地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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近年、日本では南米諸国はカントリーリスクの高い国として投資の対象になり難いと見られているようです。事実アルゼンチンは最近、債務不履行状態、実質的なデフォルトに陥いり他の諸国の経済も冴えない現実があります。

しかしながら日本経済そして日本も同様の道を歩んでいる、むしろ日本の危機・リスクこそ根が深いようにさえ見えます。ある人に「日本は近い将来、ここ数年の間に経済破綻で大混乱になるのでは?」と尋ねたところ、「日本人は非常に賢い国民で大変な事が起きないように皆で努力、対処、解決するから大丈夫」という答えが返って来ました。確かに、この返答はある意味では正しいように思います、現在まで何も起きないように場当たり的に、その場でその時に存在する問題を対処し、その代わりに大きな問題全てを先送りにして来たように思います。外見では日本はバブル期とほとんど変わっていないように繁栄し社会に厳とした秩序が存在し、平穏に見えますがその裏側には財政金融の問題の他に地震・台風など元来日本に存在しているリスクも大きくあります。一度日本のリスク特に経済に関するものをまとめてみます。

(1)地震
自然のリスクとしてはまず地震があるように思います。再三マスコミなどで「関東大地震」「東海大地震」が起きると警告が為されていますが、戦後の機械文明になってからは実際には一度も大地震は起きておらず、このリスクの大きさは推定の域を出ないと思います。東海大地震が起きた場合には直接的な被害も大きいでしょうが、日本の大動脈が寸断されてしまう事は間違い無いと思います。阪神大震災の際に新幹線の桁が落下する事態が生じましたが、幸いにも運転時間外で事なきを得ました。しかしながら運転していない時間というのは一日僅か6時間、次回もこの時間に起きるとは限りません、むしろ確率的には25%しか無く、運転されている間に起きると覚悟しておかなければならないと思います。建設から35年以上経過している東海道新幹線、補修も万全を期しているでしょうが、毎日振動を受けて構造物が劣化しているのは間違いないと思います。被害を受ける長い距離の間に弱い部分が全く無いとは考えられない気がします。もし桁が落ちたらと考えると戦慄が走ります。特に富士市付近では確か高速道路も含めた大動脈が狭い地域に密集しています。もしここが被害を受けてしまったらどうなるのか?日本の経済活動の長期間停滞は避けられないように思います。しかしながら、プレートが日本付近で複雑に衝突している現状ではこのリスクを避ける方法は無いように思います。

(2)火山列島
そして富士山のリスクが大きくなっているように思います。首都圏の隣接した場所にこの火山がある、これは大きなリスクであるように思います。江戸時代まで噴火を繰り返し現在の関東ローム層が出来た事を考えますと山麓地域の開発が進んでいる現代では甚大な被害になるものと予想されます。

(3)地政
次に地政的なリスクを考えてみたいと思います。日本は東アジアの端に位置しており、近代技術が発達する以前、長い期間にわたり鎖国も可能であったほど他の国と離れていました。しかしながら近代に入り、実質的な距離は急速に短くなっています。日本への直接的な脅威は隣国に位置する朝鮮半島と中国です。朝鮮半島が停戦状態になり、既に50年近くが経過しようとしています。経験則ですが、50年が経過するとどのような大事件も「歴史」となり呪縛が解け新しい時代になるように思います。あの世界大戦ですら例外では無く冷戦構造は完全に崩壊しました。朝鮮戦争から50年近く経過してどうやらこの戦争で活躍した(暗躍した)主役達の多くは亡くなり、「歴史」になりつつあるように感じます。北が崩壊して南北が統一するというシナリオが一番現実的であるように思いますが、最も平和的に統一した場合でも大きな混乱が生じる事は必至であると思います。また、日本に存在する在日社会にも大きな影響を与える事になるでしょう。そして場合によっては多くの難民がやって来るでしょうし、復興にも多額の費用がかかり、かなりの負担を日本は強いられる事になるでしょう。振り返りますと、日本が高度成長の発火材料がこの朝鮮戦争による特需であった事を考えれば相応の対応は自然な流れであると思います。そして中国、ここも分断国家として50年が経過しています。さすがに新しい時代に入り経済的には非常に密接な関係となっていますが、政治的には未だに解決の方策が見えて来ません、一方の当事者である国民党が実質的には崩壊し、ますます話し合いが難しくなっているにさえ見えます。この二つの分断国家が隣国であるという世界で最も厳しい状況の中に日本は存在している事を常に意識しておく必要があるように思います。

(4)人口構成・高年齢化
人口構成に関しては言うまでもありません(平均年齢は世界は26歳、日本は41.3歳)。これが50年には53.2歳まで高くなるそうで、今後しばらくは世界最高を維持すると見られるそうです。また日本でいま子ども1人に対し60歳以上が1.5人なのに対し、50年には日本を含む4カ国で「子ども1人に60歳以上が4人以上」と高齢化が急速に進行しており、世界でも例が無い老人大国になろうとしています。日本は年寄りばかりの国になるという事です。老齢化が進むと年金・医療費がかかり、コストが増加するのに対して生産人口は減少して経済を支える層が少なくなる懸念が持たれています。社会コストが高くなると、それを税金等の形で負担するとなり、企業のコスト増に繋がり、国際競争力が失われる事になると思います。また社会が保守化、硬直化し、新しい事態に即応出来なくなることでしょう。そしてインフラの老朽化の問題があります。東京などの大都市では高度成長期に都市の大改造を行い、高速道路、地下鉄などのコンクリート土木構造物を建設して来ました。これらの構造物の大規模な補修が必要になる時期が近づいているように思います。特に大きな要因が無いのに高速道路の桁が落下した・・などという事態が起きる可能性があるように思います。現に新幹線のトンネルでは構造物の一部が落下して電車に当たる被害が生じています。これらのコストも増えて行く事でしょう。

(5)エネルギー
そしてエネルギーの問題があります。自国燃料の確保と言う事で長い間「石炭産業」を保護して来ましたが、政策の転換で現在日本から炭鉱は消えました。自国で生み出しているエネルギーは水力発電などごく僅かであり、その多くを石油・天然ガス等の化石燃料と原子力に頼っているのが現状です。石油は当然ですが近い将来枯渇する資源です。現在までは何とか安価で購入する事が出来ますが、何時貴重品となるのか分かりません。政治的な道具にも利用され易いので、お金があっても必要量を確保出来るとは限りません。日本には寒い冬があります、燃料が無くては生活出来ません、必要なエネルギーを何時までどのくらい確保出来るのか、心もとない気がします。

(6)食料
そして食料、これは戦後飛躍的に生産量が増えて現在のところ、先進国では食料不足が顕在化していませんが、これも人口が爆発的に増加し、世界の多くの場所では飢餓が深刻な問題となっている現状から、ある時必要な量が確保出来ないという事態が来るかも知れません。鎖国の江戸時代には人口が約3千万で静止していました。度々起きる飢饉などもあり、人口が調節されていたのでしょう、現在はこの4倍の人が住んでいます。一旦食料が輸入されない事態となったらどのように食料を確保するのでしょう。日本の食料自給率は非常に低くそれも輸入飼料等を使った生産物を国産として計上したものです。

(7)貿易収支・国際収支
次に貿易について考えてみたいと思います。現在経常収支が次第に悪化しています。このまま推移するとこの数年の内には経常収支は赤字になる事でしょう。戦後の日本の貿易構造は、工業製品を売って燃料と食料を買うというものでした。ごく最近までは日本製品は国際的に高い評価を受けて、絶対的な優位を保って来ました。ここに来てその点が怪しくなっているように思います。高い技術力を底辺で支えて来た中小企業は崩壊状態となり、自動車・家電などの核となる産業も急速にその競争力を失いつつあります。エコノミストは在庫調整とか景気の循環等に注目しているケースが多いのですが、実際経済の根本のところで大きな変化が起きているように思います。このままの事態が進み、増税圧力が高まれば国際的に競争力のある企業は日本から拠点をどんどん外国に移して行くことになるでしょう。その一方で中国などの追い上げは急で、今後日本は何を売って行くのか戦略を立てる必要があるように思います。

(8)国際競争力
その技術力確保のために後継者としての人材育成が急務なのですが、教育の問題は深刻で学生の学力低下が取り立たされていますが、特に理数系の落ち込みは大きいようです。大学の理工学部は文系学部と比較すると拘束される時間は長く、油や泥にまみれながら地道に勉強する必要があります。企業においてある年齢になると技術職の多くは営業その他、他部門に配置転換される事が多く、またもしリストラされた場合には持っている技術が時代に合わない場合には就職も難しいという現実があります。この現実から理工学部に進学せず、経済学部で遊んで過ごして綺麗な事務所でカッコいいディイラーになりたいと思っても仕方が無いように思います。技術者を大切にする社会をもう一度構築する必要があるように感じます。

(9)民間財政
そして財政金融の問題があります。まず株価の低迷に関しては、低迷の要因を個人の資金が市場に入らない事に帰着している議論が多いのですが、現在全企業の決算を総合計すると赤字であり、要するに総計すると日本経済は収益を挙げていないという資本主義としては異常事態が発生しており、収益が上っていないので金利がゼロに近づいており、このような状態で株に価格が付いている方が不思議であるとさえ思います。また、銀行の不良債権が43兆円などと言われておりますが、実際には180兆円にも上るという推計もあります。国が資本を入れて何とか保っている銀行も多いようですが、配当が出来ないと国有化ということで、準備金を取り崩して何とか中間決算を凌いだ銀行が多いようです。銀行株は一本調子で下がり続けています。このままでは大銀行破綻と言うような最悪の事態も有り得るように思います。特融、資本の再注入もあるということですが、それこそ新旧勘定の分離くらい大胆な政策を取らないと問題は解決しないかも知れません。

(10)国家財政
そして国債の問題は更に深刻です。02年度末の国債残高は414兆円、国と地方の長期債務残高は693兆円に膨らむそうです。新規国債が30兆円に抑えたと大騒ぎしていますが、増大している事に何ら変化はありません、借り換えを含めて100兆円に達するのも時間の問題でしょう。銀行が70兆円というかなりの額を引き受けており、もし価格が下がれば膨大は損失を計上する必要があり、たちまち破綻してしまう金融機関も多いと思います。5年以上ゼロ金利を続けた弊害としてこれが経済の前提条件となってしまい、インフレに出来ない経済になっているように思います。表に出ていない、隠れた負債を含めると1000兆円あるという話を耳にします。もし本当であれば金利が僅か1%増えると10兆円の金利負担が生じるということになります。国債の増加を抑えるためには増税しか残されていないと思いますが、例えば消費税を20%にした場合、消費は壊滅的な打撃を受けるでしょうし、優良な企業・個人の流出に拍車をかけることになると思います。破綻せずにこのまま持ち堪えたとしても数年内には予算が組めない事態になってしまうように思います。大胆な構造改革が必要であることは言うまでもありません。

このように列挙しますと日本は実際には「リスク大国」であり、現在の前提条件のほんの些細な部分がおかしくなっても大混乱に陥る危険性を孕んでいるように思います。

この国債ですが近い将来、引き受け手が無くなり暴落する恐れがあります。銀行などが買ってくれないとしても、おいそれと国民が買ってはくれないと思います。一つのアイデアですが、国債をお札と同じような形で発行しては如何でしょうか?勿論あくまで国債ですから償還日を明記する必要はありますが、形や大きさ、外見をお札と同じようにして1万円、10万円札としても使えるように発行するのです。現在お金として流通している「日本銀行券」とこの「日本国債券」が一緒に流通するという訳です。(勿論額面の価値は同じという訳です)「国債券」に関しては償還日には利子を付けて「日本銀行券」と交換する事を明記しておきます。例えば償還期間を5年としますと最初の2年間くらいは「国債券」を手にしても使うかも知れませんが、償還日が近づくにつれて皆タンスにしまい込むと思うのです。残り2年くらいになると5年分の利子が手に入るわけですから使わずにそのまま持っている方が得と考え、多くの国民はこの国債券を保有する行動を取ると思います。これを継続的に行えば流通している通貨量を余り増やさず、結果的に広く国民に国債を保有してもらえる事が出来ると思うのですが如何でしょうか?
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