地球の反対側で考える(パラグアイから発信)

「パラグアイに行こう」の作者が地球の反対側で考えた事を綴ります。また訪日した感想も綴ります。

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ワールド・ベースボール・クラッシックが開催され日本が二連覇を達成しました。何故日本が連覇出来たのか、そして韓国が強かったのか不思議に思う方も多いと思います。誰もがこのような大会を開催した場合には実力的には同じ条件で戦えば多くの大リーガーを有する米国が圧勝すると想像するはずです。第一回大会の前には米国が圧倒的に勝利するだろうとの予想が多く、大会を開催する狙いは大リーグの世界制覇にあるとさえ見られていました。実際にはほとんど大リーガーを有しない日本と全く居ないキューバとの決勝戦となり日本が勝ち米国の面目は丸つぶれとなりました。準備不足だ、選手の所属するチームの横やりが多かった、選手自体のエゴも多かったなど色々と言われていますが、決勝までも行けず敗退してしまい、「これからどう立て直し次回に臨むのか」という意見が結構出ていました。しかしながら今回はコールド負けで惨敗する場面もあり、何とか準決勝まで駒を進めましたが日本に完敗しました。試合前の雰囲気から日本の方が勝ちそうで余裕さえ感じられました。昔の日本からみますと考えられない事です。以前日本にはシーズンが終わると毎年米国の大リーグのチームが観光を兼ねて親善試合を行う為に日本に来ていました。各地で試合を行いましたが、両者の実力の差は歴然たるものがあり、日本野球のレベルの低さを思ったものです。その後王と長嶋の全盛時代に巨人が連覇をしていましたが、その秘訣というのがドジャーズ戦法の導入というでした。9連覇という偉業を達成出来たのは当時の米国の最新の組織野球を逸早く取り入れた事にあるという訳です。


それでは今大会での日韓の活躍、そして米国代表など米州の野球の不振はどこに理由があったのでしょう。それはこの大会に対する各国民の意識、その位置付けにあったように思います。日本と韓国は元々世界の中でもオリンピックが大好きでナショナルチームの活躍に一喜一憂していましたが、このような大会への意識の一番の転機はサッカーワールドカップの開催にあったように思います。両国の共同開催を通じて世界の強豪チームが集まりナショナルチーム同士の戦いが繰り広げられた事でそれまでのオリンピック中心のスポーツ観であったのがプロまで含めた最高レベルでの国の名誉を掛けた真剣勝負の面白さを知ってしまいました。この体験が両国民に浸透している所に3年前にワールドベースボールクラッシクが始まり両国の人達はこの新しい大会はワールドカップの野球版と理解したのです。サッカーのワールドカップに全く興味の無い自国で開催されるプロスポーツのみに関心を持っている米国民は勿論、カリブの人達もほとんどサッカーのワールドカップを真剣に楽しんだ経験が無いのでこの野球の世界大会が行われても位置付けがよく理解出来ない状況にあるのだと思います。オランダが大方の予想を覆して決勝トーナメントに進みましたが、オランダはサッカーワールドカップの常連国ですので日韓の人達と同じ考えでこの大会に臨みその結果が決勝トーナメントへの進出であったと思います。またサッカーに関して日本がワールドカップに連続して出場出来るようになったのはワールドカップという大会の価値と意義を国民がしっかりと理解出来るようになったからであると思っています。


日本チームの野手を眺めてみますと大リーグ所属と日本のプロ野球所属の選手が半々です。中軸は日本のプロ野球に所属している選手が主体で大リーグの選手は脇を固めているという感じでした。要するに混成チームの中で同じようなレベルである事が分かりました。韓国の選手はほとんど全員が韓国のリーグに所属している選手です。今回の大会を通じて決して大リーグが突出した存在では無い事がばれてしまいました。ワールドシリーズを自称して自国リーグの優勝チームを世界チャンピオンとして来た大リーグで今までは実力の差は歴然としていると考えられrて大きなクレームの声にはなってはいませんでしたがこれからは野球の世界化そしてナショナルチームの対戦が増えて来ると想像します。また、米国やカリブで行われるているベースボールと日韓などアジアでやっている野球とは同じルールの別のスポーツであるという意見を聞いた事があります。力強さだけでは無く緻密さとスピードを重視するアジアの野球がベースボールを変えて行くのかも知れませんね。米国は2回とも決勝にさえ出る事が出来ず面目丸潰れです。サッカーのワールドカップが始まった時にイングランドやスコットランド等の英国のチームは参加しませんでした。英国のチームと他の国のチームではレベルが違い過ぎるので相手にするの馬鹿馬鹿しい、当然英国で一番強いチームが世界一だと思っていたからです。その後ようやく世界の新しい潮流に気が付き参加するようになりましたが、思う程は勝つ事が出来ずサッカーのお家元であるイングランドが優勝したのはたったの一回だけです。米国が勝利に向けて選手を選び練習をして仕上げてくれば多分ダントツに強いチームになると思います。第三回大会で米国が本気で勝ちに来るのか注目しています。


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欧州と言いますとドイツ、フランスが中心にあり、その直ぐ横には大英帝国があり、この辺りが中心という印象があります。その中でイタリアは勿論主要国の一つですが、少し中央からは外れているというイメージがあるように思います。人口もドイツよりは少ないですが、フランス、英国とは同程度、欧州共同体には最初の6ヶ国時代からのメンバーです。ラテン的で仕事をしないで、浮気ばかりしているノー天気な男性というのが一般的に考えられる男性像です。ミラノのファッション、フィアットなどの自動車産業は世界的ですが、過去の遺跡が多い観光立国という印象が強いのが正直なところです。一番行きたい国と問われる時に多くの人は「イタリア」と答えるでしょうが、それはローマ時代そしてルネッサンス時代の遺跡や美術品が目当てであると思います。

よく歴史を見ますとイタリアは常に欧州史の中心にあり、多数の有名人を輩出しています。シーザー等のローマ帝国の英雄達は勿論、アルキメデス、マルコポーロ、コロンブスも現在のイタリア出身となります。アルキメデスはギリシア時代の偉大な数学者ですが、シチリア島の人です。ギリシア時代にシチリア島はギリシアの中で大きな地位を占めていて、当時勃興していたカルタゴにも近く重要な地位を占めていました。現在とは異なりシチリア島はギリシア、ローマ時代に地中海が大きなウェートを占めていて、欧州世界の中央に在ったのでしょう。ローマ帝国が分裂し、西ローマ帝国が滅びた後は欧州史の舞台の中心は地中海世界から欧州内陸部、現在のドイツ、フランスとなる神聖ローマやフランク王国に移ってしまうように見えますが、実際には長い期間イタリア南部を中心とする地中海世界は繁栄しており、日本では鎌倉時代の始まる頃にはシチリア島にはノルマンディー人の王国がありました。現在のフランス・ブルターニュ地方は土地が狭く多くの人が傭兵として南イタリアを目指し、その仲で頭角を現した人がシチリア王国を立てたというのです。首都は栄華を極めていたそうです。中世から近代にかけてはフィレンツェ、ウェネチア、ジェノバ等の都市国家がが繁栄を極め、文字通り世界の中心にありました。

では何故現在は後塵を拝しているのでしょう、これは国家統一が遅れ、ようやく19世紀も後半、日本が幕末の騒乱の時代になり、それも離島のサルジニアによる統一という形で実現しました。既に世界帝国となっていた英仏等と対抗する為、バラバラな国家を一気に統一国家へと進める為にファシスト党の独裁となり、先行して利権を確保した国々と遅れて利権を持てなかった国との間で起きた第二次世界大戦に負けた為でしょう。現在も「イタリア人」というよりは「ミラノ人」「ローマ人」「ナポリ人」であり、北部は南部と同じ国であるという意識は余り無い、国家としてなおも精神的には統一していない事に原因があるのでしょう。戦後も常に政治は不安定であり、何となくまとまりを欠いています。

実際に訪問しますと確かにラテンの国で南米からですと風景、雰囲気には全く違和感がありません。ローマを歩いているとまるでブエノスアイレスを歩いている感じです。ただ似ている中にも南米との違いを二つほど感じました。一つは南米のラテン文化は外から来たものであり、固有のものでは無く、現在見えるもの以前にはその前の文化というものは無いのに対して現在のイタリアにある文化は全てゼロからこの地で築き上げたものであるという点です。同じものでも外来と固有では相当の違いがあると思います。南米では北米式、アジア式など様々な文化が流入していますが、ラテン文化も外来ですので受け入れに抵抗がありません。これに対してイタリアは自国の文化ですので外来文化に対してはかなり抵抗感があるように見えます。ただ反面、古い文化に埋もれて生きているのでこれが足手まといになっているようにも見えます。若い世代には息苦しいのではないかと推測します。イタリアから新世界に多くの移民が旅立ちましたが、この社会の硬直性を嫌ったのが大きな要因ではないかと思います。そしてもう一つは現在イタリアは先進国の中にあり、欧州連合の一員であるという事です。何事のんびりと構える南米人とは異なり、イタリア人は先進国の人です。アルゼンチンやパラグアイでは太っている人が多いのですが、イタリアは皆さんスリムです。普段食べるものの質素で働き者という印象を持ちました。ドイツ、スイス、フランス等と国境を接し、常に競争を強いられているのでしょう。何となく余裕が無く、南米で抱いているラテン世界とはかなり異なっていました。

さて、今後はどのようにイタリアは進んで行くのでしょうか?統一から150年が経過し、ようやく統一国家としての意識が出来た時期なのかも知れません。欧州連合の中でバラバラとなり埋没する可能性もあるかも知れません、ミラノ、ジェノバ、トリノ等の北部主要都市の人は目は北に向き、商売の相手は自国の南部よりは独仏が相手でしょう。南部イタリアは紀元前から10世紀頃までは常に歴史の表舞台にあった地域です。その栄光は陰を潜め、現在では西ヨーロッパの中では最も遅れた地域となっています。ここをどのように活性化するのか、特にナポリ以南、シチリア、サルジニア地方の活性化がイタリア底上げの鍵となるでしょう。北アフリカがアラブの地となり、欧州の人にとり異教徒の土地となって以来、この地域が辺境の地となっていますが、欧州が歴史的には近い関係の北アフリカを取り込んで活性化出来るか注目しています。





2年一度の全米日系人大会がサンパウロで開催される事になり、多くの人がパラグアイからも参加されました。全体で約40人の参加者の内、半数が一緒に行く事になりました。開催前日の夜にホテルに入るスケジュールで午後の5時半に飛行機が出るというものでした。最近南米でも欧米のような格安の航空会社が力を付けて来ており、今回利用したのはブラジルで急成長しているゴール便でした。IATAに加盟していないということで他の便からの乗り継ぎも難しく、通常の航空券も無くマイレージも無く、畿内サービスも最小限という会社です。アスンシオン市内には事務所は無く空港の事務所のみで営業、旅行会社での販売はほとんど無くインターネットでの販売が主力というものです。確かに無駄を省いて値段を下げるのは良い事で人気の秘訣のようです。ただ安いのは良いのですが、この便は朝サンパウロを発ち、クリチバ、アスンシオンに寄ってブエノスアイレスまでの便で帰りも同じコースを取るというものです。その為に遅れが目立ち大体1時間は遅れるのが普通のようです。本来であれば4時半発なのですが、一時間遅れて午後5時半、夕暮れの中クリチバに向かって飛行機は飛び立ちました。

飛行機の中はブエノスアイレスから来た乗客で溢れており、チケットに記載されている場所にはシート番号をダブル発行したようで、既に他の客が座っていました。しばらく待たされた後にかなり後ろの通路側でも窓側でも無い窮屈な中央の席に他のメンバーから一人離れて座りました。飛行機が飛び立って間も無く少々眠くなりウトウトとしていましたが、急に目が覚め、「この飛行機は落ちる」という強い恐怖感が湧いて来ました。「自分は何でこんな落ちる飛行機に乗ったのだろう」という後悔の気持ちが溢れ、アスンシオンでの日常の生活が楽しく思い出されて来ました。遠くから「こっちへ来い」と呼ばれている、そんな感じもありました。寒い冬ですが冷や汗をかいていたと思います。アスンシオンからクリチバまでの飛行時間は1時間10分ですが、非常に長く感じ、時計を持っていませんでしたので、何でこんなに時間がかかるのか何時までも着かないのか何か異常な事態が起きているのではないかと不安で一杯になっていました。今振り返りますと実際には完全に起きていたので無くウトウトしながら、夢うつつの状態にあったのだと思います。隣の人に時間を尋ねると予定通りで出発してから1時間が経過しただけでした。飛行機がクリチバ空港に近くなると外は雨が降っていました。低い雲が立ち込める中に飛行機は着陸をしましたが、今まで経験した事がないほど下手な着陸で「ドスン」と落ちるように着陸しました。目が完全に覚め、無事に着陸した事に安堵しそして何であのような気持ちになっていたのか非常に不思議に思っていました。

アナウンスがあり、「サンパウロのガルーリョス国際空港、コンゴーニャス国内専用空港共に乗客で溢れており、この飛行機はしばらくここで待ちます」との事でした。基本的には機内サービスの無いゴール航空ですが、「腹が減った」と文句を言いますと水と美味しく無いサンドイッチが出て来ました。3時間ここで待たされた後約50分のフライトでサンパウロに向かいました。今度はしっかりと起きていた事もあり、先ほどのような感覚には全くなりませんでした。そしてサンパウロ国際空港に到着しますと何となく様子が変でした。迎えの人に尋ねるとコンゴーニャス国内専用空港で飛行機が着陸に失敗し200人が犠牲になった事を知らされました。起きた時間はブラジル時間6時50分、パラグアイの時間では午後5時50分、我々の飛行機がアスンシオンを出て15分くらいの時間、恐怖の気持ちで一杯になった時です。それを聞いて「ああ、あの感覚はこのことだったのか」と妙に納得してしまいました。自分の乗っている飛行機が落ちるのでは無く、航空事故に遭遇した人達の無念の思いが飛んでいる飛行機に居た自分に伝わったのかと思ったのです。超自然な感覚ですが、今でもやはり亡くなられた方々の怨念であったと思っています。人間の意志、自我というものは物理的な人間の肉体の中に宿してはいますが、実際にはどのように存在しているかは解明出来ていません、ある意味物理学では説明の出来ない超自然なものであり、このように無念の最後を遂げた他人の自我が伝わっても不思議が無いのかも知れません。またクリチバ空港の際に非常に下手であったのはクルーが情報を知っていたからだと思います。とにかく無事に帰って来て現在このような体験談を書ける事は幸せであった思っています。




成功体験をインターネットで調べますと大体が良い例で出て来ます。出来るだけ成功体験を積み重ねましょう、というような感じです。成功体験を何回か経ますと多分自信が付き何か試練に直面しても突破する力になるのでしょう。ただ成功体験が仇にあるケースも多いように見えます。上手く行くと次も同じように上手く行くと考え、慢心に繋がり油断する事も多いと思います。

当地パラグアイに来る前にブラジルに居ましたが、皆さん「不景気だ」と言うのです。毎年「不景気」で今でもブラジルの人は不景気と言います。20年近くも不景気が続いている事になります。多少おかしいと思い、「何時景気が良かったのですか?」と尋ねますと「60年代」と答えるのです。治安も良くサンパウロは好景気に湧きブラジルは輝いていたと言うのです。確かにこの時代はブラジルを「未来の大国」と呼んで持て囃し、日本からもブラジルの政府機関と組んで大型のプロジェクトに次々と投資が行なわれ、空前の好景気であったようです。この時の成功体験があるので、皆さん口々に不景気であると言う訳です。パラグアイに来ても同じような現象があります。皆さん「不景気だ」というのです。「何時が景気が良かったのですか?」と尋ねますと「イタイプダム建設の時」と答えるのです。イタイプダムは世界一の水力発電ダムでブラジルの電力不足を補う為にパラグアイとの国境に建設されたもので、国境に在るので権利は半分半分という事でパラグアイ側が非常に潤いました。この時の成功体験が忘れられないのでしょう。現在南米の経済状態は概ね良好だと見ていますが、「あの時」と比較すると不景気なのでしょう。

日本の歴史を見ていて第二次世界大戦において何故あれほど精神主義に走り無謀な突撃を行なったのだろうと不思議に思っていました。これは何と西南戦争の成功体験に由来するというのです。鹿児島の武士軍団に対応する為に新政府は近代装備の新しい軍団を形成し攻めますが、勇猛果敢な鹿児島武士に恐れをなしてなかなか効果が上がらなかったそうです。そこで元会津藩士などの武士で抜刀隊を作り突撃して敵に勝ったそうです。ここから精神主義の抜刀精神が生まれたという事で一種の成功体験がその後の歴史の流れを作ったと言えます。近代的な合理的な軍事理論よりも抜刀突撃が効果があるという事になったようです。第二次世界大戦の完敗により、ようやくこの呪縛から解き放たれたと言えますが、戦後になっても企業によってはまだまだこの抜刀突撃主義が続いていたように思います。もしあの時、近代兵器で武装した多くが元農民からなる軍隊が勝利を収めていたならばその後の歴史はかなり異なったものとなったでしょう。

米国は何ゆえにあれほど世界で戦い自身が信じる民主主義を押し付けているのか不思議になる事があります。かつてはモンロー主義で米州以外のいざこざには関与しないとしていた方針が一転して世界に高貴なる民主主義を流布する義務があるという事になったのでしょう?一番のきっかけは日本占領にあると思っています。第二次世界大戦前には日本は米国にとって得たいの知れない恐るべき国家、精神主義で突撃して来る国と見てたはずです。日本占領で米国は民主主義の自国にとって尾っぽを振り続ける国に変える事が出来ました。この成功体験があるので、特にアジアにおいては同じ事を再現出来ると思ったのでしょう。朝鮮戦争では南半分は米国型の国家にする事が出来、半分だけ成功しました。ベトナム戦争では負けて敗退する結果となりました。これは時代と運が悪かっただけと考え、再度イラクで挑戦しています。日本での成功体験から自分達が抑えきれると考えているのでしょう。当然の事ですが、60年前の日本と現代のイラクとでは歴史も置かれている立場も住んでいる人も全く異なります。ベトナムは敗退して居なくなれば問題は解決し、その後はベトナム自身が努力して国家を発展させましたが、イラクの場合には今ここで退いたらたちまち大混乱となり、戦禍が周辺地域に飛び火して西アジア全体が騒然となり、世界に大きな影響を与える事になるでしょう。退くに退けない泥沼状態に陥ってしまったように見えます。成功体験があるのでイラクに深入りしてしまった米国、身動きが取れない現在の状況をどう打開して行くのか注目です。






日本から離れて暮らしていますと日本文化とは何か、日本らしさとは何かを考える事がよくあります。生花、茶道、武道そして食に関しても日本らしい物が多くあります。考え方としては新渡戸稲造の「武士道」などが有名ですが最近は日本人の中に「引き分け」を好む考え方が在る、これが色々な面に大きく影響していると見ています。日本人は何事でも引き分けにし、曖昧にして両者を混ぜて中間色にしてしまうのが特色という訳です。一番端的な例はプロ野球です。米大リーグでは引き分け等ありません。とにかく決着が着くまで戦います。何かの事情があると「何回・何アウトから」という形で別の日に試合を行ないます。試合は勝敗を付けるものであるという思想が根底にあるのだと思います。これに対して日本では引き分けがあります。各チーム年間数試合はあり、これが微妙に優勝に影響する事もあります。時間切れで引き分けになるのは当然と考えています。

国内の戦争で有名で人気があるのが「川中島の合戦」です。武田信玄と上杉謙信が何回も同じ場所で戦い最後まで決着が付かなかったのですが、この戦いに関しては今でも根強いファンが居ます。しかしながら双方とも中央から離れた場所で死闘を繰り広げるという愚を犯したのでこの戦いに固執して年齢が高くなり最後には天下を取る事が出来なくなってしまう。このような田舎で戦争をしていた事は結果的には余り賢いとは言えないと思います。確かにそれなりの事情があるのでしょうが、武田も早目に西を目指して行くべきであったのでしょう。外国に人にとってはこのような戦争を評価する考え方は理解出来ないと思います。戦争を模して作られている「将棋」にもこの思想が入り込んで世界各地に在る将棋の中で唯一相手の駒を自軍の勢力として利用出来るルールになっています。決着を付けない、要するに敵は殺して廃するのでは無く再利用するというのがいかにも日本的であると思います。

思想の面でも神仏合体というものがあります。外来の仏教が入って来て一般の人に理解出来ないとなるとそれまで一般に最も信仰されたいた神様と仏教の神を一緒にしてしまう、というのがありますが、本地垂迹要するに八百万の神々は、実は様々な仏が化身として日本の地に現れた権現であるとする考えで、伝統の神道かそれとも外国から入った仏教かの選択を迫られた当時の日本人の出した答えであった訳です。「南無八幡大菩薩」とはそれまであった八幡神は菩薩であるというものです。仏教はその後も日本では変化を遂げて本来は修行を通じて煩悩を取り除き悟りを得るというものであったのが、天台の思想では信じれば救われるという事になり、非常に日本的なものになって行きます。他の国と比較してキリスト教が余り信者を増やす事が出来なかったのは仏教と比較して聖典宗教の為に曖昧さが少なかったからだと思いますし、イスラム教はもっと日本に入り込むのは難しいと思います。

日本は外交が余り上手では無いとよく言われますがこの引き分け思想が大きく影響しているのでは無いかと思っています。「全方位外交」などという世界の誰とも仲良くしましょうというのが日本の基本姿勢のようですが、これは正直無理であると思います。例えばパレスチナの地を巡って二千年間の争いをしているアラブとユダヤですが、敵の味方は敵であると思うことでしょう。白黒をはっきりされるのを避ける為の方便として出ているのがこの「全方位外交」と思います。日本人は外国音痴で日本的な発想で国際問題を判断し、誤った結論を出す事がよくありますが、自分のこの特徴をよく理解して臨めばもっと適切に対処出来るものと思います。







日本の少年や若者に将来何になりたいのか希望を聞くと多分それぞれの状況にも拠りますが「漫画家」「漫才師」「野球選手」「医師」「国家公務員」「なという答えが返って来るのだと想像します。個人的には「科学技術者」とか「エンジニア」という答えを期待したいのですが、余り多くは無いのではないかと思います。日本は科学立国であり、原料そしてエネルギーを輸入し物を作りそれを外国に販売しその利益で食料を購入しています。食べる為の稼ぎは技術力で生み出しているのが日本の基本的な構造です。その意味でもエンジニアは金の卵を産む国の宝というべきものだと考えます。

医師や国家公務員が人気があるのは生活が安定している、高い収入がある、社会的な地位が高いなどという理由からでしょう。公務員の良さはお金を稼ぐ職業では無く使うのが仕事という点です。仕事の大変さ苦労があったとしても会社に勤務している人とは本質的に異なるものだと思うのです。人の苦労というのは見えないものですのでそこそこやっていれば生活が出来、休みも多く取れると考えている若者が多いのでしょう。医師の人気は高い収入と失業の心配が余り無い事、社会的な地位が高い事などが挙げられると思います。医師の給与が高いのは当然で人間の生命を直接扱う職業であり、常に緊張を要求されるからであると思います。またもう一つの大きな要因として常に病人と接しており一番病気にかかり易いからで健康に対するリスクを常に負いながら仕事をしています。この二つの職業に就くには勉強をし、学費として大金を準備するか難しい試験に合格する必要があり、誰でもなれる道ではありません。

最初に挙げた人気のある職業の中で一番簡単になれるように見えて多くの若者に人気があるのは漫才師だと思います。漫才師という職業は誰でも参入が可能な分、相当に競争が激しく、ほとんどの人が途中で挫折しているでしょうし、一度テレビなどに出演出来るレベルに達したとしても一発屋として多くは短期間だけで終わり、長期にわたり人気タレントとして活躍し、生活が出来る人はほんのごく少数だと思います。それでも多くの人がこの道に挑んでいます。聞けば最大手の吉本のタレントになるには最初に付属の学校に自費で通わなくてはならないそうです。アルバイトをやりながらこの学校に通い多くのライバルと競い合いながら可能性を探るのだそうです。ここを勝ち抜いてスポットライトを浴びる事が出来るのは少数であり、その後も絶えず多数の後輩が出て来るので獲得したポジションを維持するのさえ大変です。それでもこの道を目指すのは野球や将棋のプロのように明確な高いレベルを求められる事は無くプロになれる道であり、一見すると誰にでもチャンスがあるように見えるからだと思うのです。それでも多くの人が目指すのは僅かな数ですがスーパースターが居るからだと思うのです。ダウンタウン、島田伸介、ビートたけし、爆笑問題などのスターはテレビで適当にしゃっべいるだけで高額の所得があり、自分もあのようになりたいと思うのは自然だと思います。目指す人はそれが過酷な道であり、狭い門を幾つも通過する必要があることを分かっていてもチャンスがあるから目指すのだと思います。

エンジニアや科学者はどうでしょう。高度成長期、現在の団塊の世代が社会に出る時代は「理工系ブーム」であったそうです。現在と時代が異なりエンジニアが不足していて出世も早く大きな可能性があるように見えたのだと思います。その当時は出来る学生はこぞって工学部を目指す時代であったそうです。時代は変化して会社に勤務するエンジニアというのは社会的な地位はそこそこです。工場や建設現場で作業着で油まみれもしくは埃まみれになって働く必要があります。物作りの楽しさはあるでしょうが、高い安定した品質を求められるのと同時に工期、コストを厳守しなければなりません、作業の効率化、コスト削減は厳しさを増すばかりです。技術の進歩はどの分野にもあり、常に新しい情報を取り入れて勉強して行かなければなりません。またリストラなどのリスクは常にあり、到底安定している職業とは言えません。例えば土木設計の技術者になるには相当の勉強と努力と時間が必要ですが、多くのゼネコンではリストラされた時には行き場、再就職の場所がありません。このように長年掛けた努力が水泡と化す事がよくあります。

それではこの時代に技術者に優秀な学生を呼び込むにはどのようにしたら良いのでしょう。医師や国家公務員のようになればある程度の社会的な地位と安定した雇用もしくは報酬が期待出来る、それと同程度の対価を支払えないというのであれば、漫才師のようなスーパースターが目立つようにするしかないのかも知れません。数年前技術者でサラリーマンであった田中耕一さんがノーベル賞を受けるという事がありました。普通のサラリーマンが一躍スーパースターとなり、エンジニアが見直されました。このようなスーパースターが誕生するチャンスをもっと多く作り讃える必要があるのかも知れません。最近ようやく社員が何か発明した際に報酬が多少は正当に出るようになりました。青色ダイオードを発明した中村さんの場合にはほとんど一人で開発したにも関わらず社員であったからという理由で会社はその利益を正当には配分せず裁判沙汰にまでなりました。これが一つの契機となり発明に対して企業は特別の対価を支払うようにはなりましたが、まだその金額は十分とは思えません。何か大きな発明をして企業に莫大な利益をもたらした場合には数億円単位で支払うべきであると思います、少なくとも一流プロ野球の選手やお笑いのトップ並みには支払いをするべきでその程度の報酬が無いと後に続く人も出て来ないでしょう。学生時代に国際数学コンテストで優秀な成績を収めた学生は他の国では科学者か技術者になるのが普通ですが、日本の場合にはほとんど医師になっているようです。適正、興味は科学技術にあるのでしょうが、医師の方の報酬と社会的な地位の方が魅力的であると考えるのでしょう。エンジニアが高度成長期の時代のように再び職種にならないと日本の将来は危ういものがあり、社会全体として何らの手立てを講じて行く必要があると考えます。




人類は現在地球上に70億人近い人たちが暮らしていると言います。考えるに人類の個人の総意みたいなものがあり、人類の歴史を刻んでいるのではないかと考えるこの頃です。総意とは現在生きている人全員の意思もしかしたらむしろそのDNAの意思なのかも知れませんが一人一人がベクトルを持ち全世界の総計のベクトルが総意と考えます。個人の意思なのか個人の肉体自体それぞれはキャリアーでもしかしたらDNAの意思なのかも知れませんが人類全体の進む方向を決めているのではないかと想像するのです。勿論一人一人の方向性、強さは異なると思いますが、総合計は大きなもので一つの方向性を示していると考えるのです。

チンパンジーと別れて人類は進化して来ましたが、現在に至るまでの過程で幾つもの亜種が現れその数は20種類にも上ると言います。他の亜種が全て消滅させ現世人類が生き残ったと考えられています。ある時には飢餓への対策として硬い根を食べられる種と雑食性の肉食まで行う種が現れ競い合い、最終的には我々に繋がる肉食の種が残るなど多くの他の種類の人類と戦い勝ち残って来ました。その後アフリカで生き抜いた祖先は数万年前に数百名が出アフリカを果たし他の大陸に広がって現在に至ったと考えられています。その当時とにかく種としての総意は、まずは世界中に拡散し数を増やすの事であったと想像します。全世界に広がり、地域的なフロンティアは無くなると文化文明を持つようになります。これはもっと効率的に食料を得る事そして安全安心で衛生的な暮しが実行出来る事でより多くの人口を養えるようにする為であったと考えます。世界を覆い人口が増えると強い男を選択する為に戦争が行われました。戦争を行えば弱肉強食でより強い男が子孫を残せるという事であったのでしょう。

ある程度経ちますと戦争が高度化し巨大化し全体の生存を脅かす程の存在となるとこれを悪として抑制します。そして現在は人種間の開きが大きくなりました。このままでは亜種が生まれる危険、遠方の人類とは別種類になる危険が出て来たのでこれを混ぜ合わせる事が行われるようになりました。科学文明の発達は手段で目的は交通と通信を発達させ人を遠方に運び混ぜる事にあったのでないでしょうかか?混ぜる事で均一化を促進し種としての標準化を図るという訳です。国境という物は小さな戦争によって強い男を選択する為には有効でしたが、現代社会では余り意味が無いので次第にボーダレス化しているのは当然だと思います。近い将来には国境というものは存在の意味を失うと考えています。世界の代表達が温暖化や世界の将来に関して議論をしていますが、必ずしも本来的な人類の総意とは同じとは思えません。人類の想像を超える事態を既に想定し種として準備を開始しているのかも知れません。



人間は23の染色体を持っていてその内の一対が男性と女性で異なり性別は男性がXY、女性がXXとなっています。男性である事を決定するY遺伝子は父から息子へと男子のみで受け継がれている為にしばしばエラーが生じその度に次第に破壊され小さくなって来ているそうです。Xが1098個から出来ているのに対してYは僅かに78しか無いそうです。これはX染色体は男女両方がから提供されるのでエラーが生じても修復されて問題がないそうです。Y染色体の場合には今後もエラーが生じ次第に減少し数百万年後にはY染色体が消滅するという説まであります。

日本では家意識があります。男系の姓を代々受け継ぎ家門を維持する事が男子の役割とされ、また江戸時代、女性は借り腹という意識があり女性の体を借りて子孫を残すという発想がありました。これはY遺伝子の継続維持が根本にあるのだと思います。韓国では更に徹底しており、族譜なるものがあり、男系での親戚関係が長期間に渡り記されています。言い方を変えますと同じ一人の男性から出発したグループという事で同じY染色体を持っているグループという見方も出来ます。韓国では現在でも貫通罪、要するに結婚した女性が他の男性と関係を持つ事を禁じていますが、これもY染色体の維持に繋がっているのだと見ますと頷けます。同じ本籍に属する同じ姓の人とは近親であり倫理的な観点から結婚してはならないと考える根底にも染色体が同じである人との結婚を避ける意味があるのかも知れませんね。

更に近年は特に環境ホルモンなどの影響もあり、人類においては特に精子が不活発になり、男の能力に問題が出始めています。これを何とかしようと、生殖活動を活性化する為に男性の欲望を少しでも刺激する為に春画、そしてエッチな本やビデオなどが登場したのでしょう。子孫を残せる男が子孫を残す行動を意欲を持ってもらわないと将来が危ういというのが実情であったのでしょう。それでも男は弱りいよいよ自然な生殖活動では難しくなる人も多くなりバイアグラなどという薬が登場し、最終的には人工受精なる手段を開発し子孫を残すに至っています。

この先は胎盤を作る情報などY染色体の中の必要な情報を取り出し他の染色体に組み込むなどして使用するようになるのかも知れません。個体自身のコピーである単性生殖ですとエラーが生じ易く種を維持するには不安定になるので女性同士でも交配が可能にして男が絶えても子孫が残せるようにして行くのかも知れませんね。そうなりますとY染色体は不要となり男は必要が無くなります。そのような事態になりますと標本的に男性を残すのみとなってしまうのでしょう。男が生き残れるのか多少心配になるこの頃です。




世界が未曾有の経済危機に陥っているというニュースが毎日のように流れています。米国では多くの金融機関、証券会社更にはGMなどの自動車産業が大きなダメージを受けているのだそうです。日本も大きな影響があるようで株価は下がりソニー、トヨタなどの世界的な企業も苦戦しています。実態の経済が相当悪いのは確かでしょうが何となく世間一般には深刻さは感じられず本当に不況なのだろうか、考え込んでしまいます。経済の指標等の数字を見ている限りではその通りなのでしょう。

ある方の論理によりますと資本主義というのは一種のねずみ講のようなもので最初に参加した国ほど多くの利益を得る事が出来、最後の方の参加者になると収奪ばかりされるのだそうです。最初の資本主義バージョン1では産業革命により起きたもので、英国が中心であり、利益は英国が独占していた。次のバージョン2はアヘン戦争で中国をはけ口として組み込み第一次世界大戦で十分なリセットが行われず、不安定な状況となり当時の5大工業国である日米英独ソ五カ国による叩き合い要するに第二次世界大戦により米国を除く4ヶ国が戦争で疲弊して終わりバージョン3は米国の覇権が確定して始まる。そしてその終りに近づいているというのがこの説です。

バージョン3である現在の資本主義は機械や電気装置、自動車など工業製品を売っている国が有利というものでしたが、米国はこの点で比較優位には立てないとみるとバージョン4へ移行する事を画策し、ITと金融が核となる資本主義へグロバリゼーションの名の下に世界中が向かうように仕向けているのが現状と見ています。全世界がこれに迎合する事無く冷ややかな国が多い事もあり、一旦挫折したのが今回の経済危機であると思います。

前のバージョンの資本主義が終了する際には世界は二つの世界大戦という痛みを経験しました。現在は大きな出来事と言っても株価が下がった会社の経営状況が良くないなど見た目には何も変わっていない要するにインフラの破壊や戦争などは起きていません。これでは余りにもバージョンを変えて新たな資本主義に入るのにはパワー不足、弱い気がします。そうなりますとどこかで戦争を企てるかも知れません、大戦争が勃発して世界中が巻き込まれ大きなインフレを起こし、多くの国では債務を帳消しにしてまたゼロからスタートするという事です。ただ次のバージョンが米国の狙っている「IT」と}金融」そして著作権などの「知的財産」が中心になるのかどうかは分からないと思います。米国は座して世界中から使用料のような形でお金が入って来るという米国にとってだけは非常に有利で都合の良いシステムを世界が受け入れるとは到底思えません。9・11のような反発は当然であり、米国の為に世界が働くような仕組みに追随はしないでしょう。そうなりますと混乱は当分続くと考えていた方が良いのかも知れませんね。 

世界全体で同じ見方であるとは言えません。南米では北半球の人は何故あれほど大騒ぎをしているのだろうと不思議に思っている事でしょう。勿論南米にも大波は押し寄せ甚大な影響が出ているのは間違いし、これからその危機は大きくなる事でしょう。それでも南米では多くの人は「大した事は無い」と考えていると思います。ブラジルの預金封鎖、アルゼンチンの経済危機、この20年間だけを取っても南米では様々な経済の荒波があり南米人は少々の波には平気になっており、乗り越える知恵を備えています。「この程度の事はよくあることさ、北米や欧州・日本の連中が何でこの程度の事で大騒ぎをしているのだとう」そして「ここは北半球の連中が元気が無いので今がチャンス」と考えている人が多いと思います。




何かのセミナーとか研修等に参加しますと必ず出て来る言葉が「意識改革」です。「意識改革を行って仕事の効率を上げよう」などと言われます。会社のような小さな限られたコミュニティーの中でさせ意識改革を行う事は難しくまして政治の世界で国民を相手に行う事は更に難しいと思われます。時には外からの圧力や戦争、占領などを経て意識改革が起きる事もあります。日本は戦後民主平和に路線変更しそれまでの軍事国家を止め武器を捨て外国を占領する事よりも物を作り売る事に頭を切り替える事に成功し経済大国を築きましたがこのような意識改革はは米国を始めとする連合国との戦争の敗北の結果に起きたと言えるでしょう。韓国は現在は産業国として世界に冠たるものがあり人権を尊重する自由で民主的な国家になっていますが、長い李氏朝鮮の時代には考えられなかった改革を進め国民の意識が変わったのは日韓併合があったからでしょう。日韓併合に関しては功罪ありますが韓国民の意識改革の原点になっているのではないかと思います。

日本で戦前の軍国主義の時代の前に戦国時代にも戦いによって他国を占領し領土を広げる事が常識であった時代があります。戦国の世が終り秀吉が国内を統一し、まず行ったのが刀狩りと身分の固定です。農民が武器を手に戦いに参加する事が無いよう兵農分離を進めました。それでも天下泰平とは行かず関ヶ原の合戦から徳川に政権が移りました。徳川の幕府が出来た当時の世相はその後の安定した江戸中後期とは全く異なる殺伐としてもので多くの浪人が居て治安も相当悪かったたと想像します。江戸時代が我々が知るような強力な幕府の下で天下泰平の世の中になるのは元禄時代辺りでしょう。この時代になりお取りつぶしになる大名も減り安定した時代になった訳です。ここから幕末までの約200年近く大きな事件も無く江戸は世界最大の都市で警察組織も非常に小さなものであったにも関わらず大きな事件も起きず泰平の時代が続きます。これは元禄の時代に国民の意識改革を強力に実行したからだと思っています。当時の将軍は綱吉、「生類憐みの令」なる法令を公布し、動物などの殺生を禁止しました。お犬様に暴力も振れない状況となり当時の国民には不人気であったと思いますがこれにより殺傷事件が減り平和な時代を実現したものと思います。その過程で起きた「忠臣蔵」要するに播州赤穂浅野家の家臣による討ち入りに対して世論が同情的であったにも関わらず綱吉が断固たる処置を講じたのは当然であり、殿中で刃傷騒ぎを起こした浅野長恒には相当立腹し即日切腹という判断は当然であったと思います。とにかく徹底的に国民の意識改革を断行した綱吉は平時に国民の意識を変えたという点ではすごい人物、為政者であると思います。

日本は戦後の成功体験からまだ脱却をする事が出来ずこれからの時代の方向を持たないまま彷徨っているように見えます。政治家はこのような状況の中で国民に国の進方向性を示し綱吉のように強硬な手段を用いてでも国民に不人気でも意識改革を行う政策を実施する必要があるのでしょうが、民主主義の欠点として選挙権がある国民不人気の政策を強行する事は出来ないという制約の中では実現は難しいと思います。民主国家の中で政治の力で平時に国民を意識改革させるのは実際には無理なのかも知れませんね。日本人が意識改革をし、再び強力に前に進むようになるには民主国家であることか平時である事のいずれかの条件が崩れる時まで待つ必要があるのかと考え込んでしまいます。







国家の発展と社会の真の安定には何が必要なのでしょうか?個人的には嘘が少ない事が何より重要なのではないかと考えます。日本では国家的な嘘が幾つかあります。どう見ても軍隊を自衛隊と呼ぶ、人の能力は千差万別なのに教育の場では公平平等とする。などそれ程大きな嘘はついていないように見えます。自衛隊にしても皆が暮らしている日常とは別次元のもので大きな嘘にはなっていないように思います。

世界で驚異の経済発展を遂げている中国はどうでしょうか?この国は共産党の一党独裁の国です。資本家を打倒してプロリタリア革命を起こして出来た国家ですが、現在は貧富の差が広がっています。農民戸籍と都市戸籍に分かれていて農民が都市に正規に居住する事が出来ません。これなどは共産党の精神に最も反するものです。国家の表題と実態が乖離しており、その傾向は強まるばかりです。共産党は労働こそが価値という思想ですが、株式投資に走る人々の姿を見ますと大きな矛盾を感じます。様々な社会の中の軋轢、問題を大きくならない内に処理して行けるのかが今後も中国が発展出来るかどうかの鍵であると思います。そしてインドも中国と共に経済が発展している国で世界中が注目していますが、カースト制が未だに根強く残っており、身分差別が半ば公然と行われています。貧困層が依然として大きな割合を占めておりITを用いる先進的な頭脳集団の国というキャッチフレーズとは少々内容が異なってしまっているように見えます。

もう一つ世界の大きな問題はイスラエルでしょう。イスラエルに住んでいたユダヤ人は国を追われて世界に散らばったとされていますが、最近特にそれは事実の全てでは無く多くの古代イスラエルの人はそこに残りその後キリスト教やイスラム教に改宗し現在のパレスチナ人になっていて、外の地域で後の時代にユダヤ教に改宗した人達の子孫が現在のユダヤ人となっているという説があります。単純に考えますと全ての古代ユダヤ人が追放されたとは考え難く多くはその地に残るのが自然であり、この説は説得力があります。イスラエル建国はイスラムに西アジア全域を支配されるのはまずいと考えた人達の名案だと思いますが嘘とまでは断言は出来なくとも二千年前の故事が国家設立の根拠となっているイスラエルですので常に不安定な状態にあるのは仕方が無い事なのでしょう。

世界で一番の嘘つき国家の代表格は何と言いましても朝鮮でしょう。共産主義という建前ですが、絶対君主専制のような軍事国家であり、トップは金日成の一族がなるという不文律が存在しているように感じます。プロパガンダに拠りますと、基本的人権が守られ、身分差別も無く労働に喜びを感じる理想的な共産国が実現しているとしていますが、実際には李氏朝鮮時代とさほど変わらない状況で身分の差別は厳格で多くの国民が貧困に喘ぎながら暮らしています。韓国や米国と対立しながら存続していますが、対立が国家存続の強烈なモチベーションとなっており、韓国が接近して緊張が無くなると社会が不安定になる事に気が付き、最近ではまた敵対政策を取っています。

さて、嘘つき国家の将来はどのようなものでしょう。日本は第二次世界大戦の際には「大本営発表」で大きな嘘をつき国民に真実を隠しました。その結果は国家の崩壊と明治からの政府の終焉です。ソビエト連邦は「金持ちが無くなり平等になる」と人民に説明しましたが皆が貧乏になりかつその中で一部の特権階級が出来て矛盾だらけとなり最後はあえなく消滅しました。嘘が多く国民に真実を伝えていない国家は何となく胡散臭く、その気配が感じられます。嘘を多くついている国家、社会の基盤になっている部分が嘘の国は常に社会が不安定で政府に対する国民の真の大事に思う気持ちが無く結局は存続が難しくなり崩壊してしまう可能性が高いと見ています。





世界のボーダレス化が加速しより経済的な場所を求めて資本・金が動いているように見えます。中国・インドに企業が進出するなど世界では大きな変化が起きています。国としての日本は人口も減り始め、財政の問題、高齢化の重しがこれから社会全体に降り掛かって来るでしょうし余り魅力が無いようにも見えます。日本人の中には自信を失い将来に悲観的な意見が多いのも理解出来ます。この中で世界を国対抗では無く都市対抗と考えると様子が異なると思うのです。シンガポールや香港など古くはヴェネチアなどが都市国家的な存在でしたが、世界の大都市は富を競って争っているように見えます。具体的には世界の株式市場は時差の関係上、ニューヨーク、ロンドン、東京で24時間をカバーしていますが、東京の地位を上海やシンガポールが狙っています。空のターミナルとしてはアジアの拠点としてソウルなどが設備の充実を行い東京・成田の地位を奪おうと懸命です。このようなアジア唯一の先進国としての優位性も失いつつあるように見えます。このような状況の中で東京の現在、そして将来はどうなるのでしょう、NHKで沸騰都市という番組がありましたが、最終回、世界の沸騰都市の中で選ばれたのが東京でした。本当に悲観的な状況なのでしょうか。個人的には東京は世界の中で特異な存在であり今後も膨張を続けて行くと見ています。確かに日本の負の面は大きいですが他のライバル達も多くの問題を抱えており東京の世界都市としての比較優位は動かない、むしろ今後ますます存在が巨大化しているのではないかと思っています。

東京に行き、中心部の帝国ホテル辺りに宿泊し、丸の内でビジネスをして銀座で食事をして空いた時間は皇居付近を散策して過ごすとします。これですとニューヨークのマンハッタン、パリのシャンゼリゼ通り、ロンドンのピカデリーサーカスと比較してインパクトは少なく静かな都市、特に超大都会とは感じないで帰国してしまうのでしょう。東京の凄さは広がりとポイントの多さそして鉄道網を始めとするインフラの強さにあるように思います。ニューヨークに行きますと五番街辺りの高層ビル群に目を奪われます。ただ地図を見ますとマンハッタン島は意外に小さくそして高層ビルが在るのはダウンタンに近い金融センターとミッドタウンに限られています。他の地域は想像以上に雑然としています。少し街から離れると大きなショッピングはあるようですが、まとまった街という感じではありません。世界の大都市の多くが似たような状況にあると思います。これに対して東京は首都圏に在るJR、私鉄のどの駅もある程度の街になっています。例えばよく利用する京王線においても笹塚、千歳烏山、調布等は大きな商店街がありますし、その他の各駅停車の電車しか止まらないような駅の周辺も大きな街になっている場所も多くあります。例えば国領駅周辺は最近は発展して目を見張るばかりですが、京王線を利用しない大多数の東京の人もこの街の存在すら知らないと思います、ただ、この程度の街であれば首都圏では多分数百か所はあると思いますし、その多くは知りません。このようにポイントの多さというのは凄いものがあると思います。アルゼンチンのブエノスアイレスは南米を代表する大都会でフロリダ通り、ラバージェ通りなどの繁華街がありますが、この程度の商店街であれば23区内は勿論、町田、八王子、吉祥寺、柏、大宮、横浜、千葉など首都圏には数十か所はあると思います。もう一つポイントの観光に関しても東京であれば日帰りで一年間色々な場所に行ける程見る場所があると思います。歴史名所の数、テーマパーク、博物館、美術館、数知れずです。近郊にも箱根、日光、熱海などを始め名所が数多く存在します、このような都市は世界にはまず無いと思うのです。そしてインフラと都市整備、安全性は世界にも類が無いと思います。東京の中にスラムが無い事も特筆するべきでしょう。地価が高騰し以前は比較的貧しい地区であった場所、工場地帯などが高層住宅に代わり建っています。

さて、東京の将来を考えますと放置しておいても世界の人々は調査を市より多くの人が東京に関心を示し更に巨大化して行くでしょう。世界の巨大都市の激しい競争の中で勝ち上がって行く可能性は大きいと見ています。その為にも観光で東京を訪問する人を増やし、そして少しでも長い期間滞在してもうら方法を模索するべきであると思っています。現在外国人そして永住者にJRパスなる鉄道のフリーチケットを販売していますが当然の事ながら私鉄・バスは利用出来ません。関東地方全域でほとんどの交通機関でパスネットが利用出来るようになっています。これを一定期間の固定価格で外国人用に販売するのが良いでしょう。3週間首都圏に滞在してもらうように努力して行くべきであると思います。外国人特に若い世代に日本に来て長期間滞在型の旅行をしてもらうよう努めて行くべきでしょうね。




世界を取り巻く環境が激変し、世界でボーダレスが加速しているように感じます。遠くの国との交流・交易が進み、経済もより一体化していると感じます。この中で日本人の国際感覚にかなり疑問を持っています。南米に住んでいて機会があり訪日して経済セミナー等を開催しますと日本の人は関心を持ち、よく勉強をしていると感じるのですが、よく考えてみますとこのようなセミナーや展示会に参加する人は元々南米に関心を持っている人、取引がある人であり、この人達が理解していると言って一般的に認知されるとは言えない訳です。クイズ番組を見ていて一般常識の中で「地理」の理解が不足していると強く感じます。「中東を除くアジアの首都を一つ挙げる」という問題があり、まず「中東」が分からない、そしてまともに回答が出来ないのには正直驚きました。「ニューベリー」:これはインドのニューデリーを間違い、プーケット:日本では有名なリゾートで、遊ぶことしか考えていないのでしょう。ひどいのになると「かんこく」と答えている人が居ました。漢字では無くひらがなで書いているのでこれが「韓国」と国という文字が入っていることすら考えていないのでしょう。「タイワン」というものありました。大体台湾が国家であるのかどうかは非常に微妙な問題でもし「台北」と書いた場合にはこれを政界にするのかどうかは難しい判断が必要であると思います。台湾という国は存在せず当然あくまで正式には「中華民国」であり、公式には首都は南京です。教科書には「台北」と書いている指摘がありますが「中央政府は台北にある」という表現に留めており、決して首都・台北とは書いていません。

どうしてこれほどまで地理の知識が無いのか不思議に思っていましたが、ある方から数年前の地理の教科書を借りて驚きました。世界の説明の中に南米とアフリカが無いのです。一般の日本人が南米とアフリカに対する認識が薄いとは思っていましたが、まさか中学の教科書に全く載っていないとは知りませんでした。当地パラグアイに関して学事は一切なく義務教育を終える、要するに南米とアフリカを学ぶ必要は無いとしているのです。国際人を育てる上で学生への地理教育が必要である事は間違い無いと思っています。英語を小学校から教える、高校では英語の授業は英語で行うなどが言われていますが、教える方がしっかりと準備が出来ていないのにどのようにして行うのでしょう。確かに手段としての語学は重要で英語を重要視するのは悪いとは言いませんが、大学入試でクイズのような難解な英語だけで合否を判断するのは間違っていると思います。地理など受験に取る人はほとんどおらず、従って高校ではほとんど勉強しないとなりますとパラグアイはもちろん南米、アフリカに関して全く学ばないまま大学を出て大半の人にとっては南米と言うと出稼ぎに来ている人達というだけになってしまうのでしょう。

高校で世界史を必修にした事は評価しますが是非とも世界地誌も必修として少なくとも世界の地域に対する基本的な認識は持って欲しいと思います。日本が必要とする資源・食料を得るには南米・アフリカとの繋がりをより強化する必要があると思っています。もっと世界を学ぶ教育を行って欲しいものですね。






当地から見ていますと今の日本は何か変に自信を失っているように見えます。紅白の中で「がんばれ日本」という歌がありましたが、「強いぞ日本」というフレーズを何回も歌っていました。当方はその通りであると思っています。日本は過去150年で2回も債務を全てご破算にし、それまでの政府を止めて新しい政府を作った国です。その2回とも戦争を伴いインフラが失われる痛みを伴っていますが、現在は当面戦争に巻き込まれる危険も無い訳で何をそれほど恐れているのか分かりません。

外国に住んで20年が経過しますが、日本は非常に強い国家であり、日本人は優れた国民であり、他の国には決して真似が出来るものでは無いと実感しています。簡単な例で言えばあれほど精密な鉄道網、時間通りの運行が出来るのは日本だけです。インターネットで出発駅と目的駅を入力し予定時間を入力すれば何時何分の電車に乗れば良いのかたちどころに分かります。このような国は他にないはずです。日本が日本らしくあれば恐れる事など無いと思っています。

今回の世界的な金融危機の中で南米の人は元気です。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの人にとってはこの程度の経済的混乱は数年に一度起きているので平気なのです。ブラジルはこの20年間でハイパーインフレから預金封鎖そして極度の経済不振を経験していますので、この程度の落ち込みは皆さん慣れており、むしろ欧米の失策をチャンスと見ているのかも知れません。アルゼンチンもデフォルトがあり、常に混乱がありますが、至って元気です。日本人もこのタフさを見習って欲しいものですね。

日本は赤字財政、健康保険、国際競争力の低下など多くの問題を抱えていますが、全ての問題の根源は何かと言いますと「少子高齢化」にあると見ています。人口が減少している事で国民が弱気になっているのだと思います。既に少なくなっている若い人に如何にして子作りをさせるのかをもっと真剣に踏み込んで議論し、具体的な対策を打ち出す必要があると思っています。若い人が増え、人口が増加に向かえば変わると思うのです。30歳を過ぎても独身で居る方が多い事にもっと真剣に取り組むべきであると思います。インターネットを見ている限り日本人は世界で一番すけべではないかと思います。女性雑誌や少女コミックの内容は驚くばかりです。何故このようになっているのか言いますと若い時代にしっかりとした男女交際の教育が出来ていないからでしょう。当地に住んで感じるのは15歳になりますと女性の誕生日パーティーに男の子も呼ばれます。このような機会を通じてキスの仕方から女性に対する対応、気使いを学びます。この時代に若い人に適切な異性に対する教育を行っていない事に問題があるように思うのです。異性に対してしっかりと同じ人間として向かい合う事が必要だと思います。

若い時期に異性に対してしっかりとした対応を学び、パートナーとして生きて行く教育を施す事が必要なのでしょう。小手先の性教育では全く意味がないと思っています。出会いの場を提供する必要もあるでしょう。戦前までは日本も色々と社会的に教育するシステムがあったのでしょうが敗戦で多くの風習が失われた際に同時に消失してしまい、その後新たな仕組みを作れずに今日に至ったのでしょう。以前日本には混浴が一般的であり、誰も不思議には思っていませんでした。混浴で毎日異性の裸を眺めていれば異性に対しておかしな事はしないでしょう。中学3年生に対して月に一度くらい500人くらいづつまとめて全員混浴の風呂に入れて異性同士で背中でも流させ裸の付き合をさせれば良いかも知れませんね。





航空運賃に関しては以前は大体横並びであったのですが、最近は大きな違いが出ています。今回選択したのはユナイテッドで初めての利用となります。この会社はワシントンとシカゴがベースのようで、サンパウロからそして東京からこの両都市に便があり、これを乗り継いで行く事になります。接続時間の関係上空港での待ち時間が長く、40時間かかります。行きはサンパウロ-ワシントン-東京、帰りは東京-シカゴ-サンパウロというものでした。行きと帰りの経由地が異なるのは待ち時間の関係なのだそうで、お願いした旅行社では大体このようにしているそうです。

帰りに成田に行きますと「シカゴ便はキャンセルになる可能性が高いので特設カウンターに行って欲しい」と言われました。何とこれは大変と指示された特設カウンターに行きますと「882シカゴ」と表示されており、振替便を斡旋していました。カウンターに行き係員の説明を受けますとワシントン経由で行くのが最良とのこと、ただ混んでいて真ん中の席しか取れないとのこと、「他に方法は無いかと食い下がると「ちょっと待って下さい、探します」としばらくコンピューターで検索し、「ロスアンジェル便が3時間出発が遅れており、これに乗り国内便でシカゴに向かいその後は予定した便に乗る事が出来ます」との回答、出発時間もアスンシオン到着時間も同じなのでこれを選択しました。職員の対応は簡潔明瞭で非常に良く好感を持ちました。

荷物は日本航空などですと32キロを2個持って行けるのですが、こちらは23キロを2個との事で荷物の整理にかなり苦労しました。お土産を買う際に普通は値段を考慮するのが普通なのでしょうが、重量制限があるので重さを重視します、100グラム単位で考えながら買います。持って帰りたい物が多いのですが出来るだけ日本で食べて行く事にしていますので、訪日しますと太ってしまいます。出発前にスーツケースを計量し手荷物にもぎっしり詰め込んでの帰途となります。






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飛行機に乗りますとエコノミー49番と中央からやや後ろの席でした。座りますとアナウンスがあり、「34番から44番までの席は料金別設定になっていますので、席を移動しないで下さい」とのアナウンスがありました。同じエコノミーの座席ですが、食事やサービスの内容を変えて差別化をしているようです。ファースト、ビジネス、エコノミー(上)、エコノミー(下)と4段階になっている訳で、三等客と思っていたら実は四等客であったという訳です。確かに今回利用したエコノミー(下)では食事もまずく、量も少なくアルコールは有料、例えば缶ビールは600円を徴収と徹底したコスト削減を図っていると感じました。帰途の東京からサンパウロまでの4食を紹介しますが、一日半の間でこれだけの食事は確かに少ないです。行きもそうですが、サンパウロ路線は東京路線と比較して食事が一段と少なくお粗末という印象を受けました。朝食はパン1個とヨーグルトだけです。これは日本人は細かくうるさいのと他社との競争もあるのである程度の食事を提供しているのでしょう。

東京からの食事は見た目には綺麗ですが一律「チン」で温めている為にブロッコリーも台無し、肉料理も機械的に切り分けた少量の肉に多くのソースを掛けて量の少なさを誤魔化しているという感じです。容器も以前と比較しますとかなり小さいという印象です。長時間の割には量が少ないので今回初めて途中の空港ででマクドナルドのハンバーガーを買ってしまいました、旅行の途中で食物を買うのは南米に来て以来初めての経験です。機内食と比較しますと出来立で美味しくいただきました。マクドナルドの方がずっと上等な食事になるとは機内食も落ちたものですね。多分、将来はこれも有料となるのでしょう、マクドナルドを空港で買って飛行機の中で食べる時代になるのも近いと思います。まだ南米と東京の間にバリグが飛んでいた昔の古き良き時代には、「機内食は食べ切れないので、1回バスするかもしくは残すように」とアドバイスしていましたが、現在は全部食べても少々不足という状況になりました。

なお、途中ロスアンジェルス、シカゴ、サンパウロと空港に数時間滞在しましたが、確かにトータルの時間は余計にかかりますが、途中で休憩出来ると楽でした。飛行機が変わると気分転換にもなりこれも一つの方法だと思います。







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機内は清潔で乗っている分にはさほどの不自由は感じませんでした。とにかく安全にそして最低限のサービスがあれば利用する人は多いのでしょう。四等客でも結構、値段が安いのであれば割り切ってまた利用するかも知れません。








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さて、以前はサンパウロ-東京の直行便はロスアンジェルスを経由していましたが、最近はニューヨークになっています。多くの人は何故遠回りするのか等と言っていますが実際にはこちらが最短コースです。丸い地球を平面で示す地図には何か不自然な点があるのですが、一番目にするメルカトル図法は見易いのですが、距離も方向も面積も実際とはかなり異なっています。この図法に東京サンパウロの最短コースを描くと大きなカーブのようになり、ほぼニューヨークを通過します。何故ルートが変更になったのかと言いますとソビエト崩壊でロシア上空を飛べるようになったからです。ソビエト時代には西側の飛行機が上空を飛ぶ事にかなり警戒心があり、許可は出ず、侵犯した時には大韓航空機のケースのように撃ち落とされる事までありました。ロシア上空を飛ぶ事が可能になった現在は当然最短コースを行く事となり、ニューヨーク経由になったという訳です。メルカトル図法ばかり見ていますとハワイのホノルルを経由して行くのが直線のように錯覚しますが実際にはこれは相当遠回りなのです。








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