確率的には25%しか無く、運転されている間に起きると覚悟しておかなければならないと思います。建設から35年以上経過している東海道新幹線、補修も万全を期しているでしょうが、毎日振動を受けて構造物が劣化しているのは間違いないと思います。被害を受ける長い距離の間に弱い部分が全く無いとは考えられない気がします。もし桁が落ちたらと考えると戦慄が走ります。特に富士市付近では確か高速道路も含めた大動脈が狭い地域に密集しています。もしここが被害を受けてしまったらどうなるのか?日本の経済活動の長期間停滞は避けられないように思います。しかしながら、プレートが日本付近で複雑に衝突している現状ではこのリスクを避ける方法は無いように思います。

(2)火山列島
そして富士山のリスクが大きくなっているように思います。首都圏の隣接した場所にこの火山がある、これは大きなリスクであるように思います。江戸時代まで噴火を繰り返し現在の関東ローム層が出来た事を考えますと山麓地域の開発が進んでいる現代では甚大な被害になるものと予想されます。

(3)地政
次に地政的なリスクを考えてみたいと思います。日本は東アジアの端に位置しており、近代技術が発達する以前、長い期間にわたり鎖国も可能であったほど他の国と離れていました。しかしながら近代に入り、実質的な距離は急速に短くなっています。日本への直接的な脅威は隣国に位置する朝鮮半島と中国です。朝鮮半島が停戦状態になり、既に50年近くが経過しようとしています。経験則ですが、50年が経過するとどのような大事件も「歴史」となり呪縛が解け新しい時代になるように思います。あの世界大戦ですら例外では無く冷戦構造は完全に崩壊しました。朝鮮戦争から50年近く経過してどうやらこの戦争で活躍した(暗躍した)主役達の多くは亡くなり、「歴史」になりつつあるように感じます。北が崩壊して南北が統一するというシナリオが一番現実的であるように思いますが、最も平和的に統一した場合でも大きな混乱が生じる事は必至であると思います。また、日本に存在する在日社会にも大きな影響を与える事になるでしょう。そして場合によっては多くの難民がやって来るでしょうし、復興にも多額の費用がかかり、かなりの負担を日本は強いられる事になるでしょう。振り返りますと、日本が高度成長の発火材料がこの朝鮮戦争による特需であった事を考えれば相応の対応は自然な流れであると思います。そして中国、ここも分断国家として50年が経過しています。さすがに新しい時代に入り経済的には非常に密接な関係となっていますが、政治的には未だに解決の方策が見えて来ません、一方の当事者である国民党が実質的には崩壊し、ますます話し合いが難しくなっているにさえ見えます。この二つの分断国家が隣国であるという世界で最も厳しい状況の中に日本は存在している事を常に意識しておく必要があるように思います。

(4)人口構成・高年齢化
人口構成に関しては言うまでもありません(平均年齢は世界は26歳、日本は41.3歳)。これが50年には53.2歳まで高くなるそうで、今後しばらくは世界最高を維持すると見られるそうです。また日本でいま子ども1人に対し60歳以上が1.5人なのに対し、50年には日本を含む4カ国で「子ども1人に60歳以上が4人以上」と高齢化が急速に進行しており、世界でも例が無い老人大国になろうとしています。日本は年寄りばかりの国になるという事です。老齢化が進むと年金・医療費がかかり、コストが増加するのに対して生産人口は減少して経済を支える層が少なくなる懸念が持たれています。社会コストが高くなると、それを税金等の形で負担するとなり、企業のコスト増に繋がり、国際競争力が失われる事になると思います。また社会が保守化、硬直化し、新しい事態に即応出来なくなることでしょう。そしてインフラの老朽化の問題があります。東京などの大都市では高度成長期に都市の大改造を行い、高速道路、地下鉄などのコンクリート土木構造物を建設して来ました。これらの構造物の大規模な補修が必要になる時期が近づいているように思います。特に大きな要因が無いのに高速道路の桁が落下した・・などという事態が起きる可能性があるように思います。現に新幹線のトンネルでは構造物の一部が落下して電車に当たる被害が生じています。これらのコストも増えて行く事でしょう。

(5)エネルギー
そしてエネルギーの問題があります。自国燃料の確保と言う事で長い間「石炭産業」を保護して来ましたが、政策の転換で現在日本から炭鉱は消えました。自国で生み出しているエネルギーは水力発電などごく僅かであり、その多くを石油・天然ガス等の化石燃料と原子力に頼っているのが現状です。石油は当然ですが近い将来枯渇する資源です。現在までは何とか安価で購入する事が出来ますが、何時貴重品となるのか分かりません。政治的な道具にも利用され易いので、お金があっても必要量を確保出来るとは限りません。日本には寒い冬があります、燃料が無くては生活出来ません、必要なエネルギーを何時までどのくらい確保出来るのか、心もとない気がします。

(6)食料
そして食料、これは戦後飛躍的に生産量が増えて現在のところ、先進国では食料不足が顕在化していませんが、これも人口が爆発的に増加し、世界の多くの場所では飢餓が深刻な問題となっている現状から、ある時必要な量が確保出来ないという事態が来るかも知れません。鎖国の江戸時代には人口が約3千万で静止していました。度々起きる飢饉などもあり、人口が調節されていたのでしょう、現在はこの4倍の人が住んでいます。一旦食料が輸入されない事態となったらどのように食料を確保するのでしょう。日本の食料自給率は非常に低くそれも輸入飼料等を使った生産物を国産として計上したものです。

(7)貿易収支・国際収支
次に貿易について考えてみたいと思います。現在経常収支が次第に悪化しています。このまま推移するとこの数年の内には経常収支は赤字になる事でしょう。戦後の日本の貿易構造は、工業製品を売って燃料と食料を買うというものでした。ごく最近までは日本製品は国際的に高い評価を受けて、絶対的な優位を保って来ました。ここに来てその点が怪しくなっているように思います。高い技術力を底辺で支えて来た中小企業は崩壊状態となり、自動車・家電などの核となる産業も急速にその競争力を失いつつあります。エコノミストは在庫調整とか景気の循環等に注目しているケースが多いのですが、実際経済の根本のところで大きな変化が起きているように思います。このままの事態が進み、増税圧力が高まれば国際的に競争力のある企業は日本から拠点をどんどん外国に移して行くことになるでしょう。その一方で中国などの追い上げは急で、今後日本は何を売って行くのか戦略を立てる必要があるように思います。

(8)国際競争力
その技術力確保のために後継者としての人材育成が急務なのですが、教育の問題は深刻で学生の学力低下が取り立たされていますが、特に理数系の落ち込みは大きいようです。大学の理工学部は文系学部と比較すると拘束される時間は長く、油や泥にまみれながら地道に勉強する必要があります。企業においてある年齢になると技術職の多くは営業その他、他部門に配置転換される事が多く、またもしリストラされた場合には持っている技術が時代に合わない場合には就職も難しいという現実があります。この現実から理工学部に進学せず、経済学部で遊んで過ごして綺麗な事務所でカッコいいディイラーになりたいと思っても仕方が無いように思います。技術者を大切にする社会をもう一度構築する必要があるように感じます。

(9)民間財政
そして財政金融の問題があります。まず株価の低迷に関しては、低迷の要因を個人の資金が市場に入らない事に帰着している議論が多いのですが、現在全企業の決算を総合計すると赤字であり、要するに総計すると日本経済は収益を挙げていないという資本主義としては異常事態が発生しており、収益が上っていないので金利がゼロに近づいており、このような状態で株に価格が付いている方が不思議であるとさえ思います。また、銀行の不良債権が43兆円などと言われておりますが、実際には180兆円にも上るという推計もあります。国が資本を入れて何とか保っている銀行も多いようですが、配当が出来ないと国有化ということで、準備金を取り崩して何とか中間決算を凌いだ銀行が多いようです。銀行株は一本調子で下がり続けています。このままでは大銀行破綻と言うような最悪の事態も有り得るように思います。特融、資本の再注入もあるということですが、それこそ新旧勘定の分離くらい大胆な政策を取らないと問題は解決しないかも知れません。

(10)国家財政
そして国債の問題は更に深刻です。02年度末の国債残高は414兆円、国と地方の長期債務残高は693兆円に膨らむそうです。新規国債が30兆円に抑えたと大騒ぎしていますが、増大している事に何ら変化はありません、借り換えを含めて100兆円に達するのも時間の問題でしょう。銀行が70兆円というかなりの額を引き受けており、もし価格が下がれば膨大は損失を計上する必要があり、たちまち破綻してしまう金融機関も多いと思います。5年以上ゼロ金利を続けた弊害としてこれが経済の前提条件となってしまい、インフレに出来ない経済になっているように思います。表に出ていない、隠れた負債を含めると1000兆円あるという話を耳にします。もし本当であれば金利が僅か1%増えると10兆円の金利負担が生じるということになります。国債の増加を抑えるためには増税しか残されていないと思いますが、例えば消費税を20%にした場合、消費は壊滅的な打撃を受けるでしょうし、優良な企業・個人の流出に拍車をかけることになると思います。破綻せずにこのまま持ち堪えたとしても数年内には予算が組めない事態になってしまうように思います。大胆な構造改革が必要であることは言うまでもありません。

このように列挙しますと日本は実際には「リスク大国」であり、現在の前提条件のほんの些細な部分がおかしくなっても大混乱に陥る危険性を孕んでいるように思います。

この国債ですが近い将来、引き受け手が無くなり暴落する恐れがあります。銀行などが買ってくれないとしても、おいそれと国民が買ってはくれないと思います。一つのアイデアですが、国債をお札と同じような形で発行しては如何でしょうか?勿論あくまで国債ですから償還日を明記する必要はありますが、形や大きさ、外見をお札と同じようにして1万円、10万円札としても使えるように発行するのです。現在お金として流通している「日本銀行券」とこの「日本国債券」が一緒に流通するという訳です。(勿論額面の価値は同じという訳です)「国債券」に関しては償還日には利子を付けて「日本銀行券」と交換する事を明記しておきます。例えば償還期間を5年としますと最初の2年間くらいは「国債券」を手にしても使うかも知れませんが、償還日が近づくにつれて皆タンスにしまい込むと思うのです。残り2年くらいになると5年分の利子が手に入るわけですから使わずにそのまま持っている方が得と考え、多くの国民はこの国債券を保有する行動を取ると思います。これを継続的に行えば流通している通貨量を余り増やさず、結果的に広く国民に国債を保有してもらえる事が出来ると思うのですが如何でしょうか?
学生時代、日本の歴史を勉強している際に江戸時代までは「鎌倉時代」「室町時代」のように政権の交代を区切りとして時代区分をしているのに対して明治以降は天皇陛下の在位を基準にた元号、明治時代、大正時代、というように教わって来ている、これがどうもピンと来ない、と言って西暦でもしっくり来ない。そこで近代日本の歴史を「維新~年」「戦後~年」で眺めて見るとより理解が出来る様に考えますがいかがでしょうか?明治は維新とほぼ同じなのでこれを基準にし、終戦の昭和20年を戦後元年として見て行くという訳です、日本人は戦後50年くらいまでは西暦よりも元号よりも実際の基準としては、この「戦後~年」を使っていたように思います。

もう一度明治維新を振り返りますと、1000年近く続いた武士の時代が終焉し、江戸幕府という地方の武士豪族政権を取り纏める組織が頂点にある連合体のような政権が一気に崩壊し、武士というそれまで頂点に君臨していた階級が消え、両という通貨も消え江戸幕府という国家が消えて新生・大日本帝国が誕生した。第二次世界大戦の敗戦、いわゆる「終戦」という変革もそれ以上の政変で、それまで君臨していた軍人が消えて大日本帝国も消滅、円も新円切り替えで実質的に消え失せた。近代史はまさに激動、それぞれこの二つの変動の際に生きていた人達はそれまで生きて来た社会での価値観を全面的に変更する必要があった訳で非常に大変であったと想像します。

大日本帝国というのは国名からも明らなように帝国であり、具体的には軍事国家であったと思います。国力、国民の関心は専ら軍事であり、戦艦の大きさとか軍人の数が国力を測る基準と考えられていたと思います。経済的には例え蚕という蛾の幼虫が吐き出す排出物に依存しているという心もとない状況であっても軍艦の数が多く軍事が整い、当時の国際法上の「一等国」と名実とも認められれば国民は納得していたのだと思います。一方、戦後の日本国の国力の基準はGDPであったと思います。経済力が全てという宣伝が為されて、世界~位のGDPとマスコミで告げられ、それを一つでも上げるよう努力して来たのが戦後の歴史であると思います。

要するに大日本帝国と日本国を比較する場合には「維新」年号で軍事的に何があったのか、「戦後」年号で経済的に何があったのか比較すると日本の近代史が見えて来るように思うのです。

大政奉還が行われ、年号が明治になり、新政府が誕生し、一気に国際社会復帰を目指しました。維新10年でそれまでの支配勢力である武士の最後の抵抗が西南戦争という形で起きました。維新27年には日清戦争、維新37年には日露戦争に勝利して日本は名実ともに世界の強国にのし上がっています。この頃の日本は実に謙虚で対露戦争でも軍規はしっかりしており、統率も見事であったと思います。軍隊は弱小ながらも立派に機能し、それが勝利に結びついたものと思います。維新47~50年には第一次世界大戦が起き、欧州での戦いを高見の見物しながらドイツが持っていた山東の利権を獲得し、中国大陸にも足場を築きました。この頃までは軍はそれなりに機能していたと考えてられます。

これ以降次第に変質して行き、維新61年には満州事変を起こし、軍の暴走が始まり、以降は軍に政治が引っ張られるという状況に陥り、維新70年には櫨溝橋事件を起こし、中国への全面的な介入を始め、維新74年には勝算の無い対米戦争を始め国家は破滅への道を突き進みます。この戦争でよく理解出来ないのは精神的な面ばかりが前面に出て、国民全体、合理的な思考が停止状態となり、戦争を始めた以上、全体のマスタープラン、要するにどのようにして終戦に持ち込むのかという全体作戦も無いまま南方を占領するという曖昧な戦略だけで戦争をしている。絶頂期以降、過度の精神主義が謳われ、世界が軍艦主体から空母などより起動性が高い装備に変化していく中、日本は大型軍艦主義に固執した。どうも成功体験で思考が停止してしまったように思います。軍がまともに機能していなかったと思います。そして維新77年、敗戦を以って大日本帝国は終焉を迎え、日本軍は消滅しました。

このように振り返りますと、維新15年くらいまでは混沌とした状況が続き、それから30年間くらい高度成長の時代があり、維新45年~55年くらいの時に絶頂を迎え、そしてその後20年くらいで崩壊している。

戦後は戦後6年に朝鮮戦争が勃発し、戦後20年にオリンピックがあり、復興著しい日本を世界にアピールした。戦後26年に済大国日本の展示会である大阪万博を開催し、戦後29年にオイルショックを迎える。そして戦後42年~47年がバブル景気、バブルが崩壊し、戦後53年に山一証券・拓銀が破綻、その後均衡縮小の為のリストラ、合併、破綻が相次ぎ、経済が縮小均衡に向かっている。そして現在戦後58年を迎えている。維新の時と同じように15年くらいの混沌とした時期があり、30年くらいの高度成長期、そして5年間の絶頂期があり・・・

戦後・経済が維新・軍事のように進みますと破綻の方向に進む事になります。両者を比較すると5年くらい戦後・経済の方が進展が早いように思われます。そうしますと戦後70年くらい、後10年ちょい位でまた大変革があるという推論が出て来ます。大変革の後は15年混沌の時代があり、高度成長を迎えるという同じパターンを繰り返す事が出来るかも知れません。その時の価値、「軍事」「経済」に続く国力の基準、国民の関心の中心が何になるのか想像する毎日です。


高度成長の時代までは「日本は世界で何位」のようなニュースが多かったように思います。戦後ほとんど何も無いような状況から出発し、冷戦化での戦争特需などがあり奇跡の経済復興を成し遂げ、自他共に認める経済大国になるまでは世界に存在を認められようと日本は謙虚に努力を積み重ねていたように見えます。外国への進出も如何に多くの国に自社の旗を立てるかの競争であったように思います。知的な事は欧米人が上でアジア人の製造した電化製品や自動車など良かろうはずが無いと考えていた当時の人達に売り込む努力を重ね、信用を積み上げ、「日本ブランド」を確立しました。当時の人達のご苦労は大変なものであったと想像します。

バブルの80年代に日本は慢心して感覚が麻痺してしまったように見えます。謙虚が不足している、自分を特別な存在と思うような傲慢さが見て取れるのです。テレビで一例を挙げますと「アジア」という表現が出て来ますがほんとどの場合「日本を除くアジア」の意味に使われています。日本はアジアに入らないと考えているようです。その一方ではアジアの中核としての役割などというと日本がその中心になるべきである、と思っているようです。あるテレビのドキュメンタリーで競争が激化している中国市場で日本のある有名家電メーカーが苦戦を強いられ、その際に「おかしいなあ、ブランドがあるのに」と自社のブランドを過大評価している姿を映し出していました。確かに日本のメーカーは一時代を築きましたが、もう日本ブランドで売れる時代は終わりつつあります。南米の家電センターとなっているエステ市でも以前は日本メーカーの電化製品が大半を占めていましたが、現在は韓国製品に占領されてしまっています。三星、LGなどの製品が中心となり、DVDなどのディスクも韓国メーカーのものとなっています。最近家電メーカーの決算が悪いようですが、この状況では仕方が無いと思います。

自動車は豊田、本田などが世界の人気で市場を席巻しているように見えますが、現在売れているのは数年前の製品の良さの為であって、現在の製品の良さで売れているのでは無いと思います。これは家電製品と同じで数年後には家電製品と同じように韓国メーカーの自動車に取り換わられるのではないかと心配になります。最近の現代自動車の見た目の良さは大したもので、ユーザーに聞きますと以前のような問題は無い、非常に良くなったと言います。何も日本車で無くても良いではないかという気分が日本人・日系人の中にも生じていて少しづつ韓国車に乗る人が増えています。日本メーカーの自動車との差は小さくなっているので価格面での差が大きいだけにユーザーは後数年後には韓国車に対して抵抗無く買うようになるのではないかと想像しています。

南米に住んでいて感じるのはこのまま放置しておきますと全ての点で日本抜きが始まるのではないかと感じます。世界の他の国にとっては日本が無くても貧乏になって生活に困るような事があっても他所事で別に関係ありません。外での実態と日本人の意識とのギャップは大きいものがあります。例えばフィリピンから介護士を受け入れる事になったそうですが、実際にフィリピンの人が希望するのはカナダやイスラエルであり、日本へ行きたいと思っている人はそれほど多くはありません。「日本というすばらしい国に入れてやるから高いハードルを満たして来い」というような姿勢では到底良い人材を確保するのは多分難しいでしょう。日本が魅力ある国であり、活力溢れる国であること、世界に日本シンパを多く作る事、そして在外の日本人・日系人という財産を大切にする事が望まれます。老人ばかりの国に将来はありません、如何にして子供を増やして行くのか、本気で考えなくてはいけません、外国から留学生をもっと大量に受け入れて日本のファンになってもらう努力をしなければなりません。そして在外邦人を棄民として切り捨て日本で3K要員として使い捨てするだけでは余りにももったいない、日本の大切な財産である事をしっかりと受け止め、育てていく必要があると考えています。
小さい時に何が好きかと尋ねられたら多分「電車」と答えていたと思います。電車は乗るもの見るのも大好きでした。これは、生まれたのが東横線と大井町線が交叉する自由ヶ丘(現在は自由が丘)の直ぐ近く、赤ちゃんの時には毎日自宅前を通る大井町線の電車を見て育った事にも関係しているのかも知れません。電車が通る度に万歳をしていたそうです。小学生の時には時刻表を毎日眺めていました。特急、寝台特急、新幹線・・楽しい夢の本という印象があります。ところが近年近代化、合理化の名の元、多くの路線、特にローカル路線の廃止が目立っています。またモータリゼーションの発達からか路面電車も姿を消しつつあります。これは実に寂しい事であると思っています。

その中で最近路面電車に関して新しい動きが2つあり注目しています。まずは都電荒川線に見た目は昔の電車というのが登場した事です。中は昔懐かしい雰囲気、以前都内中心街を走っていた都電をよく現しています。世界にはまだまだ路面電車が走っており、特にドイツなどの欧州では都市交通機関の中核を担っているケースも多いようですが、日本の路面電車と雰囲気が異なります。都電荒川線の終点の早稲田付近でほぼ直角に曲がる地点があり、そこで撮影した写真がよく出ていますが、「日本」を感じさせるものになっています。広島、岡山、長崎、熊本、鹿児島など路面電車が活躍している街は多いのですが、どこでも「日本」を感じさせるものになっています。懐かしい日本の風景の路面電車を存続して欲しいものですね。

そしてもう一つは富山のケースです。こちらは廃線となるローカル線を活用し、一部を路面電車にしてしまうというもので、具体的には富山市内を走る赤字ローカル線をライトレールとして復活し活用しているというものです。ライトレールと英語にしてますが、要するに「軽便鉄道」手軽に利用出来る鉄道という事でしょう。JR西日本の富山港線は戦争中に国鉄が既存の私鉄を買い取った路線で、駅間が短く路線も全長で8キロしかありません。路線名の通り富山市街地から海岸まで走る路線で大体が市街地を走ります。こちらは日本製の電車ですが、従来の日本の路面電車とは違うドイツかスイスの電車?と思うような雰囲気で、欧州センスの車両が使われています。電車と言いますとバスなどに比べると大きく「乗るぞ」と気構えてから利用するという印象がありますが、このライトレールはバスと同じような感じで気軽に利用する事が可能です。敷居が低いという感じですね。また、駅とは呼ばずに停車場としているようです。途中駅を増やして利用し易くしているのと一番良いのは15分間隔で運行している事です。JR時代の廃線前のこの路線では一時間間隔が普通で日中の一番閑散としている時間では2時間開いている事もあったそうです。利用する立場からしますとこれでは使えないという感じです。料金は200円という事ですが、以前利用が少なかった日中に関しては何と「100円」にしています。この料金の安さ、利便性が受けて乗降客は当初の予定よりも多くライトレールは順調に走り出したようです。東京で言えば「東急世田谷線」という感じであると思います。

今回のこの富山の例は既存の路線を活用していますが、今後は新規にライトレールを導入する動きが出て来るのではないかと想像します。地下鉄と比較してかなり建設費が安く、自動車に頼っていては渋滞を引き起こすだけなので、今後はこのような鉄道が地方都市を中心として増えて来るのではないでしょうか?車両にも工夫がなされてデザイン、乗り心地を競い、それぞれが観光の目玉になって行くかも知れません。鉄道ファンにとっては楽しみが増えました。
日本の国際放送で「海外安全情報」という番組があります。治安情勢や健康情報を提供する番組であり、外国を訪問する日本人に向けての情報番組です。イラクを始めとする西アジアの情勢を見ていますと好奇心から物見湯山で訪問すると殺害に遭い拉致されるなどの危険があり、その場合には多くの方に迷惑を掛ける事になりますのである程度の情報提供は必要であると思います。

ただし、情報の中身を吟味して確かな情報を提供する必要はあると考えるのです。例えば「クーデターが起きた」というニュースが流れますと国中が大混乱になっていると日本人は想像します。大体の場合には首都の中心部に戦車が登場するというような緊迫した状況の映像が出てテレビを見ているとその国全体が大混乱しているように思います。確かにそのようなクーデターもあるでしょうが、多くの場合は一部の限定された地域だけで事件が起きている事が多いようです。最近タイでクーデターがありましたが、数日前からのニュースを眺めていたので、ほとんど市民生活には影響が無いと想像していましたが、日本では「タイでクーデターが起きた、渡航を控えよ」というアナウンスが事務的に出ます、あるテレビ局が空港で旅行者にインタビューしていましたが、「詳しい情勢が分からないので困る」と皆さん訴えていました。国民、特に渡航をされる皆さんに正確な情報を伝えるのが目的で無く、何か事件に巻き込まれた際の関係者としての責任逃れの為に「危険情報」を出しているように思うのです。想像した通り市民生活にはほとんど混乱も無く直ぐに騒ぎは沈静化しましたが、情報を出す時にはもう少し中身を見極める必要があったと思っています。

当地ではこの夏雨が多く「デンゲ熱」が大流行しました。確かに多くの方がこの病気に罹り大変でしたが、旅行を取り止める程では無いと思っていました。しかしながら多くの訪問者がアスンシオン市は危険であるという事で旅行を取り止めてしまったようです。日本からサッカーチームの遠征の予定もあったようですが、これも中止となりました。何か事件が起きると殊更に騒ぎ立てるように見えるのです。パラグアイは日本よりも広い国土を有する国家です、何かあると全土が危険になるという訳ではないのです。

思い出すのは阪神淡路大震災の時に神戸の中心部が火災に巻き込まれ、高速道路が落下し中心部では大きな建物が倒壊しましたが、日本に留学に出しているパラグアイ人の家族が自分の子供が被災したに違いない、もしかしたら死んでしまったのではないかと悲痛な思いで心配していたのを思い出します。聞くと息子さんが大阪で勉強しているとのことで、「大阪では被災したという話は無いので大丈夫」と言ってもテレビでは神戸の街が広範囲に火事になっている様子が映し出されおり、直ぐ近くで起きたので巻き込まれたに違いないと説明しても納得しませんでした。十分な情報があり、国内事情を正確に把握出来る日本人には早い段階から被災地域を特定出来ますが、外国の人にとってはよく理解出来ないのは当然でしょう。勿論このご子息は元気でその後間も無く連絡が取れて喜んでいましたが、この例からも外国の出来事をある程度内容を正確に把握して伝えるのは難しい事であると思うのです。

最近当地で誘拐事件がありました。日本国籍を有する方が被害に遭ったという事で大きな騒ぎになりましたが、日本のマスコミの大騒ぎと比較しますと日系社会は極めて落ち着いて対応していたように思います。当地では誘拐された方が社長を勤める会社がどのような会社であり、現地社会、政府とのやり取り、背景を知っており、ベースになる知識を持っていたからだと思います。事件は皆さん無事に開放され、容疑者もかなり拘束されたとの事で良かったとおもいますが、日本のほぼ全部の新聞テレビが当地に取材に来て、毎日報道しますとパラグアイ全土が危ないような印象を与えます。良い情報、楽しい情報、前向きな情報を発信してもほとんど取り上げないマスコミですがマイナス情報、ネガティブな情報には飛び付くようです。このような事では当地日系社会が努力して日本に向けて投資等の情報を発信しても二の足を踏むことになるのでしょう。

国外から観ていますと日本は急速に治安が悪化しているように見えます。事件が続出している状況からしますと海外安全情報を提供するのであれば、国内安全情報もしくは国際放送では在外邦人向けに「訪日安全情報」を提供した方が良いのではないかと思っています。「長崎市では市長選挙中の市長が市街地で銃撃され殺害されるという事件が発生しました。90年にも当時の市長が発砲され、重傷を負う事件が発生しています。長崎市では最近、資金源の新たな獲得を目指し暴力団の動きが活性化しており、長崎市中心部では一人で歩かない、夜の繁華街には近寄らない等の対策が必要と考えます」次に「町田市では暴力団同士の諍いから市街地のコンビニエスストアーの前で発砲殺害されるという事件が発生し、犯人は近くのアパートに立てこもり近づく警官隊に発砲を続けるという事態に発展し、15時間にわたり付近周辺への立ち入りが極めて危険な状態となりました。アパート近くには犯人の所属する暴力団事務所があり、事件後も極めて危険な状態となっています。この為町田駅近くを歩行する際には十分注意する必要があります」とでもなるのでしょうか?もしこのような紹介がある場合には地元の方達は「暴力団同士の抗争」「市長を恨みで狙っていてるだけ」と説明し、一般市民は全く問題は無いと力説する事でしょう。当地でも同様でそれぞれの国での事情があるのは当然です。もしアスンシオン市が危険というのであれば、長崎市、町田市も同等それ以上に危険として欲しいものですね。他国の情報を一方的に分析無しに流す事はその国に住んでいる人、特に邦人に多大な影響を与える事をよく分かって欲しいものですね。


国際大競争時代となり次第に世界の中での中国の台頭もあり、日本の姿が小さくなっているように感じます。この先日本の将来はあるのか、と不安に感じる人も多いと思いますが日本人はもう少し自国の良さと利点を認識する必要があると思っています。一番の利点は日本社会の大きさ、懐の広さにあると思っています。人口、面積の割には日本は非常に大きく、社会は懐が広いという最大のメリットをもっと日本人は意識しても良いと思うのです。

ある日本の番組で、売り上げを伸ばしている安売りスーパーを紹介していました。その努力もたいしたものと感心するのですが、一番驚いたのは商品の仕入れ会議です。食品仕入れ担当のバイヤーが色々なものを数百点持ち込みこの中で厳しい審査で70点が合格となったというのです。ここで取り上げられたのは厳選された商品であると思います、それがどの程度の頻度で開催されるのか知りませんが、ごく普通に一週間に1回程度、定例的に行なわれているように見えます。そこに出される商品が数百点もあると言う事がまず驚きです。世界は広いでしょうが、これだけ候補となる商品が常に存在する国は無いと想像します。製造する側も厳しい消費者に対して常に新商品を出しているのでしょう。日本に行くと何でもある、買いたいものが多いと感じるのはこのような競争を勝ち抜いた商品だけが店頭に並んでいるという訳です。日本人であればこれは当然の事なのでしょうが、外国の視点から見ますと驚異的な事であると思います。

例えば文房具、日本では「このようなものが欲しい」と探すとまずありますし、感心する商品が並んでいます。では外国ではどのようになっているのでしょう。当地を始めブラジルなど南米諸国ではまあ使えそうな商品が大量に並んでいます。鉛筆などは芯が真ん中に無く機械式の鉛筆削りで削りますとずれているのがよく分かります。一方日本製の鉛筆を削りますと綺麗に芯が中央にあるのが理解出来ます。一旦マーケットを独占すると他の商品が入り込む隙が無くなり、また努力もしなくなるのでしょう。消費者もある程度の商品で満足してしまう傾向があるように見えます。書ければ良いという筆記具、入れば良いという容器が並んでいます。どのような商品に関してもライバルが多く常に切磋琢磨して商品開発を常に行なっているのは日本だけであると思うのです。他の国では世界にライバルがある商品では同じように商品開発が行なわれているでしょうが、条件としては大きなマーケットがある事が挙げられると思います。ある番組でインドで日本のメーカーがクーラーで苦戦している様子が出ていましたが、このような大きなマーケットがある主戦場ではどこの国でも努力をしているのでしょう。日常品やマーケットが小さいものまでも必死に商品開発が行なわれているのは多分日本が一番であると思うのです。この特性を生かして世界のニッチな部門へ進出して行けば日本はまだまだ戦えると思うのです。

そしてもう一つ感心した番組が「熱中時代」という番組です。ある意味おたくが出て来るのですが、普通で無い趣味に熱中している人が登場する番組なのですが、こんな事に熱中している人がこれほど居るのか感心するばかりです。これが特殊な人とか特別な高等教育を受けている人では無くごく普通の人である点がすごいという事です。例えば金融機関の現金を入れる封筒を集める会があり、それぞれのお宝を持ち寄り分け合うとか、山城巡りを趣味にしている人は一人で研究者並みの調査をしています。他の人が到底真似が出来ないような超極ミニの盆栽を作る人はビルの管理人で費用を捻出する為にアルバイトで新聞配達までしているというのです。このような人達の積み重ねで日本は非常に懐の大きい、そして多様性がある社会を作り出していると思うのです。これは日本文化が純粋培養された江戸時代から続く日本社会の特色であると思います。欧米型のスタンダードを適用し、日本的な良さを排除してしまう一見合理的な動きが色々な場面で見受けられますが、今こそ日本とは何か、自国の利点はどこにあるのかしっかりと見つめ直し将来を見据える必要があるのはないかと思うこの頃です。
今日で私の仕事も正常に戻りました。引退まじかで、だいぶ仕事を減らしていますので、かなり仕事の時間的余裕がありますので楽です。日本滞在中に一番関心して見たのは、田町駅近くのホテルの9階の窓から朝6時過ぎに目が覚めて、下の歩道を見ていたら、永い行列が歩いていました。デモ行進と勘ぐりましたが、いちおう全員がバックサックか、肩から作業カバンを斜めにかっいで持っています。格好は皆さん作業着で、運動靴が多かった様でした。私は朝のシャワーを急いで浴びると、ロビーにある、朝食のバフェーを食べる為に降りていきました。しかし少し時間的に余裕が有りましたので、外に出て歩道を見ていました。外を掃除していたホテルの係員が教えてくれたのですが、近所のマンション工事現場に行く作業員の行列と教えてくれました。42階とか、もっと他に建設現場が有ると言っていましたが、巨大な高層建築の建設現場に働く労働者がこれだけ居るとは信じられませんでした。パーキングが少ないので皆さんが電車で通勤してくる様でした。電車が吐き出す作業員全員が並んで、ゾロゾロと歩くのですから、それは壮観です。ホテルの係員が教えてくれたのですが、沢山の南米からの出稼ぎ労働者が働いて居ると言っていました。確かに私の見ている前でスペイン語で会話しながら歩いている若い日系人のグループも見ました。底辺の労働者として、日本の建築産業の土台を支えていると感じました。羽田から飛んで、北九州市の6月に開港した飛行場から急行バスで小倉市内のモノレール乗り場近くで下車して、駅まで歩いていたら、道を尋ねた警備員が若い女性で、カタコトの日本語でダンプトラックの誘導をしていました。カタコトの日本語でモノレールの乗り場を教えてくれたので、ポルトガル語と感じましたので、『ムイト・オブリガード!』と言うと、満面の笑顔で答えてくれました。目が澄んだ青色でしたから日系の混血と感じましたが、こんな田舎の現場で仕事をしている出稼ぎ労働者が居ると思うと、日本の社会が変化と改革の中に居ると肌で感じました。

今年日本は戦争の混乱期を除いて平和時において始めて人口が減少しました。そして国際結婚が15組に一組という現実があります。このまま推移しますと日本社会に劇的な変化が起きる事になると思います。昭和22年から24年に生まれたいわゆる団塊の世代がいよいよ60歳の定年を迎えます。これから老人層が急激に増えて行きます。

少子化対策として色々と言われていますが、子供を作らせない社会の在り方が問題なのでしょう。パラグアイではシングルマザーが多く居ます、何も問題があるわけではないので、このような女性に対して特に特別な目で見ることはありません。ごく自然にごく普通の事として対応しています。日本ですと世間体があり、なかなか同じようには行かないでしょう。経済的な面も指摘されていますが、一部の人を除き青春期に男女の触れ合いが足りない事が大きな要因のように感じます。カップルや家族にも色々な形態が在ることを認める社会、マイノリティーに優しい社会に変えて行く必要があるように感じるのです。

南米で見ていますと思春期になりますとごく自然に男女が楽しそうに会話しています。大きなグループとなり過ごしている光景を見ていますと日本とはかなり違うように見えます。女性は15歳になりますと大人の仲間入りとして盛大な誕生会を行なう習慣がありますが、このような機会を通じて大人として自然に付き合う方法を学んで行くのでしょう。日本で高校生を見ていますとグループは男女別々、男女が一緒に居るのはカップルだけというのが一般的のように見えます。女性のグループに一人だけ男性が居るというケースを時々は見掛けますが、多分この人はこれは男性を意識させないのでしょう。青春期にごく普通に混ざり合って過ごす経験が無いので男女関係もいびつになっているように思うのです。秋葉原にメイド喫茶がたくさんありますが、外国人には到底理解出来ない現象でしょう。

少子化対策の一番は子供を産ませる、子供が居る親子が安心して暮らせる社会を目指す事でしょう。十代に楽しく集団で触れ合う機会を増やす事、マジョリティーとしての家族の形態以外の色々な家族に対しても暖かく見守る社会を作ること、そして諸外国では当然の国籍生地主義を検討する必要があるのかも知れません。外国籍同士の子供でも日本で生まれれば日本国籍を認めるというものです。


今回の訪日ではかなりの日は通勤時間に出掛けて満員の通勤電車に乗りました。通常の訪日の場合には家を出る時間を少しずらして通勤時間帯を避けるのですが、今回は毎日のように朝早く中央に着く必要に迫られ、背広にネクタイというサラリーマンスタイルで通勤電車に乗り込みました。久しぶりのサラリーマン通勤で初日は昔を思い出し楽しくさえありましたが、二日目からはかなり苦痛に感じました。そして周りを見ますと以前乗って居た時と雰囲気が異なる事に気が付きました。

最寄の駅は京王帝都・京王線の西調布駅、ここから一駅各駅停車の電車に乗り調布から急行などに乗り換えます。ここからの電車は特に昔と雰囲気が異なってました。周囲を見ますと「おっさん」ばかりで女性の数が非常に少ない、女性が居ても多くは「おばちゃん」で、若い女性、女学生さんの姿がほとんど見えないのです。「女性専用車両」というのがあり、女性の多くはそちらの車両を利用しているので男ばかりのつまらない電車になっているようでした。新宿までおっさんばかりの満員電車に30分ほど揺られて行きましたが、何と味気なくつまらないものか、本当にがっかりしました。次の日には女性車両というのを外から覗き込んで見ましたが、女性だけの車両に乗っている皆さんは決して幸せそうには見えませんでした。周囲は女性の厳しい視線のみ、楽しそうではありませんでした。

友人にその話をしますと「自動車に何人乗れるのかギネスに挑戦するグループが居て試したところ、男性だけ、女性だけよりも混合するとたくさん入る事が分かった」との事でした。何でも男女で、でっぱっている場所と引っ込んでいる場所が異なるので多く詰め込むには混合の方が良いとの事でした。この理論によりますと女性車両を導入した事により男女が別々となり、より混雑がひどくなる事になります。学校などでは男女共学が当たり前の時代です、何で今更電車で男女を分ける必要があるのでしょうか?このような通勤電車をつまらなくなるような事には断固反対ですね。

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写真は京王線・西調布駅です。


インターネットで新聞を眺めていましたら本日千葉ロッテの優勝パレードがあったというニュースがありました。リーグ戦は2位に終わりましたがその後の強さはたいしたもので阪神を4連勝して優勝しました。数年前までの不人気お荷物弱小球団のイメージは一掃され、強い人気もある球団に再生されたことに注目します。球団スタッフ皆さんの努力があったのでしょう。

ソフトバンクとのプレーオフの時期に丁度訪日し、ナイターを見ることが出来るのを楽しみにしていました。ところがどこの番組表を見ますと放送される予定が無い・・これには驚きました。パリーグの優勝を決める大一番、一年間の総括を行なう試合を放送しない、一体どうなっているのでしょう。巨人の消化試合について10月は放送しないという記事がありましたが、それは当たり前のことですが、優勝決定の試合を放送しないというのはどういった事なのでしょう。ラジオで実況を聞いていましたが、特に第3戦は思わぬ展開、ほとんど勝負が決していると思われた状況、9回ツーアウトからソフトバンクが驚異的な粘りを見せて延長戦を制して勝利、次の試合もソフトバンクが勝利して最終戦となりました。この試合はテレビ東京が中継をしていましたので見ることが出来ましたが、もしあの3戦で決着が付いていたらプレーオフは地上波では全く放送されないまま終わるところでした。パリーグは不人気で放送する価値が無いというのが放送局のスタンスなのでしょうが、巨人を放送すれば良いという時代は既に過去のものと思うのですが如何でしょうか?

そして日本シリーズ、日本に住んでいた時には日本シリーズが始まる前というのは特別な雰囲気がありました。両チームの監督があちらこちらの番組で取材され、両方のチームの戦力比較がされ、話題になったものです。今回は何となく盛り上がりも無く始まった感じです。緒戦は千葉ロッテの持ち試合で千葉ロッテの一方的な展開、コールドゲームのような内容と思ってテレビ観戦していましたが、終盤霧が濃くなりそのまま中止となりました。見ていて全く感動が無くつまらない、阪神のふがいなさが目立つ試合でした。第四戦もテレビ観戦していましたが、ある程度判官贔屓もあるのでしょうが、アナウンサーも解説者も阪神を応援している、視聴者の中には多くのロッテファンも居ると思うのですが、日本と外国との試合で日本を応援する感じで阪神を応援している・・これには少し違和感があります。国内チーム同士の対戦であればもう少し公平な立場での放送が出来ないものなのでしょうか?

千葉ロッテの強さは投手陣、攻撃陣共に充実しているので当然の事でしょう。渡辺、清水、小林宏の先発3本柱、これに加えて外人そして新人の久保がローテーションに加わり磐石でした。小林雅に繋ぐ小野、薮田、藤田などの中継もしっかりしていていました。攻撃はベニー、フランコ、李の3外人が活躍しましたが特筆すべきなのは西岡と今江でしょう。若い二人が大活躍した事は大きいと思います。これに実績のあるサブロー(大村)、福浦、堀辺りがしっかりしており、捕手では里崎が目立ちましたが橋本もおり、選手層の厚さでは現在球界随一でしょう。

来年ソフトバンクから大黒柱の城島が抜けるのは間違いないと思います。ソフトバンクは少し前のクリーアップトリオ、井口、小久保、城島を全て失うこととなり、戦力のダウンは仕方がない事であると思います。来年に関しては捕手の差で千葉ロッテの方が分が良いと思います。現在のプロ野球は連続優勝が出来難い状況にありますが、来年の千葉ロッテには大いに可能性があると思います。
アスンシオンから東京に行くには長い飛行機を耐えなければ
なりません。30時間以上の長旅になり、単調な時間を過ごす事になります。飛行機の中で中で何か面白い事がないかと
キョロキョロするのは当たり前かも知れません。

さて、今回の旅行でアスンシオンからサンパウロ行きの小型の飛行機に乗りますと4列ほど前に見慣れた顔が見えます。よく見ますとサッカーのネルソン・クエバス選手です。通路を挟んで反対側の人と楽しそうに会話しているのでそちらを見ますと何とカルロス・ガマラ選手ではありませんか!(ナショナルチームの主将)

出発の前日にアスンシオンでワールドカップ南米予選の最後の試合があり、それを終えてそれぞれ自分の所属するチームのある国に戻っているところでした。

同行していた商工会メンバーに「ガマラが居るよ」と話したら「ガマラって誰だ」との答えでした。「サッカーのヒーロー、パラグアイの主将」と説明しても反応がありませんでした。サッカーに関心のない方には余り意味のないことなのでしょう。

なお、大統領歓迎レセプションで一番記念撮影をされてたのがFC東京のササでした。実際に会いますと長身で甘いマスクで雰囲気のある選手でした。

今回の訪日の際にも勿論実家に泊まりましたが、実家は東京の郊外、東京都三鷹市の野川の近くにあります。環境は非常に良いのですが反面不便ではあります。

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東京品川区にあるパラグアイ大使館に参りました。昨年移転して現在は五反田の駅の近くにあります。目黒川に沿ったビルにあります。

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入り口には「パラグアイ共和国大使館」とあります。カタカナの「ア」が小さい文字になっていますが、日本語の正式な表記は「パラグァイ」なのかも知れません。

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中からの景色はなかなかのものです。

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