地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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2年一度の全米日系人大会がサンパウロで開催される事になり、多くの人がパラグアイからも参加されました。全体で約40人の参加者の内、半数が一緒に行く事になりました。開催前日の夜にホテルに入るスケジュールで午後の5時半に飛行機が出るというものでした。最近南米でも欧米のような格安の航空会社が力を付けて来ており、今回利用したのはブラジルで急成長しているゴール便でした。IATAに加盟していないということで他の便からの乗り継ぎも難しく、通常の航空券も無くマイレージも無く、畿内サービスも最小限という会社です。アスンシオン市内には事務所は無く空港の事務所のみで営業、旅行会社での販売はほとんど無くインターネットでの販売が主力というものです。確かに無駄を省いて値段を下げるのは良い事で人気の秘訣のようです。ただ安いのは良いのですが、この便は朝サンパウロを発ち、クリチバ、アスンシオンに寄ってブエノスアイレスまでの便で帰りも同じコースを取るというものです。その為に遅れが目立ち大体1時間は遅れるのが普通のようです。本来であれば4時半発なのですが、一時間遅れて午後5時半、夕暮れの中クリチバに向かって飛行機は飛び立ちました。

飛行機の中はブエノスアイレスから来た乗客で溢れており、チケットに記載されている場所にはシート番号をダブル発行したようで、既に他の客が座っていました。しばらく待たされた後にかなり後ろの通路側でも窓側でも無い窮屈な中央の席に他のメンバーから一人離れて座りました。飛行機が飛び立って間も無く少々眠くなりウトウトとしていましたが、急に目が覚め、「この飛行機は落ちる」という強い恐怖感が湧いて来ました。「自分は何でこんな落ちる飛行機に乗ったのだろう」という後悔の気持ちが溢れ、アスンシオンでの日常の生活が楽しく思い出されて来ました。遠くから「こっちへ来い」と呼ばれている、そんな感じもありました。寒い冬ですが冷や汗をかいていたと思います。アスンシオンからクリチバまでの飛行時間は1時間10分ですが、非常に長く感じ、時計を持っていませんでしたので、何でこんなに時間がかかるのか何時までも着かないのか何か異常な事態が起きているのではないかと不安で一杯になっていました。今振り返りますと実際には完全に起きていたので無くウトウトしながら、夢うつつの状態にあったのだと思います。隣の人に時間を尋ねると予定通りで出発してから1時間が経過しただけでした。飛行機がクリチバ空港に近くなると外は雨が降っていました。低い雲が立ち込める中に飛行機は着陸をしましたが、今まで経験した事がないほど下手な着陸で「ドスン」と落ちるように着陸しました。目が完全に覚め、無事に着陸した事に安堵しそして何であのような気持ちになっていたのか非常に不思議に思っていました。

アナウンスがあり、「サンパウロのガルーリョス国際空港、コンゴーニャス国内専用空港共に乗客で溢れており、この飛行機はしばらくここで待ちます」との事でした。基本的には機内サービスの無いゴール航空ですが、「腹が減った」と文句を言いますと水と美味しく無いサンドイッチが出て来ました。3時間ここで待たされた後約50分のフライトでサンパウロに向かいました。今度はしっかりと起きていた事もあり、先ほどのような感覚には全くなりませんでした。そしてサンパウロ国際空港に到着しますと何となく様子が変でした。迎えの人に尋ねるとコンゴーニャス国内専用空港で飛行機が着陸に失敗し200人が犠牲になった事を知らされました。起きた時間はブラジル時間6時50分、パラグアイの時間では午後5時50分、我々の飛行機がアスンシオンを出て15分くらいの時間、恐怖の気持ちで一杯になった時です。それを聞いて「ああ、あの感覚はこのことだったのか」と妙に納得してしまいました。自分の乗っている飛行機が落ちるのでは無く、航空事故に遭遇した人達の無念の思いが飛んでいる飛行機に居た自分に伝わったのかと思ったのです。超自然な感覚ですが、今でもやはり亡くなられた方々の怨念であったと思っています。人間の意志、自我というものは物理的な人間の肉体の中に宿してはいますが、実際にはどのように存在しているかは解明出来ていません、ある意味物理学では説明の出来ない超自然なものであり、このように無念の最後を遂げた他人の自我が伝わっても不思議が無いのかも知れません。またクリチバ空港の際に非常に下手であったのはクルーが情報を知っていたからだと思います。とにかく無事に帰って来て現在このような体験談を書ける事は幸せであった思っています。


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初めまして。
今度、初めてパラグアイに行こうと考え、情報を探している際に、貴ブログを訪れました。

ある意味、貴重な体験をされたんですね。
日本で言えば、虫の知らせといいますか、不慮の事故に遭った方々の思いを、キャッチされたんでしょうね。こればかりは「気をつけ」ても、自身護り切れない面はあるのでしょうが(JALだってどこだって堕ちる時は堕ちる)、せめて機体整備や乗客のケアに細心の注意を払っているキャリアを選ぶことぐらいでしょうか。
そして、日々護って下さっている、目に見えない存在にも感謝したいと思います。

2011.02.13 14:15 URL | Roma #4sC1d9Ws [ 編集 ]













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