地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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日本は昨年まで40年続いたGDP世界第二位の地位を今年滑り落ちる事、成長著しい中国が今年も経済は好調でまず間違い無く日本を抜き去ることは確実視されています。戦後復興し高度経済成長を遂げた1969年に世界第二位の経済大国となり、以来日米欧の3極の一翼を担って来ました。大雑把に言ってこの3極は北米25、欧州15、日本10で世界の約半分を占めていました。明治維新の時には欧州列強は遥か高い雲の上にあるような目標でしたが半世紀近く経済の面では欧州の一国ではなく、全体と互角に渡り合って来たのは考えてみれば奇跡のような話で、当時の駐在員が自信満々で世界を闊歩していたのも当然かも知れません。世界第二位、相撲に例えるならば米国が東の横綱で日本が西の横綱でした。このような栄光の時代が40年も続き日本そして日本人はそれが当たり前のように思うようになっているように見えます。現在60歳の団塊の世代であっても社会に加わった時期には既にその地位にあった訳で日本で現在働いているほとんどの人にとって「日本は世界第二位の経済大国」が当然と考えているように見えます。冷戦が終わって以降も米国が日本を守らなくてはならないと考えていたのも日本が経済的には大きな存在であったからだと思います。

三位に転落した後にも人口が多い新興国の追い上げを受ける事になり次第に地位が落ちて行くと予想されています。あるサイトで2050年の予測が出ていましたが日本はインド、ブラジル、インドネシアなどに抜かれて8位というものでした。日本の対応次第に依っては時期が早まる危険すらあると思っています。アジアの盟主、新横綱の中国は現在世界にネットワークを張り巡らせ多くの人を送り込み着々と地位を固めています。米国も話し相手は日本から中国に変更し中国の意向を見ながら外交を進め世界経済を束ねて行く事でしょう。インド、ブラジルなどが力を付けて行きますと世界が「日本抜き」で進行して行くような時代が来るのかも知れません。ある人が「日本のギリシア化」という話をしていました。どうよう事なのか尋ねますと「誰でもギリシアは知っている、ただそれは過去の国としてであり、現在の状況に関してはほとんど知らないし関心も無い。日本もかつては経済大国として大きな存在であったという過去の国になってしまう恐れがある」というものでした。確かにこのような「日本のギリシア化」はあると思っています。既に世界の工場は中国等に移っており日本は既に世界の工場というものでは無くなっており日本抜きでも世界は十分に動いて行ける状況となっています。

横綱の地位からの転落は日本が世界の中で普通の国になる第一歩と言えます。世界の中で自国を特別な存在であるように考え高い生活水準が維持出来ると考えていると大変な事になるかも知れません。上昇している時、右肩上がりの時に生きるのは簡単ですが、下降局面にある時には相当な努力と備えが必要であると思います、維持して行くだけでも相当な努力と作戦戦略が必要になると思っています。世界に向けて何か主張を発信しても世界の受け止め方、扱い方が変化するのは間違い無いでしょう。外国に対してはお友達のように愛を持って対すれば応えてくれると考えていると相手はそのようには思っていないと片思いに終わり大きな不利益を被る可能性が大きいと危惧しています。普通の国として生きて行くには一種のしたたかさが必要であるように思いますが、この点が日本が一番苦手なのではないかと心配しています。相対的な地位が落ちて行くのを漫然と眺めていて仕方が無い等と考えていると加速して取り返しのつかない事になるかも知れません。社会をチャレンジ精神に富んだものにする必要があると思います。前向きにピンチをチャンスと捉えて挑戦をする人が若い世代から多く出て来ないと反攻は難しいかも知れませんね。



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