地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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現在の日本を悪く例えるならば「パンとサーカスを求める老人ホーム」という事になるのでしょうか。インターネットで検索してみますと既に日本の現状をローマの共和制後期の退廃の時代になぞらえて「パンとサーカス」という本まで出版されているようですが、その本には「非常識が常識の国」という副題まで付いています。本を読んでいないので内容は分かりませんが表題からして確かに日本の今の姿の一面を表していると思います。「パンとサーカス」の由来は戦いに勝利して属領が増えたローマはそこから吸い上げる利益でローマ市民に食事と娯楽を与え、その為に市民は政治には無関心となり働かなくなり、「自分の国は自分達で守る」という原則を忘れて亡国の道を辿ったとされます。日本の現状を見ていますとなるほど、これに似ていると感じる人が多いのでしょう。各方面で日本の競争力が急激に下落している事が各種の数字で明確になり、現在の不況が今までのような周期的な一過性のものでは無く日本がかなり難しい局面に立たされていると危機感を持つ人が次第に増えているようにも見えますが政治は相変わらずの大衆迎合型、「パンとサーカス」を与えて国民の目をそらして問題を先送りにする状況がずっと続いているように見えます。

日本人の平均年齢は2008年のデータで44歳、これに対して韓国36歳、中国34歳、インド25歳です。ただ南米はもっと若くブラジル29歳、パラグアイは22歳で多くの中南米の国では20代もしくは30代前半です。日本では20歳までは選挙権が無いので有権者の平均年齢はゆうに50歳を超えてしまい熟年相手になっています。平均年齢が80歳近い日本ですので、現在60代に突入した団塊の世代はまだ20年近くは大きな存在として残る事でしょうし、その後の世代も割合と多いのでますます老齢化が進んで行く事でしょう。この世代に対して受けの良いバラマキを行っているのが日本の政治であり、要するに日本の現状を例えると「パンとサーカスを求める老人ホーム」という事になるという訳です。

経済の先行きを心配する声に対して以前はよく「福祉や介護、医療の分野が増えるので心配無い」というのんびりした意見を良く耳にしました。資源の無い国土が狭い日本ですので「外から何で稼いで国民を食べされて行くのか」という議論が全く無いので心配していましたが、世界の経済特に物作りの分野で急速に日本抜きが起きている事に最近になって危機感を持った論調が増えて来ているように見えます。アジアにおいても中国、韓国、台湾、アセアン、インドなどはそれぞれ明確に目標を掲げて国家としての戦略を練り、急成長を遂げているのに対して日本は完全に取り残されてしまったように見えます。日本には高い技術があるので問題は無い中小企業が多く裾野が広いという意見もあるようですが、外国との差は急速に縮小しているのではないかと思います。一部の大企業等がこれらの他のアジア諸国の成長に連動して成長していますが、脱日本の方向は同じであり、企業が成長して外国での生産が増えても日本での生産は増えない、日本へのリターンは減る一方という状況が続くように見えます。大卒等の新卒者の就職難で一気に日本経済の停滞が顕在化しましたが、今後もこの状況に変化が無いとなれば非正規社員の割合が増大してますます雇用の問題が深刻化する事になるのでしょう。新卒のみが大企業等に優先的に採用される日本独特の仕組みにより一旦就職した企業を辞めるリスクはより大きくなっているように見え、どんなに辛くても苦しくても不満であっても会社を辞める事が出来ない息苦しい社会になって行くのではないかと心配になるこの頃です。
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