地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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成功体験をインターネットで調べますと大体が良い例で出て来ます。出来るだけ成功体験を積み重ねましょう、というような感じです。成功体験を何回か経ますと多分自信が付き何か試練に直面しても突破する力になるのでしょう。ただ成功体験が仇にあるケースも多いように見えます。上手く行くと次も同じように上手く行くと考え、慢心に繋がり油断する事も多いと思います。

当地パラグアイに来る前にブラジルに居ましたが、皆さん「不景気だ」と言うのです。毎年「不景気」で今でもブラジルの人は不景気と言います。20年近くも不景気が続いている事になります。多少おかしいと思い、「何時景気が良かったのですか?」と尋ねますと「60年代」と答えるのです。治安も良くサンパウロは好景気に湧きブラジルは輝いていたと言うのです。確かにこの時代はブラジルを「未来の大国」と呼んで持て囃し、日本からもブラジルの政府機関と組んで大型のプロジェクトに次々と投資が行なわれ、空前の好景気であったようです。この時の成功体験があるので、皆さん口々に不景気であると言う訳です。パラグアイに来ても同じような現象があります。皆さん「不景気だ」というのです。「何時が景気が良かったのですか?」と尋ねますと「イタイプダム建設の時」と答えるのです。イタイプダムは世界一の水力発電ダムでブラジルの電力不足を補う為にパラグアイとの国境に建設されたもので、国境に在るので権利は半分半分という事でパラグアイ側が非常に潤いました。この時の成功体験が忘れられないのでしょう。現在南米の経済状態は概ね良好だと見ていますが、「あの時」と比較すると不景気なのでしょう。

日本の歴史を見ていて第二次世界大戦において何故あれほど精神主義に走り無謀な突撃を行なったのだろうと不思議に思っていました。これは何と西南戦争の成功体験に由来するというのです。鹿児島の武士軍団に対応する為に新政府は近代装備の新しい軍団を形成し攻めますが、勇猛果敢な鹿児島武士に恐れをなしてなかなか効果が上がらなかったそうです。そこで元会津藩士などの武士で抜刀隊を作り突撃して敵に勝ったそうです。ここから精神主義の抜刀精神が生まれたという事で一種の成功体験がその後の歴史の流れを作ったと言えます。近代的な合理的な軍事理論よりも抜刀突撃が効果があるという事になったようです。第二次世界大戦の完敗により、ようやくこの呪縛から解き放たれたと言えますが、戦後になっても企業によってはまだまだこの抜刀突撃主義が続いていたように思います。もしあの時、近代兵器で武装した多くが元農民からなる軍隊が勝利を収めていたならばその後の歴史はかなり異なったものとなったでしょう。

米国は何ゆえにあれほど世界で戦い自身が信じる民主主義を押し付けているのか不思議になる事があります。かつてはモンロー主義で米州以外のいざこざには関与しないとしていた方針が一転して世界に高貴なる民主主義を流布する義務があるという事になったのでしょう?一番のきっかけは日本占領にあると思っています。第二次世界大戦前には日本は米国にとって得たいの知れない恐るべき国家、精神主義で突撃して来る国と見てたはずです。日本占領で米国は民主主義の自国にとって尾っぽを振り続ける国に変える事が出来ました。この成功体験があるので、特にアジアにおいては同じ事を再現出来ると思ったのでしょう。朝鮮戦争では南半分は米国型の国家にする事が出来、半分だけ成功しました。ベトナム戦争では負けて敗退する結果となりました。これは時代と運が悪かっただけと考え、再度イラクで挑戦しています。日本での成功体験から自分達が抑えきれると考えているのでしょう。当然の事ですが、60年前の日本と現代のイラクとでは歴史も置かれている立場も住んでいる人も全く異なります。ベトナムは敗退して居なくなれば問題は解決し、その後はベトナム自身が努力して国家を発展させましたが、イラクの場合には今ここで退いたらたちまち大混乱となり、戦禍が周辺地域に飛び火して西アジア全体が騒然となり、世界に大きな影響を与える事になるでしょう。退くに退けない泥沼状態に陥ってしまったように見えます。成功体験があるのでイラクに深入りしてしまった米国、身動きが取れない現在の状況をどう打開して行くのか注目です。




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このブログとは関係ありませんが、田中さんのように、日本脱出してパラグアイで私も暮らしたいのですが、初心者です。ノウハウを教えてください。

2009.04.05 19:00 URL | さんぺい #- [ 編集 ]













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